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上を向いて歩こう

2020年04月09日
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とても素敵な取り組み

 

 

新型コロナウイルスの感染が広がり、不安が蔓延する中で、演出家の
宮本 亞門さんが素晴らしい取り組みを始めました。

 

宮本亞門さんの呼びかけで、坂本九さんが歌って大ヒットした「上を向
いて歩こう」を歌ってその動画を投稿してもらうプロジェクトが、4月
2日から始まりました。

 

宮本 亞門さんのこの国を少しでも元気にしたいという想いが筆者にも
ひしひしと伝わってきました。

 

宮本 亞門さんは、筆者より2歳上の同年代。

 

筆者も亞門さんも、「上を向いて歩こう」という曲をよく知っている人
間の一人です。

 

この日本がまだ貧しかった頃、生きていくのがまだ辛かった頃に大ヒッ
トした曲です。

 

国民一人一人に希望と勇気を与えたという意味では、普通のヒット曲で
はありません。

 

日本だけでなく、米国でも「Sukiyaki」という曲名で、ヒットチャート
の上位にランキングされていたのです。

 

それも、皆さんも知っているビルボードで堂々の1位に輝いていたので
す。

 

1960年代に日本の曲が米国で大ヒットしたなんて信じられません。

 

 

 

 

 

希望と勇気を与えてくれる曲

 

 

多くの人々が口ずさみ、自分自身を勇気づけた名曲です。

 

『上を向ぅ~いて 歩こうぉぉ~』

 

『涙がこぼれぇないよおぉに~』

 

と、頬のニキビのあとがくっきり残る坂本 九さんが歌う名曲は、筆者
の心の中にしっかりと残っています。

 

坂本さんは1941年生まれなので、筆者が子供の頃にテレビでよく見
ていたのは、まだ20代から30代の若い坂本さんでした。

 

日本は、高度経済成長期に入り好景気ではありましたが、社会の構造が
まだまだ脆弱な頃でもあり、働く人たちにとってはまだまだ厳しい時代。

 

一人一人の所得も一部の人を除いては低く、生活も楽ではなかった時代。

 

そんな時代背景もあり、大ヒットしました。

 

歌詞の段落に入る

 

『ひとりぼっちの夜』

 

という歌詞に当時の社会が抱えていた問題点がみえるようにも感じます。

 

地方から都会に出てきた青年が、都会の中で寂しさを紛らわせながら、
苦労する様が目に浮かびます。

 

まさに国民感情を素直に表現した曲だったのです。

 

 

 

 

実は、筆者にとっても、特別な想いがある曲なのです。

 

筆者が小学校に通い始めたころ、筆者はリウマチ熱という怖い病気に罹
りました。

 

当時はまだ今のように医療機関が整備されていない頃です。

 

筆者の母親は夜間に私を自転車に乗せて、いくつもの医者を転々とした
そうです。

 

当時の体温計では測定不可能だった42℃以上の熱でうなされ続けた筆
者が、病の床で口ずさんでいたのがこの曲だということを母親から聞か
されたことがあったのです。

 

筆者の母親は、病床で熱にうなされながら歌うわが子を見て、「この子
はもう駄目だ」と思ったそうです。

 

でも筆者はその後、奇跡的に回復し、今も問題なく生き続けています。

 

子供の時には、この歌の本当の意味も分からずに歌っていたのでしょう。

 

でも、今は苦難に立ち向かう若者が、自分の勇気を奮い立たせている内
容であることがよくわかります。

 

歌詞の中で、

 

『幸せは雲の上に』

 

『幸せは空の上に』

 

幸せは上にあるのだから、上を向いて歩こうよ

 

と歌う歌詞からも、人生で一番大切なことはお金でもなく、名声でもな
く、幸せであることが分かります。

 

新型コロナウイルスの影響で、幸せの根底を揺るがされたこの時期だからこそ、それが実感できます。

 

 

決して独りぼっちじゃない

 

 

この曲の歌詞の中でやっぱり気になるフレーズ

 

『ひとりぼっちの夜』

 

新型コロナウイルスの感染拡大で社会に不安が広がっていますが、昔と
は違って我々にはSNSやYouTube等のコミュニケーション・ツールがあ
ります。

 

SNSは時として、個人情報の漏洩等様々な問題を引き起こしますが、人
々の良識の上では、有効なコミュニケーション・ツールです。

 

決して、独りぼっちではない。

 

物理的に離れていても、つながり合うことができるのです。

 

みんなで協力し合えば。

 

助け合えれば、この難局も乗り越えられるはずです。

 

そういう意味では、人々を一つにできる歌はとても重要ですね。

 

都市封鎖されている外国の都市では、人々が窓を開けて音楽を奏でたり、
歌ったりして、お互いを励まし合っている姿がよくテレビでも伝えられ
ています。

 

日本には、そんな風土や文化はありませんが、宮本 亞門さんが始めた
ような取り組みをたくさんの人が取り組めば、みんながつながり合えま
す。

 

 

 

 

 

励ますことは尊い行為

 

 

人を励ます行為は、とても尊い行為です。

 

先日、兵庫の家に戻った際、素晴らしい取り組みを見つけました。

 

家の近くの農園が枝垂れ桜のライトアップを始めたのです。

 

今の家に引っ越して30年弱。

 

初めて見ました。

 

農園のお母さんにお聞きしてみたところ、農園主さんの心遣いだとわか
りました。

 

“自粛ばかりで元気がでない地域の人たちを励ましたい”

 

そんな一念が、こんな素晴らしい光景を生み出すのかと、筆者は感心し
てしまいました。

 

春といっても、夜はまだ肌寒いのですが、心はほんわかと温かくなりま
す。

 

宮本 亞門さんの取り組み、

この農園主さんの取り組み、

 

そして、そんな取り組みの効果がでれば、

 

All Japanで元気になって、

日本が一つになれば、

One Japanになれば、

 

必ず、新型コロナウイルスに勝利できるはずです。

 

 

みんなで頑張りましょう!

 

 

宮本 亞門さん、ありがとうございました。

農園主のお父さん、ありがとうございます。

 

 

取り組みに感謝申し上げます。

 

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。