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2025年問題を考える 働く編 協同という働き方

2021年02月28日
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前回、前々回の記事では高齢期でどのように働くのかということを考え
てきました。

 

今回の記事では、高齢期で働く上で是非多くの方に知って頂きたい働き
方をご紹介しておきたいと思います。

 

その働き方とは以前の記事でもご紹介した「協同という働き方」です。

 

読者の皆さんの周りで高齢期の方々はどのような場所で働いているでし
ょうか?

 

筆者がよく見かけるところとして、

 

・駅やビルの清掃やマンションの管理人

・スーパーでの商品の陳列や運搬作業

・コンビニのレジ係

・訪問介護の介護職員

 

最近製造業の中にもシニア採用というのがあるらしく、パートやアルバ
イトより更に安い賃金で働いている人もいるようです。

今まで企業で様々な働き方をしてきた方々が、極端にいうと誰でもでき
る雑用のような仕事をしているのです。

 

仕事があるだけまし・・・

 

そんな言葉が聞こえてきそうです。

 

高齢期で「雇われる働き方」を選択した場合、もしかするとこんな働き
方しかないのかもしれません。

 

自分も将来こんな働き方しかないのかと考えると、元気がなくなります
よね。

 

 

 

労働者協同組合法

 

 

 

今回の記事でご紹介する「協同という働き方」は、失業者の仕事を見つ
けるという取り組みから始まっています。

 

30年以上の取り組みと関係者の皆さんの努力の結果、昨年末に国会で採
択された労働者組合法の第1条(目的)の冒頭には、下記のような文面
が綴られています。

 

 

「この法律は、各人が生活との調和を保ちつつその意欲及び能力に応じ

て就労する機会が必ずしも十分に確保されていない現状を踏まえ・・」

 

 

ようするに「雇われる働き方」では、意欲や能力を活かせられない実態
があるということなのです。

加えて年齢差別を受けるとさらに厳しくなるという実態がこの国の雇用
には実在しています。

 

そして、第1条の文面はこのように続きます。

 

 

「(雇われる働き方ではなく)、組合員が出資し、それぞれの意見を

反映して組合の事業が行われ、及び組合員自らが従事することを

基本原理とする組織に関し、設立、管理その他必要な事項を定める

こと等により、多様な就労の機会を創出する~(以下省略)」

 

 

要するに、「雇われる働き方」では、自分の意欲や能力を活かせられな
いので、自分で出資し、考え方を共にする人たちと協同で会社を設立し、
自らも働きながら仕事や雇用を創っていくという考え方です。

 

 

 

画像素材:PIXTA  志を共にするみんなで支え合いながら働く

 

 

なぜこのような法整備がなされたのでしょうか。

 

「雇用される働き方」だけでは、弱い立場の方々に雇用の機会を与える
ことが難しい現状があるからなのです。

 

「協同で働く」ことができれば、年齢差別がまかり通るこの国で、高齢
期を迎えた方々でもその意欲や能力を活かせる働き方ができるかもしれ
ないということなのです。

 

・高齢期でも働くことが、健康年齢を伸ばす効果があると書きました。

・高齢期で働くことで地縁ができ、3Kを克服できるとも書きました。

・でも、高齢期になるとなかなか自分の思い通り働くことが出来なくな
ります。

・高齢期での起業は、リスクが低減されると書きましたが、誰もができ
る事ではありません。

 

 

そんな中で、筆者がこの「協同という働き方」を進めるのは大きな理由
があります。

 

働きたいと思った高齢期の方々が、誰もが「主人公」として、「人間性
や人格を保ったままの」働き方ができると思ったからです。

 

実は、「協同で働く」取り組みは随分と前からあったのですが、今まで
その働き方を守る法律がありませんでした。

 

ですからこの活動をしてきた皆さんはNPO法人等の形態で事業を進めて
きました。

 

しかしながら、その形態ゆえに難しい局面にも遭遇してきたようです。

 

今回の法整備とともに、もっとこの法律と「協同で働く」ことへの理解
と勉強が進めば、高齢期の方々がもっと生きがいや遣り甲斐を持って働
ける日がくると筆者は考えています。

高齢期の方々が持っている知識や知恵、ノウハウが活かせる職業や仕事
が増えることは少子高齢化に悩むこの国にとってきっとプラスになりま
す。

 

 

 

画像素材:PIXTA
高齢期になっても働き続けることは、健康と笑顔につながります

 

 

 

施設の高齢者にも働く場所を

 

 

 

高齢期での働く場所の確保は、元気な高齢者の皆さんの為だけにあるも
のではありません。

 

今、高齢者施設に入っている高齢者の皆さんは、コロナの影響を受けて
外部から遮断された環境で生活をしています。

その中にはまだまだ元気で働ける方々もたくさんいるのです。

そんな方々にも働く機会を与えられる可能性もあるのです。

 

外部と遮断された施設の方々の健康維持と認知症の進行防止をこの働く
ことで実現できれば素晴らしいことだと思います。

レクレーションとして体を動かすのではなく、仕事をすることで体と
頭を動かす。

その結果で、少しばかりでも報酬を受け取る。

筆者は素晴らしいことだと思っています。

小さなことでもいいのです。

野菜や果物づくり、そしてその加工品(漬物やジャム等)の製造・販売
(アイデアは無限にあります)

施設はどこも職員不足に悩んでいます。

施設内の清掃や職員の補助業務等機能訓練の領域を超えてできることも
たくさんあるのです。

 

ただ、今とは少し考え方を変えるだけです。

考え方の基本は、「協同で働く」というものを施設内に持ち込むだけで
す。

 

この「協同で働く」ということ、

ご興味のある方は是非下記にアクセスをして勉強してみてください。

 

きっと無駄にはなりません。

 

・仲間と新しい働き方を考えてみる

・自分と同じ考え方の「協同で働く」組織を見つけて参加してみる

どんな形でもいいのではないでしょうか。

 

一歩前に踏み出すことが出来るかもしれません。

 

 

<連絡先>

 

一般社団法人 協同総合研究所

 

ホームページ: https://jicr.roukyou.gr.jp

 

メール: kyodoken@roukyou.gr.jp

「agefriendlyブログを見た」と書いて頂ければ通じます

 

低価格でガイドブックも販売しているそうです。

 

まずは「知る」ことから始めてみてください。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。