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政治家という職業

2021年12月04日
28

先に行われた衆議院選挙で大勝して野党第2党に躍進した日本維新の会
が、その政治姿勢をハッキリとみせてくれる出来事がありました。

 

今までの責任政党とは一味も二味も違うところを見せてくれたのです。

 

衆議院選挙で当選した議員に対する10月分の文書通信交通滞在費(文
通費)100万円を党所属議員から「特別党費」として党に対する寄付
として集め、全額を寄付すると表明し、今の政治の疑問点を明らかにす
る姿勢を見せてくれました。

 

これは、維新の新人国会議員の「おかしい!」という疑問から始まりま
した。

 

働いてもいないのに、国民の血税100万円をもらうのはおかしいと。

 

大きな流れに身を任せる議員が多い中で、おかしいものはおかしいとハ
ッキリ言える政治家は、素晴らしいと思います。

 

 

 

画像素材:Jim Mayes
新人国会議員がよどんだ池に一石を投じてくれました
波紋は少しずつ大きくなり、国会議員の正しい姿を問うものに・・・

 

 

 

問題の文通費は給与やボーナスとは別に、国会議員1人当たり毎月10
0万円ずつ支払われるものです。

 

驚くべきことは、こんな大きなお金であるにも拘わらず使っても領収書
も不要らしいのです。

 

国会議員として月に1日でも在職すれば、日割り計算とはならず100
万円全額を受け取れるとした国会の制度(歳費法)は、困窮する国民の
生活とはかけ離れたものになっているのです。

 

衆参の国会議員には給与に当たる歳費(月130万円)とは別に上述の
1人月額100万円の文通費が支給されることを考えると、本当に至れ
り尽くせりの状態といえます。

 

当然のごとく、第2の給与とも言われるこの文通費、歳費とも国民の血
税から支払われます。

 

月130万円の歳費と文通費100万円、国会議員の月収は非正規で苦
しむ国民のなんと15倍ほどにもなります。

 

国会議員には、まだこの収入に民間のボーナスに当たる期末手当635
万円が支払われます。

 

(月々歳費130万円+文通費100万円)×12カ月+635万円
(これ以外の手当てがありますが、この計算では割愛します)

 

計算するのもばからしくなってくるほどの高収入です。

 

それも、上述のように領収書不要のものもあるという状態です。

 

筆者も経営者の端くれですが、1円の支出にも領収書をとり、管理して
います。

 

それが当然のことだと思うからです。

 

 

 

画像素材:Jim Mayes
河骨(コウホネ)は地泥部に根を張り、池の水面より上に花を咲かせる
今の日本はドン底の状態 河骨の花のようにこの国を持ち上げ見事に
復活の花を咲かせる力を持った政治家の出現が待ち望まれる
清く、正しく、誠実で、有言実行、そして改革ができる政治家を・・・

 

 

 

この文通費の使い道を調査した結果をみると、飲食費や政治資金パーテ
ィー券の購入、贈答品等の支出に充てたり、特定団体への寄付に使うこ
ともあったそうです。

 

領収書も記録も必要ないので、何に使おうが国会議員の勝手です。

これなら会合と称して頻繁に高級料亭や高級ステーキ店で食事ができる
筈です。

 

国民がコロナと非正規のダブルパンチで困窮し、炊き出しに並んでいる
という時に・・・

 

あまりにも違和感を感じます。

 

 

維新の代表でもある大阪市の松井市長が、

 

「永田町の常識は世間とかけ離れている」

 

とコメントしていたように国民の苦しい生活とはかけ離れた世界です。

 

維新に後れをとった(この問題を覆い隠してきた)与党も慌てて返納の
方向性を打ち出す有様です。

 

国会議員とはなんでしょうか?

 

国民の代表として、国民を守り、この国をより良くする為に働く人のこ
とだと思っていましたが、こんな高給をもらうべきものなのでしょうか?

 

上記の期末手当、民間のボーナスに当たるものなら、国民から見てキチ
ンと働いたか、公約を守ったか等を国民が評価して支払うべきです。

 

それが、国会議員が所得を自ら決めて、自ら受け取とれる仕組みなので
す。

 

その金額がとてつもない高額

 

本当にこんなに必要なものなのでしょうか?

 

この国は大きな借金をしています。

 

企業で大赤字なら、役員は報酬大幅カットです。

 

国民がコロナと非正規の広がりで、低所得で困窮している中で、国会議
員だけが高給取り。

 

先日の記事でもご紹介したとおり、このままではこの国は、

 

高給取りの国会議員や官僚と、一握りの高額所得の企業経営者と、貧し
い国民だけの国になるのではないかと、とても心配になります。

 

 

 

画像素材:Jim Mayes  今のこの国は晩秋のようです
このままでは輝きを失い、寂しい冬の風景が広がっていきます
この国に輝きをもう一度戻す為には、真の志のある政治家が必要です

 

 

 

筆者は、この状態を確認出来て、何となくわかった気がします。

 

世襲議員がとても多い理由が。

 

政治家によるお金の問題が多いことも。

 

この国の経済を立て直し、国民を救う為に政治家になる人は極めて少な
く、大金をもらうために政治家になりたい人がとても多いのではないか
と。(そうではないことを祈るばかりです)

 

もしかすると、筆者と同じ想いを持っている読者の皆さんも多いのかも
しれませんね。

 

国会議員の定数を削減しようという声も聞きますが、まず給料天国の国
会議員の待遇は是正すべきです。

 

なんでも隠したがる政治家、

国民に説明をしない政治家、

格差を容認して国民を貧困に突き落とす政治家、

施策が後手後手にまわり、国民にそのしわ寄せを押し付ける政治家

金まみれの政治家、

何も変えられないと諦め、流されるだけの傍観者の政治家、

 

国民はこんな政治家に対して血税で高給を渡したくないのです。

 

このままでは、国民の政治離れはいつまでも直りません。

 

だから、選挙の投票率は極めて低いままです。

 

国民は、「ノーチョイス」なのです。

 

選択肢がない

この人だという人(政党)がいない

 

だから、選挙に行かないのです。

 

でも、この国の為に強い志しを持った政治家もいることは確かです。

 

“私の活躍を見てくれ” “私の活動を評価してくれ”とハッキリ国民にい
える政治家。

 

そんな政治家がもっと出てきてほしい

 

守りもしない公約をいうだけの政治家、

国民の声も聴かず、無理やり公約を進め、やることはやったと見せるだ
けの政治家、

見せかけの政策を進め、実態効果も無いのにまやかしの実績を声高にう
たう政治家、

 

こんな政治家はもう “うんざり” なのです。

 

この国を「希望消滅の国」にしないでほしいのです。

 

小さくてもいいからかすかな希望の光を見せてくれる政治家が出てくる
ことを望むばかりです。

 

 

 

画像素材:Jim Mayes
国会議員の本来の役目は、大きな手のように国民を守り、国民に希望の
光をあてる存在のはずですが・・・

 

 

 

政治家は職業ではないはずです。

 

政治家は聖職であり、国民に命を預けて働く(戦う)存在です。

 

そんな政治家であれば、この国はもっと良くなっていくはずです。

 

 

志を持った一人の新人国会議員によって、よどんだ池に石が投げ込まれ
ました。

 

悪いものを悪いとハッキリ言える社会にしていかなければなりません。

 

もう我慢するだけでは、何も変わらず、生活は悪くなるばかりです。

 

ノーチョイスからチョイスできる政治へ、

 

頑張れば生活ができる社会に向けて、声を上げていきましょう!

 

 

今回の記事も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。