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長寿を考える

2022年12月31日
19

コロナの影響を3年も受けながら、ウクライナ戦争と物価高の影響で更
に生きづらくなってしまった2023年も今日で終わりです。

 

家の大掃除等年末のお忙しい中でも、こんな真面目腐った記事にお付き
合い頂き、感謝の気持ちで一杯です。

 

2023年の締めくくりの記事として、生きづらい世になりながらも、
日本人の寿命は延び続けているという事実について、今回も読者の皆
様とともに勉強をしてみたいと思います。

 

普段とても長生きをされている方々を見ていると、余り気付かないでい
ることが多いのですが、世界に目を向けると、こんなに長生きできる人
ばかりではないのです。

 

日本人でいること自体、とてもラッキーなことなのかもしれません。

 

例えば平均寿命を見ても、日本は依然として世界一の寿命を誇っていま
す。

 

コロナの影響もあり、平均寿命の伸び率は下がりましたが、依然として
世界のトップであることは間違いがありません。

 

でも、世界の寿命は今どうなっているんだろう?

 

筆者も少し気になって、世界の最新動向を探ってみました。

 

 

世界の平均寿命

 

 

WHOが発表した2022年度版の世界保健統計(World Health Statist
ics)によると、日本が84.3歳(男女総合)で平均寿命が最も長い国
でした。

 

2位は欧州のスイスで83.4歳でしたが、 日本との差がなんと1歳近
くもあるんです。

 

寿命は世界中で伸びていて、平均寿命が80歳を超えている国は30カ
国を超えています。

 

ランキング上位は欧州の国が多いのですが、アジア勢も日本以外でシン
ガポールや韓国が上位にランキングされていました。

 

男女別では、残念ながら男性ではスイスが81.8歳で1位、81.5
歳の日本は、惜しくも世界2位となっています。

 

女性は日本が86.9歳で1位となっているのですが、2位の韓国に1
歳近く差をつけている関係で、総合では1位に輝いているようです。

 

依然として、日本の長寿大国の座は揺るぎません。

 

ただ、WHOが発表していた数値を見ると、平均寿命には大きな差があり
ます。

 

欧州やアジアは高いのですが、アフリカ諸国はまだまだ低く、平均寿命
が50歳程度しかない国もあります。

 

平均寿命に関する統計データがない国もあったりして、実際には平均寿
命が50歳を下回っている国もあるのかもしれません。

 

日本でいうと戦国時代の平均寿命ということになります。

 

長生きしたくても、長生きできるだけの環境が揃わない国もあるのです。

 

不満だらけの日本社会にも、少し感謝をすべきなのかもしれませんね。

 

 

命の源ともいえる水 この国はこの水にも恵まれています

 

 

気になる国もある

 

 

WHOの報告書を見ていると、とても気になる国もあります。

 

筆者がとても気になった国は、超大国の米国です。

 

経済大国でもあり、医療も充実している筈の米国の平均寿命は80歳に
大きく届いてはいません。

 

米国人の平均寿命はなんと76.4歳です。

 

食べ物の影響だけでなく、最近はやはりコロナの影響を大きく受けてい
るようです。

 

よくテレビに名前が出てくるCDC(米国疾病対策センター)の発表では、
米国人の2021年の平均寿命は2020年と比較して(僅か2年間の
間で)0.6歳も短くなったことがわかりました。

 

発表の中には、コロナの感染拡大の影響以外にも、薬物の過剰摂取の増
加などが影響していたことが取り上げられていました。

 

日本以上に貧困や格差が激しい国であるという背景がそこにはありそう
です。

 

日本も今は平均寿命が世界一ですが、米国のように急速に平均寿命が下
がっていくのではないかと心配です。

 

安心して暮らせる社会でないと、平均寿命は延びないのかもしれません。

 

 

筆者の住む街の、この季節の風物詩、朝霧です。
見通しがつかない漠然とした不安は誰しも持っているのですが…

 

 

健康寿命もシンガポールから一位を奪還

 

 

もう一つ気になったのが、何度か記事でも取り上げている健康寿命につ
いてです。

 

近年、平均寿命では世界一になりながら、健康寿命ではシンガポールに
後塵を拝してきた日本でしたが、今回の調査では健康寿命でも見事に世
界一を奪還していました。

 

前述のWHOが発表した2022年度版の世界保健統計では男女平均の
日本の健康寿命は74.1歳だったようです。

 

しばらく負け続けていたシンガポールが2位で73.6歳でした。

 

ですからまた、再逆転される可能性は十分にあります。

 

意外にもお隣の韓国が73.1歳で3位と頑張っているのには少し驚か
されました。

 

平均寿命が延びても、この健康寿命を延ばさない限り、高齢になって苦
しむ時間が長くなります。

 

健康寿命を延ばす為にも、

 

長く生き甲斐をもって働く(社会貢献を含めて)こと

 

明るく前向きに、頭と体を動かし続けること

 

不平や不満でストレスを貯めこまず、安心してノビノビと自分の持って
いる能力を社会に活かすこと

 

上記のことが可能となる社会を実現することが望まれます。

 

 

以前の記事でもご紹介した平均寿命と健康寿命の差です
この不健康である期間をいかに短くするか
個人にとっても、国家にとっても重要な課題になりつつあります

 

 

 

長生きできる社会(国)に生まれたことを感謝できる国になれば、きっ
と健康寿命も延びて、社会保障費も抑え込めるのではないでしょうか。

 

この健康寿命が70歳を超えている国は30カ国を超えていますが、平
均寿命との差は依然として10年近くも開いています。

 

この10年を縮めることができる国が、高齢化していく世界の中で「勝
ち組」になれると筆者は思います。

 

この健康寿命、男女別でも日本が1位で、男性が72.6歳、そして女
性が75.55歳となっています。

 

ところが、健康寿命が最も短い国は(アフリカ南部の国)で、男性が
42.3歳、女性が46.4歳で、平均値にしても45歳を超えません。

 

この数字にはある意味驚きますが、きっと平均寿命も短いので苦しむ時
間は短いのでしょう。

 

このアフリカの状況を見ていると、日本は有難い国かもしれませんが、
真の世界一になる為には、平均寿命や健康寿命だけでなく、幸福度も世
界一にならなければならないような気がします。

 

そうなれば世界のお手本ともなれる国になるのですが…

 

どうすればそんな国になれるのか?

 

努力してそんな国になれれば、きっと少子化も解決し、老いても幸せな
人生が送れるようになるのですが…

 

その方法を国民みんなで考えていけるような国にしていかなければなり
ませんね。

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。

 

今年(2022年)1年、ご愛読に感謝申し上げます。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。