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働き方改革は本当に正しいのか?

2024年06月15日
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久し振りに大型ディスカウントストアへ買い物に出かけました。

 

お目当てはお米です。

 

いつも5Kgで2千円弱のお米を買っていたのですが、おコメ売り場で立
ち竦むことになってしまいました。

 

全ての銘柄が2千円以上で、千円代のお米が姿を消していたからです。

 

この前買ったのは、2週間前だったのですが、

 

僅か2週間でこの値上げとは…(困ったもんだ…本当に…)

 

お米は国産なので、円安の影響はない筈です。

 

そうなると、物流費か…

 

働き方改革による2024年問題の影響かもしれませんね。

 

渋々、2千円超えのお米をカートに乗せて、他の買い物を済ますと合計
7千円超え…

 

お米と水、大したものは買っていないのですが…とㇹㇹ…

 

確実に物価が上がっているなと感じました。

 

そんな物価高の中で、給料が上がるどころか、下がっているところもあ
るようなのです。

 

 

2021年の年末に投稿した記事に添付したイメージ図です
コロナは漸く収束しましたが、今度は円安が重く圧し掛かっています
世の中なかなかうまくいかないものですね…

 

 

労働者の本音

 

 

働き方改革で、ドライバーの皆さんもお医者さんも、(働く時間が短くな
って)さぞかし喜んでいると思いきや、

 

実は喜んではいないようなのです。

 

「労働時間が長い」

 

「残業も多い」

 

「休みも少ない」

 

「けれども給料がいい」

 

だから、ドライバーをやってきたのに、

 

労働時間を減らしましょうね

 

給料も下がりますよ

 

では、とてもやっていけないと、離職者が急増しているそうなのです。

 

本末転倒とはこのことかもしれませんね。

 

働き方改革を考えた(国の)方々は、ドライバーの皆さんの(生活の)
ことを全く理解していなかったようです。

 

 

画像素材:フォトサリュ 全国を網の目のように走る高速道路
道路がドライバーの皆さんの仕事場でもあります
荷主の要求は厳しく、時間厳守や積み込みの待機拘束等の問題も…
デスクワークとは違う難しさがあるのです

 

 

 

運輸業界に拘わらず労働時間短縮は、この10年間くらいでかなり進め
られてきました。

 

筆者が40年近くも過ごしてきた会社でも同じでした。

 

社員の残業時間を監視して、労働時間を少なくしていました。

 

20時以降は会社にいることすらできなくなっていました。

 

でも、仕事はなくなりません。

 

だから多くの社員は家に仕事を持ち帰っていました。

 

これではサービス残業と同じですね。

 

これで本当に改革なのでしょうか。

 

まさに「改悪」です。

 

 

画像素材:いらすとや  さすがにこんな姿は無くなりつつあります
でも電車の中で、鞄の中にたくさんの書類を詰め込んだサラリーマンを
今でも見かけることはありますよね

 

 

 

本当に労働時間が問題なのか

 

 

後を絶たない過労死問題も確かに何とかしないといけません。

 

でも筆者は思うのです。

 

「本当に労働時間だけが問題なのだろうか」と…

 

筆者の若い頃は、猛烈に働きました。

 

月の残業時間が200時間を超えている時が殆どでした。
(若い頃から管理職であった為、残業代はゼロでしたが…(笑))

 

確かに疲れが出る時もありましたが、仕事が面白かったり、やり甲斐が
ある時は、苦痛にはなりませんでした。

 

20代半ば、筆者は大阪にある本社の情報部門で仕事をしていました。

 

ある大きなプロジェクトに参加していて、毎日プロジェクトのメンバー
と一緒に夜遅くまで仕事をしていました。

 

当然のごとく、組合や保安部門の(残業規制の)見回りが来て警告を受
けることになりますが、帰宅するフリをしてまた席に戻って仕事をして
いました。

 

女性社員は見回りが来ると、暫くトイレに身を隠していました。

 

(トイレの中まで見回りには行けませんから(笑))

 

そんな頑張るメンバーと一緒に、よく終電めがけて駅まで走った記憶が、
今でも鮮明に頭の中に残っています。

 

 

 


画像素材:いらすとや  

コロナ前までは終電に間に合わないサラリーマンも多かったのでは
でも今は終電も時間が繰り上がり、人も多くないようです

 

 

そんな大変な仕事も、不思議と苦痛ではなかったのです。

 

今となっては、楽しい思い出です。

 

そんな仕事ができていれば、労働時間はあまり関係がないのではないか
とも考えています。

 

労働時間という「上っ面な部分」だけがクローズアップされて、そこを
解決できれば全てが解決できるように錯覚しているのではないかとも思
えるのです。

 

働き方改革の副作用は、(手取りの)給料が下がるだけではありません。

 

競争力の低下を招く可能性もあるのではないかと危惧しています。

 

また筆者が働いていた会社の話になるのですが、

 

工場(事業所)勤務の時にも、よく遅くまで働いていました。

 

午前様になることも多かったように記憶しています。

 

午前2時頃に工場の門を出る時には、まだそこらじゅうの部屋で電気が
煌々と付いていました。

 

ようするに「不夜城」だったわけです。

 

 

 

画像素材:フォトサリュ
コロナ前まではビジネス街のビルは遅くまで電気が付いていました
今は真っ暗なのかもしれませんね  

 

 

そんな時には、新製品もよく出ていました。

 

今よりヒット商品も多かったように思います。

 

(と、いうか今はヒット商品なんかないですよね…)

 

働いた分だけ(会社も社員も)見返りも多かったわけです。

 

今の(日本)企業の競争力は本当に高いのでしょうか?

 

やる時には徹底してやる方が、良い方法が見つかるものです。

 

上記でご紹介した運輸業界でも気になる心配事があるようです。

 

地方の運輸会社では、地方の物産を都市圏に運び、帰りには生活用品を
積んで帰ることが多いようです。

 

働き方改革で、輸送できる量は確実に減っていきます。

 

働く量が減るわけなので、仕方がない事なのですが…

 

「ドライバーの稼ぎは下がり」

 

「(国や地域の)物流も滞る」

 

その反面で、

 

「燃料費や経費の価格が上昇」

 

「会社の利益も減っていく」

 

そして、もっと心配なことが頭をもたげようとしています。

 

そうでなくても都市圏集中の中で、更に地方が疲弊していくのではない
かという懸念です。

 

地方そのものが生きていけなくなるようなことにならなければいいので
すが…

 

…… …

 

今回の記事は、物価が上がっていく中で、手取りの給料が下がっていく、
その要因の一つになっている働き方改革について取り上げてみました。

 

読者の皆様にも様々なご意見があると思います。

 

是非、お聞かせください。

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。