働くのか、働かされるのか
また一段と冷え込むようになりました。
11月末に寒波がやってきた後、今回は第2段目の本格的な寒波襲来で
す。
筆者の自宅でも1cm程度ですが、積雪も記録しました。
北海道のような豪雪ではないのですが…
写真は、札幌大通公園 初めて北海道で働くことになった初日に撮影
雪の多さにただただ驚きました(笑)
そんな寒さの中、車で仕事に出かけると、道路工事の現場に出くわしま
した。
歩道も巻き込んだ道路工事の誘導員を見ると、明らかに後期高齢者と思
われる男性でした。
この寒さの中で、後期高齢者が屋外で働いているのです。
どう見ても元気な方には見えません。
体調のことを考えると、あまり良い職場とは思えないと感じました。
「大丈夫かな…お父さん…」
防寒着を着込んでいるとはいえ、この寒さ、筆者には自殺行為に見えて
仕方がありませんでした。
こんな仕事しかないのでしょうか。
心配です…
この後期高齢者のお父さんを見かけたのは神戸の中心街でした
街には「表の顔」と「裏の顔」があるのです
みんな我慢して働くしかないのか…
筆者の周りにも後期高齢者を含めた高齢者の皆さんがたくさん働いてい
ます。
高齢者でも働ける社会になったのは喜ばしいことなのですが…
皆さんの口から出てくる言葉は、
「もうそろそろリタイヤしたいのだけれど…」
そういいながらも働き続ける理由は何でしょうか?
漠然とした老後の不安がその理由なのかもしれません。
本当は仕事を辞めたいのだけれど…
でも…
…
極寒の中でも桜の蕾は開花の準備を始めています
高齢者でも、もう一花咲かせることができるのですが… 写真は横浜
本音が漏れ聞こえてきます。
「こんな仕事はしたくはないのだけれど…」
「もう年金ももらえるし…」
でも、その反面で年金だけでは食っていけないことは皆さん冷静に理解
しています。
年金だけでは不安…
だから、働かないとね…
あぁ~我慢して働くしかないよね…
こんな高齢者が急増しているようです。
薄給で過酷な労働…でもです。
人手不足が深刻な状況にあっても、嫌な仕事、過酷な仕事、若い人がや
りたがらない仕事が高齢者の皆さんのところに回ってきます。
将来の不安の為に、働くしかないのでしょうか…
漠然と頭の上から覆いかぶさってくるような不安に多くの高齢者が悩ま
されています
第3の就職
こんな状況では、働かされているといっても誰も反論はできません。
それでは、働かされないで、自分の意思で働けるようにするにはどうす
ればいいのでしょうか?
今まで学校を出ると、会社に就職をしていました。
一昔前までは、殆どの方が定年まで同じ会社に勤めていましたが、最近
は転職市場がとても大きくなりました。
転職という第2の就職を経験する人も少なくありません。
超高齢社会となった今、
将来の不安を抱えながら老後を生きていく人が急増する社会で、
若い頃、学校を出た時に就職するような、第3の就職制度が必要になっ
てきたと筆者は思うのです。
高齢者になったら、誰も(希望するもの)が新たな仕事に挑戦する…
そんな社会(制度)になればいいと思うのですが…
定年後の進路として、このブログでも様々な進路についてご紹介してき
ました。
定年後の起業は、意外と難しくないこと…
若い頃のように、家族を養いながらリスクを背負うことはないのです。
協同労働という働き方が、法整備されたこと…
一人ではなく、仲間で起業する方法もあるのだとご紹介してきました。
しかしながら、この国の閉塞的な社会では、名のある企業や団体でしか
信用されることがないのが、哀しいながら実態です。
そう、簡単ではないのです。
でも諦めるのは早いのです。
もう一つ選択肢があります。
人手不足と高齢化の進展で、高齢者にも第3の就職の門戸が広がってい
るのです。
一昔前は、50代になったら再就職は難しい…
60代ではオファーも来ない…
そんな状況が少しずつ変わってきていることは確かなようです。
この季節、街は色鮮やかなイルミネーションで華やかです
希望の光になってくれればいいのですが… 写真は東京(新宿)
自分の棚卸
そんな状況に対応するために整理しておきたいことがあります。
それは自分の棚卸です。
自分には何ができるのか…
資格や経験といったものも含めて、自身のお役立ち情報を整理するので
す。
その上で、「自分は、本当は何がしたかったのか」を明確にしておくこと
が重要だと筆者は感じています。
両立は難しいとあきらめる前に、最後のチャンスだと思って自分の棚卸
をしておくことをお勧めします。
エントリーシート(昔は履歴書と呼んでいましたが)を整理して、なる
べく多くの就活サイトに登録しておくのも手段の一つです。
もしかすると、意外な相手からオファーがくるかもしれません。
嫌な仕事、仕事の内容と合わない薄給の仕事等、ブラックな仕事に我慢
するだけでなく、自分の能力を活かすところを探す努力を諦めてはいけ
ないと思うのです。
筆者も来年65歳、
でも、最近オファーの数はドンドン増えています。
超高齢化社会で、超人手不足…
諦めなければ、自分に合った仕事が見つかる確率はゼロではありません。
(人を求めている)相手に自分の良さや特技を認めてもらって、第3の
就職ができれば素晴らしいことです。
年金もあるし、あと月に数万円、十数万円あれば不安は和らぐなんて考
えで、安易に職を見つけると酷い目に会うかもしれませんよ…
世の中、そんなことを先読みしている腹黒い奴らがたくさんいます。
(人を求めている)相手の中には狡賢い人たちもいて、そんな思いをう
まく利用して、
「年金もらっているんだから、数万円や数十万円でもいいよね…」
なんていう考えで、薄給でとんでもないキツイ仕事をさせるところも少
なくないのです。
(人を求めている)相手に認めてもらえるのであれば、報酬は対価に等
しいものであるべきです。
もうしばらくしたら、在職老齢年金制度の見直しも実施されます。
月収(ボーナス含む)61.7万円までは、年金額が減りません。
できれば、能力に合わせて報酬をもらうべきなのです。
こんな働き方ができれば、「働かされる」状態から脱却できます。
自分が納得できる働き方ができれば、将来の不安はドンドン消えていく
かもしれませんね。
現役時代の筆者が働いていた東京の汐留にある超高層ビル群の広場で
毎年年末に催されるイルミネーションです
新しい年が良い年であることを願うばかりです
今回の記事は、薄給でキツイ仕事をさせられている高齢者の姿を見て、
思うところを記事にしてみました。
今回の記事で令和6年の投稿も最後となります。
今年1年、こんな真面目腐った面白くもないブログにお付き合い頂き、
本当に感謝申し上げます。
面白い動画もなければ、美人の写真もない…
ただ、国難とも言える難題と戦うこの国の現状をしっかり見据えて、こ
れからどう生きていくのかを考えるブログ…
確かに自分で考えても面白くないですね(笑)
来年(令和7年)は、筆者がこのブログを始めるきっかけにもなった20
25年問題の年になります。
2025年にすぐ2025年問題が爆発するわけではありませんが、
これからの5年~10年が、超高齢化するこの国の中で、深刻な問題が
表面化していく時期になります。
そんな問題の解決方法を読者の皆様と真剣に考えていく内容にしていき
たいと考えています。
また、貴重なご意見をお待ちしております。
今年1年の感謝を込めて…ご愛読に感謝申し上げます。
それでは良いお年をお迎えください。