全てが高齢化していく2
昨年末、大晦日の日にビックリしてしまったことがありました。
毎年、元旦の早朝からお墓参りに出かけるのが年始の恒例となっていたのですが、今回は1日早く大晦日に実施することにした時のことでした。
日程変更の理由は、元旦だと早朝にも拘わらずお墓が(お墓参りの)車で大混雑し、とても落ち着いて墓参りができないと感じていたからです。
年末の大掃除も早めに終えることが出来た為に出かけたお墓参り(お墓掃除)、
車も少なく、家のお墓がある区画の横にある駐車場もガラガラでした。
気持ちよく掃除ができそうだと思いながら、家のお墓近くまで行った時、
あまりの驚きで、思わずそこで立ちすくんでしまったのです。
「墓がない…」
お墓が無くなっていたのです。
墓石もなく、更地になって土がむき出しでした。
「えぇ~~…」
一瞬、頭が真っ白になりました。
画像素材:Jim Mayes 頭の中が真っ白になるとはこのことなのですね…
ただ、よくよく見ると、家のお墓の手前にあったお墓が無くなっていることが確認できました。
「良かった…」
「ほッとした」
近くまで歩み寄ると、綺麗に(お隣の)お墓が無くなっていました。
「そうか… これが噂の墓終いか…」
と、呟きながらそのインパクトの大きさに少し驚いたままの時間が続きました。
少し落ち着いてから周りを見渡すと、ここだけではなく3~4か所更地になっていることが確認できました。
お彼岸に来た時にはあった筈なのに…
ここにお墓をつくってもう30年以上…
今までこんなことはありませんでした。
墓終いという言葉は知っていましたが、
実際に目の前で(お墓が)消えるその姿をみると、
さすがに… 大きな違和感を感じてしまいました。
無縁墓地のようなものは過去に見たことがあるのですが、墓石が無くなるなんてことはなかったのです。
日本人の価値観というか、日本の文化そのものが変わろうとしているのかもしれないと思いました。
変わることがないと思われたものが姿を変えていく…
先祖代々のお墓を守る人間がいない…
今、お墓を守っている人間も高齢期に差し掛かっている…
このままではお墓を管理する人間もいなくなってしまうかもしれない…
これも(少子)高齢化が要因と言えなくはなさそうです。
以前の記事で、道路や橋等の社会インフラの高齢化について取り上げたことはありましたが、日本の文化のようなモノまで高齢化しているようです。
画像素材:Jim Mayes 「墓終い」 少し寂しい想いがしました
これも高齢化の産物か?
新春のニュースで、GDPランキングでインドが日本を追い抜いたと報道されていました。
中国を抜いて、世界一の人口を誇るインドですから不思議なことではありません。
世界2位の経済大国からドンドンと下位へと落ちていく日本…
少子化で人口減少が進み、高齢化で生産年齢人口も減少いくこの国では急速に経済が縮小していく…
以前の記事でも度々ご紹介したことのある数式です
人口が14億人と世界一を誇るインドが日本を上回るのは時間の問題だったのです
でも、人口減少以外にも経済縮小の要因が潜在しています。
2年前(2024年)の統計数値ですが、日本の社長(経営者)の平均年齢は60.7歳だったそうです。
統計が遡れる1990年以降、毎年上昇し続けていて、34年連続で過去最高を更新しているそうです。
ようするに、日本経済を支える企業の経営者も高齢化しているのです。
以前の記事で、日本の企業の99%以上は中小企業だとご紹介したことがありました。
その中小企業が、経営者の高齢化で困難な状況にあることは確かです。
その困難の正体を現すような言葉を聞くと驚きます。
その言葉は、「終活」
「終活」は、人間様だけのものではなかったのです。
そう、中小企業の間で「終活」なるものが急増しているそうなのです。
好調な株価とは裏腹に、昨年(2025年)の企業の倒産件数は1万件を超えたそうです。
しかしながら、その数字の裏にはもっと深刻な数字が隠れています。
「倒産」ではなく、「廃業」という大きな問題の数が、その数字の正体です。
その「廃業」件数が、過去最多の7万件を超えそうだと聞くと事態は深刻です。
なんと、倒産件数の7倍です。
「倒産」というインパクトの大きな言葉の裏には「廃業」というもっと深刻な言葉が隠れています
少し前に高齢期の方々の間で流行った終活用のエンディングノート…
そのエンディングノートにも企業向けのものがあるというから唖然としてしまいます。
少なくない数の中小企業が、「終活」を意識してエンディングノートを作成しているそうです。
黒字で倒産することもないのに、廃業せざるを得ない理由がそこにはあります。
個人の場合のエンディングノートは、資産の相続や埋葬方法の希望等を残すためにありますが、
企業のエンディングノートは得意先に迷惑をかけないようにと、廃業計画書なるものを作成しているのだそうです。
(経営者の高齢化を解決する)事業継承者がいない…
人手不足…
理由はいろいろとあるのでしょうが、廃業計画書なるものを作る経営者の気持ちは、察するにあまりあります。
「このまま倒産に追い込まれる前に廃業(会社を畳むこと)を選択する」
わかるような気もするのですが、とても複雑です。
画像素材:Jim Mayes 人間だけでなく、企業の高齢化対策も必要ですね…
この企業の「廃業」も、前述の「墓終い」も、高齢化が要因だと言えるのかもしれないですね。
企業経営者の平均年齢が60歳を大きく超えて、70歳に近づいていくことを考えると、
この「廃業」
これからも増えていきそうです。
その結果で、この国の経済はどうなっていくのか…
「何とかなるよ…」
では済まなくなる可能性がありそうです。
こんな状態で物価高が続けばどうなるのか…
国民の高齢化
社会インフラの高齢化(老朽化)
そして、企業も高齢化によって姿を消していくとなると、この高齢化、放置ができるものではなさそうです。
何らかの解決策が必要ですが、ここまで国が考えないといけないことになれば、もう大変です。
2026年、この高齢化の難題に答えを出せる年になればいいのですが…
今回の記事は、新たな高齢化問題について考えてみました。
これからも、たくさん高齢化問題が出てきそうです。
まずは目の前にある高齢化の解決策を先延ばしにせず、
考えていくところから、
この国の未来を見つめ直していく必要性がありそうです。
今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。






