現場仕事は高齢者向きか?
先日朝、TVで定年後の方向性に悩む方々に(将来を)考える機会を与える仕事をしているNPO法人の活動が紹介されていました。
会議室でディスカッションしていた高齢期の皆さんは、その殆どが大手企業で働いてきたエリートばかり…
いろいろな方々の意見を聞きながら、今後の自分の方向性を検討していくことは無駄にはならないと筆者も思います。
「自分の持っているスキルや能力を社会に活かしたい」
その想いは筆者もとても理解できるのですが…
でも…
実際には年齢の壁が立ちはだかってうまくはいきません。
社会に貢献するといっても、その殆どが仕事を通して行うことになるからです。
以前の記事でご紹介したことのある図です ただ社会とつながると言っても簡単ではありません 名のある企業経由で社会とつながる機会はあっても、個人や名のない企業ではなかなか社会とつながれない難しさがこの国には存在しています…
そうであれば、高齢期の仕事はどんな仕事がいいのか…
年金もあり、多くの収入はもう必要ありません。
大手企業で働いていた方々にとっては、(将来の)お金の心配すら必要ない場合もあります。
そして、働くにしても以前の記事でもご紹介したように、今年(2026年)4月からは(厚生年金の)基本額と働いてもらう月額報酬の合計額が62万円まで、年金がカットされないなんていう変な条件まで存在します。
以前の記事でご紹介した「在職老齢年金の支給停止上限額の推移」グラフ
働く高齢者が増えた関係で、2022年以降年金がカットされる上限額が是正され続けています
今年(2026年)4月から上限額が62万円に修正されました
世の中は人手不足、
高齢期の皆さんも、もっと働いてくださいね…
そんなメッセージもありながらも、働くにしてもいろいろと条件がある高齢期…
そんな少し難しいところもあることを考えると、
やはり
「社会に役立つ仕事がしたい」
と思いますよね。
でも、実際には高齢期になると「社会に役立つ」と「遣り甲斐」の両立が難しいのです。
実際の(高齢期の方歓迎の)求人を見ると、
(清掃と雑用が殆どの…)マンションの管理人
イベントや(道路工事等の)工事の警備
病院や介護施設の送迎(運転手)
地域の(子供たちや高齢者の)見守りや清掃活動…等々
「俺は大手企業でこんな立派な仕事をしていたんだぞ…」
と、息巻いて自慢しても高齢期になるとこんな仕事しかありません。
ですから、前述のようなディスカッションで過去の自分の棚卸しをしても、やりたい仕事にはなかなか辿り着かないのです。
以前の記事で、「高齢期になったら嫌な仕事はしない」とご紹介したことがありましたね。
でも、結局目の前には「嫌な仕事のオンパレード」が広がっているのです。
年齢を積み重ねていくと、
嫌な仕事、
我慢して働く仕事しかないのでしょうか…
人手不足なのに…
もったいない話ですね。
画像素材:いらすとや 高齢者の皆さんにとって一人一人遣り甲斐を感じる仕事は違うのですが、高齢期になると遣り甲斐を感じることができる仕事は激減していきます
現場にしか価値のあるものはない
このブログも8年目に入っています…
筆者もこのブログを始めた頃から高齢社会の難問解決に役立つ仕事に取り組んできました。
(なかなかうまくはいきませんが…)
そんな活動の中、現場に訪れることも多くあります。
大学の高齢社会研究機構で勉強していた頃から(高齢者や障碍を持つ方々の)施設で学ぶことも多かったのです。
高齢社会研究機構の非常勤講師には、社会福祉法人の理事長が招かれることが多かった為、お願いして勉強をさせて頂く機会が結構あったのです。
そして、定年後は(勉強の為に)北海道の大型老人ホームで働くことになりました。
ひょんなことから施設長までやることになってしまいましたが…
北海道に向かう前に、お世話になった機構長からわざわざメールを頂きました。
「ウチで勉強したらみんな大手企業や国の研究機関に行くのにオマエは現場に行くんだな…」
「自分のことのように嬉しい…」
普段は褒めてもらうこと等皆無だった偉い先生から意外な言葉を受け取ったのです。
でも、施設で働きながらMBAの知識やサラリーマン時代のマネジメント力が役に立ったなんて連絡すると、
「いいかっこするんじゃない!!」
と、こっぴどく叱られる事態に…(笑)
(高齢社会の難問を解決する為の)問題の本質を見抜け!
と怒られたのだと自覚させられました。
北海道はとても美しいところでした… 雪が降らなければ… 富良野方面から十勝岳を望む
筆者は、サラリーマン時代から現場主義者でした。
現場にしか価値のある情報やヒントはないと今も思っています。
ですから、地元兵庫に戻ってからも現場一筋に頑張っています。
先日NHKの特番で、今オフィース仕事より現場仕事の方が注目されている傾向にあると報道されていました。
現場仕事は体がしんどいのですが…
確かに(自分の見つけたいものの)ヒントは、現場にしかないのかもしれません。
オフィース仕事より現場仕事の方が、社会に役立てる可能性が高いのかもしれないと思うこともあります。
社会に役立ちたいと願っても、なかなか社会に役立つ仕事がないと嘆く方も少なくありません。
そんな時は、現場仕事に一度飛び込んでみるのもいいのかもしれないと…
最近そう思う時があるのです…
オフィース仕事ばかりだとこんな風景はなかなか見れないかもしれませんね…
社会に役立つ仕事をしながら、
辛くてしんどい仕事の中にも遣り甲斐を見つけ、
(一生懸命努力して)頑張り続ければ、
その仕事は、いつかは自分の人生の新たな糧となりうるかもしれません。
高齢期でなかなか良い仕事が見つからないという方は、一度現場仕事を探してみるのもいいかもしれませんよ。
何かのヒントは掴めるかも…
「60過ぎたら嫌な仕事はしない…」
確かに間違ってはいません。
でも、(これからの第2の人生の価値を見つける為に)何かを掴むという目的があるのであれば、一度(嫌な仕事かもしれないけれど)現場で頑張ってみることも無駄にはならないかもしれないのです。
なにせ、人生はとても長くなりましたから…
そして、生活のことを心配しないで何度でもやり直しがキキます…
今も地元で高齢者の生活を見守りながら(キツくてしんどい)仕事を続ける筆者も同じ想いかもしれません…
なかなか良い仕事は見つからないかもしれませんが…
諦めないで、頑張り続ける姿勢も大事なことだと信じながら…
もしかすると、思わぬ(将来が明るくなるような)ヒントが見つかるかもしれませんよ。
今回の記事は、地元で現場作業に打ち込んでいる筆者が最近想うところを記事にしてみました。
今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。






