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人生100年時代の為の環境整備 Part2 【い・しょく・じゅう】の【しょく】

2018年10月23日
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人生100年時代の為の環境整備の第2弾は、「しょく」についてまと
めてみたいと思います。

 

下に示した概念図の右下部分にあたります。

 

「職」「食」「触」の3文字で表した部分です。

 

「職」は職業、働くこと。「食」は食生活。「触」は、地域と触れ合う
ことを表しています。

 

 

 

【しょく】は、働く・食生活・触れ合う環境の整備

 

 

少し補足すると、【しょく】は健康状態や体力に合った働き方を考え、
社会貢献も含めた働く環境を整備すること。

 

そして健康でいるために認知症や生活習慣病にならない工夫をするため
の食生活環境を整備すること。

 

そして、しっかりと自分の居場所を見つけるために趣味やボランティア、
社会貢献を通して地域と触れ合える環境を自ら整備することになります。

 

 

まず最初の【しょく】は職です。

 

働き続けることが一番の健康維持の為の方策といえます。

 

頭も体も使うことができます。

 

通勤も大変ですがうまく使うと毎日運動ができると考えることができま
す。

 

一駅前から歩くことも、バスを使わず自転車を活用することも体を動か
すことになります。

 

これは上手なお金の節約になるかもしれません。

 

 

画像素材:PIXTA 自転車通勤はとてもECOで体にもいいですね

 

 

年金制度改革で企業は希望する人に対して65歳まで雇用延長保障をし
なくてはならなくなりましたが、まだまだ再雇用される人間にとっては
金銭面を含めた労働条件や環境面で納得がいかない場合も多いと聞きま
す。

 

でも、定年までの間に自分自身の市場価値を磨き、高めておけば定年に
なった時に会社からより良い条件を引き出すことができたり、他社から
オファーを頂ける可能性も広がります。

 

50歳を過ぎてから活動しても、自身のスキルを上げるための時間は
10年もあるのです。

 

この時間を有意義に使うか否かでは大きな差が出るのです。

 

今、まさに働き方改革の真っ最中です。

 

生産性を上げて能力を高めながら残業をやめて自分を磨く時間に充てる。

 

この考え方を実践すれば将来は大きく変わるかもしれません。

 

自身が納得できる職を得るための準備は計画性をもって早めからスター
トすべきだと考えます。

 

筆者も50歳を過ぎてから大学や大学院に通いましたが、自身の強みや
弱みを確認する意味でとても役に立ちました。

 

加えて良くない頭を使うせいか、髪の毛が増えたような気もしますし、
少し若返ったような気もします。(あくまでも私観ですが・・笑)

 

髪の毛よりもよかったことは、起業の為の支援者が増えたということで
す。

 

それも今までの会社生活とは違う「外」の才能と触れ合うことによって、
「同質」ではない「異質」が理解でき、自分にとってすごく良い刺激と
なりました。

 

セカンドライフでやってみたい夢があれば、計画を立てることにも意欲が
湧くのではないでしょうか。

 

最近、電車の車内広告でも社会人大学院の広告が随分と増えました。

 

大学も少子化で生徒の数が減少しています。

 

社会人を受け入れる大学や大学院は増えています。

 

仕事が終わってからでも講義に参加が可能な大学院やビジネススクール
もあります。

 

私立だけでなく国公立大学にも社会人大学院のコースがあるのをご存知
でしょうか。

 

筆者はこのような大学はこれからまだまだ増えると予想しています。
(この大学の新たな取り組みは別の記事でご紹介する予定です)

 

また、自分のやりたいことが決まっているのであれば研究機関にチャレ
ンジしてみるのもいいかもしれません。

 

確実に人脈は広がりますし、働けるだけ働くための環境整備をすること
ができます。

 

自身の能力を上げること以外にも自分のスキルやノウハウがどんなとこ
ろに活用できるのかを考えることから、セカンドライフの方向性を見出
すこともできるかもしれません。

 

自身の強みをはっきり認識できることは、再就職する際にもとても有効
です。

 

まさしく、働く環境を整備するということは、自身のことを理解すること
から始まるのではないでしょうか。

 

活動の幅が広がることで、人脈が広がり、支援者や依存先も広がります。

 

この広がりこそが働くための環境整備といえるのではないかと考えます。

 

以下に自身を「変えて」いくための方法を少しだけご紹介しておきます。

 

高齢期に入る前にセカンドライフのこと真剣に考えて活動計画を立てて
みることをお勧めします。

 

別に大学等の教育機関でなくても資格を取ることもとても有効だと思い
ます。

 

自分が何をすべきかはっきりしない場合は、とにかく動いていろいろな
場所でいろいろな方と触れ合うことをお勧めします。

 

動かなければ何も見えてはきません。

 

 

画像素材:フォトサリュ 家路につくのはいつも遅い時間帯では?

 

 

お勧めのサイト

 

 

国立大学社会人向け大学院コース(東大まちづくり大学院)

 

海外の大学も含めて国公立・私立大学やビジネススクールを紹介している
サイトもあります。

 

仕事の合間を縫って自分を磨くところは意外と多いことに気付きます。

 

キャリアサプリ

 

 

2つ目の【しょく】は、触です。

 

 

前回の記事【い】のところで少し触れた「居(場所)」との関連のある
「触」です。

 

その言葉どおり、触れ合う場をきちんとつくっておきましょうというこ
とです。

 

これはセカンドライフでの就業でも可能ですし、地域を含めた社会活動
によっても触れ合う場をつくり出すことは可能です。

 

できれば自分のしたい仕事や趣味と関連付けると、長く触れ合うことが
可能です。

 

特に近くに親族がいない場合等は生活保障という意味でも大きなメリッ
トがあります。

 

この触れ合う場は、よく見ると案外と身近にあります。

 

地域の団体が進めているものもあれば、自治体が進めている場合もあり
ます。

 

最近の高齢者(前期高齢者)でも約90%の方はネットが使えるそうで
す。

 

当然これから高齢期を迎えようとしている方々はもっと高い活用率だと
思います。

 

ネットショッピングだけでなく、地域で触れ合う場がどれほどあるのか
検索してみてください。

 

自分の興味があるものであれば、良い触れ合いの場を得ることができる
かもしれません。

 

触れ合う環境づくりには「きっかけづくり」が大事です。

 

そのきっかけ、筆者はとにかく何でも興味のあるものには参加してみる
ことだと思っています。

気にいらなければやめればいいだけのことです。

 

そういう意味ではネット利用はとてもいいことかもしれません。

 

参加申し込みはパソコンやスマホのボタンを押すだけでできますから。

ボタンを押しても失うものはありません。

 

また最近は地域のボランティア活動に参加される方も増えています。

 

同じ志を持った仲間と触れ合う場を持つことは、自身にとってもとても
大きな財産になりますね。

 

 

駅前にコミュニテイ施設が増えています  大阪府豊中市(千里中央)

 

 

この「触」、実は後で述べる「住」とも関連があります。

 

高齢期に入る前に心身が多少弱っても住めるように自宅を改造する人は
少なくありません。

 

その自宅を改造する際に自分の生活環境を整えるだけでなく、子供や孫
が遊びに来た時のことを考慮する人が多いのです。

 

きちんと子供や孫が使う部屋を整備しているのです。

 

子供の子育てを支援する為に環境を整備する人もいます。

 

結果的に子供や孫との触れ合いも増えることになり、お互いメリットも
大きいといえます。

 

どのように触れ合う場所を多くしていくのかを考えていくことは生活の
品質(QoL)を高めることにつながりますね。

 

 

 

画像素材:PIXTA

 

 

 

3つ目の【しょく】は食です。

 

生活習慣病等の病気を予防する為に、また認知症の発症を遅らせる為に、
そして老化を遅らせる為に食べるものに気遣う。

 

これはこれでとても大事なことではあります。

 

食べるもの気を付けるだけでなく、健康寿命の最大化や要介護期間の最
小化に取り組む方法はいくつもあります。

 

家事の大事な要素である食事をつくることを考えると、まず買い物があ
ります。

 

女性の場合、就業していないことも考えると買い物は貴重な運動の時間
です。

 

買い物をする場所にもよりますが、近場であればなるべく自動車は使わ
ないことをお勧めします。

 

徒歩や自転車で買い物をする。

 

食事は毎日、基本は3食。

 

そのために毎日買い物に行くとすれば、365日買い物に行きます。

 

往復20分としても月10時間の運動になります。

 

小さなことでも積み重ねれば大きな効果になります。

 

歩いている途中に今晩の献立を考えることはとても脳の活性化に役立ち
ます。

 

 

画像素材:PIXTA 世界で大人気の日本食 とてもヘルシーなんです

 

 

認知症の予防の中に運動しながら頭を使うことが有効であるという学者さ
んがいるのです。

 

その先生、「歩きながら引き算をするといい」とのことですが、歩きな
がら献立を考えて、買い物途中は電卓無しで暗算にて買い物金額を計算
する。

 

消費税を入れて考えるとちょっと難易度が高いかもしれません。

 

ちょっと悪乗りしてしまいましたが、体を動かしながら頭を使うことが
とてもよいことであることをいつも頭の片隅に置いておいてもいいかも
しれません。

 

フェルラブレインPLUS

 

 

筆者も両親を子供のころに亡くした為、小さいころから自分で食事を作
っていました。

 

閉店間際のスーパーに行って、値引きシール(なるべく半額シール)の
貼ってある食材を見つけて、その日の献立を考えるのがすごく楽しかっ
たことを覚えています。

 

その日の献立を考えながら買い物するのは認知症予防にも効果があるか
もしれませんね。

 

次に料理を作る時にも一工夫がいります。

 

出来上がりは美味しそうに見せることも重要だそうです。

 

片付けも大変ですが、座って調理や片付けができるキッチンのしつらえ
ができれば無理なく自分で食事ができます。

 

北欧では高齢者が座って調理したり、片づけることは珍しいことではな
いのだそうです。

 

大事なことは楽しく、美味しく、体と頭を使いながら食事をつくること
です。

 

宅食等に頼るのは体が動かなくなってからでいいのではないでしょうか。

 

女性の立場からみれば少し違うのかもしれませんが・・・。

 

この食の環境整備は、健康寿命を延ばすために、食材・買い物・調理・
食事と何でも改善していくことから始めてみるべきではないでしょう
か。

 

参考ですが、日本でも座って調理できるしつらえを宣伝していました。
大手メーカさん、もう作っているんですね。

 

地域のリフォーム事業者さんのHPですが、高齢になってから座って調理
できる利点をうまく訴求していましたのでご紹介してみます。

 

株式会社ツナシマ

 

こちらの地方の事業者さんも座って調理ができる利点だけでなく、「食」
が認知症予防に効果があることをご存知でした。
さすがです。

 

アトリエテッラ

 

 

この【しょく】は、高齢期に入る前に自身の生活に必要だと考えられる
基本的な環境を整備することになります。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。

 

 

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