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都市化を考える

2020年06月21日
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緊急事態宣言が解除された後の東京は、前の姿に戻りつつあります。

テレビで見る朝の通勤電車は、以前と同じ超満員。

筆者も首都圏でも1、2を争う超過密路線で通勤をしていた関係で、
今思い出してもぞっとします。

 

首都圏在住のいろいろな方に今の状況をお聞きしてみると、
「正直、怖い」と皆さん口を揃えます。

快適性と利便性を追求してきた都市生活が、ある意味岐路に立たされて
いるのかもしれません。

 

今回の記事は、都市化について少し考えてみたいと思います。

 

 

都市化とリスク

 

 

我々の日常生活を激変させたコロナウイルス。

なぜこのようなウイルスが我々の身近に現れたのか?

 

筆者は一つ疑問に思っていることがあります。

 

いつも、いつもなぜ中国が発生源なのか?

SARS、新型コロナ等、中国発で多くの感染症が発生しているのはなぜ
なのか?

当然のごとく、国土が広大だから・・・

人口も世界最大の14億人超えなので、確率からいっても仕方がない・・

 

でも筆者は、経済発展の為に世界的に見ても驚異的なスピードで環境
破壊がなされた結果なのかもしれないと思うのです。

 

環境破壊の主な要因は都市化です。

 

中国は急激な経済発展をしてきました。

その結果、中国各地には巨大な都市が存在しています。

 

今回の新型コロナウイルスの発生源である武漢も人口は800万人を超えて
います。

日本には、武漢と同じ規模の都市は東京だけです。

日本の中で300万人の規模を超える都市の名を上げると、東京に加えて
横浜や大阪の名前が上がるだけですが、中国には180を超える都市が存在
しています。

 

 

 

画像素材:いらすとや(世界地図)

 

 

 

経済成長を通して都市化が進み、人が増えた。

そして都市は膨張していきます。

その結果として環境破壊が進みました。

 

環境破壊が起こると、必然的に人と自然との境界も曖昧になります。

 

それが原因で、動物と人間の接触が増え、動物の中でひっそりと暮らし
ていたウイルスが人にも感染するようになったのかもしれません。

 

実際SARSの時は、ハクビシン

今回の新型コロナウイルスは、コウモリと動物が起源であることは
ハッキリしています。

 

意外と人と自然の動物との距離は近いのかもしれません。

 

筆者の住む街も以前は10年連続で人口増加率が日本一だったのですが、
そこらじゅうで山を切り開いて街を拡張していました。

丘陵地を切り開いて街づくりをしている区画にいくと、昼間でも子狐が
堂々と歩いていることがありました。

 

そんな境界線の曖昧さが今回のウイルスにつながったのかもしれません。

 

人間が自然界に越境したために、今回注目されているコウモリや自然界
に生息するいろんな動物を起源とするウイルスが人間の世界にも現れる
ようになったのかもしれないのです。

そして、その行為は結果的に環境破壊にもつながるのです。

 

この都市化と環境破壊によって、新型のウイルスが増えたのかもしれません。

 

SARSやMERS、そして新型コロナウイルスの発生。

 

それでも、人間は快適な生活を続けたい。

経済を成長させたい。

 

だから、こうした状況を臭いものに蓋をするように目を背けてきたのかも
しれません。

 

日本も過去に重大な環境破壊を犯してきました。

公害病は日本各地で広がりました。

日本も当時は中国と同じで、隠蔽工作を実施していたために多くの人が
苦しむ結果となりました。

ただ国土が中国と比べて小さい為に動物と共存するウイルスの脅威に
脅かされることはなかったのかもしれません。

 

でも、この日本の中もリスクはゼロとは誰も言い切れないのです。

 

 

加速する都市化

 

 

ぎゅうぎゅうの満員電車に毎日乗るのは辛い。

通勤時間がもったいない。

そんな想いからか最近は都心の高層マンション(別名タワマン)暮らしを
する人が増えています。

 

 

画像素材:いらすとや 最近、タワマンがそこらじゅうで増えています

 

 

 

そう、都心は今までは昼間の人口は多いのだけれど、夜になるとみんな
ベットタウンに帰ってしまうので人口は激減するというのが普通でした。

今は沿岸部を中心にタワーマンションが春の訪れを象徴する土筆のよう
ににょきにょきと聳え立つようになりました。

でもその都心の人口が増え、過密化しています。

その結果でどうなるかというと、昨年起きた武蔵小杉での台風被害は
皆さん記憶に新しいと思います。

大規模な冠水の影響で、タワーマンションも駅も停電で大きな影響が
出ました。

駅のエスカレータが動かない状態で、人が駅構内に溢れて、大混雑しま
した。

 

そんな状況で、もしコロナウイルスが発生したらどうなるのか。

 

もう都市に密集することを真剣に考える時がきたのかもしれません。

 

今回をきっかけに、今まで普通だと思っていたことや良いと思っていた
ことがそうではなかったのだと気付く必要性があるのかもしれませんね。

 

筆者は、都心よりも高度経済成長期時代にできた郊外の方が、過密に
ならず魅力があるのではないかと思います。

高齢化と過疎化が進む街を再生することもできます。

職住一致ができるのであれば、過密が産みだすリスクも排除できます。

 

 

都市での働き方を変える

 

 

上記の高度経済成長期に働き盛りだった60代から70代の皆さんは、
明日は今日よりももっと豊かになることを実感し、それを望みながら
生きてきました。

富やお金、モノへの執着心もとても強かったのではないでしょうか。

その願望の達成に向けてがむしゃらに働いた。

 

「会社人間」という言葉を今の人が聞いたらどう思うのでしょうか。

 

でもその働き方は、モノがなかった時代、まだ貧しかった時代の働き方
だったのではないでしょうか。

給与を少しでも多くもらって、生活を豊かにしていきたいという欲望が
人を動かしました。

また、家電製品や車等欲しいものがたくさんあったのです。

そして人口が増えていたこともあり需要も旺盛でした。

加えて以前の記事でもご紹介したことのある「明日は今日より豊かに
なる」実感があったからこそ頑張れたのです。

 

でもモノが生活の中に溢れだし、モノが売れなくなりました。

 

そして人口減少時代に入りました。

 

 

 

 

 

 

働き方改革も進みつつあります。

もう猛烈に働く人は殆どいなくなりました。

 

でも、まだ朝夕は(コロナの時代ではとても危険な)通勤ラッシュ。

 

時代が変わったのに同じ働き方をするのはおかしいことではないで
しょうか?

今回のコロナ禍で、多くの方が気付いたはずです。

 

「通勤時間の無駄:もっと時間を有効に使えないのか?」

「会社に行かなくても働ける:職住一致が一番なのではないか?」

 

そして、何よりもリスクを排除して安全・安心な社会であって欲しいと。

 

今回のコロナ禍を経験して、何かを変えていこうという気持ちを持ち、
実行に移していく人が増えることを祈るばかりです。

 

それはこの国の将来を担う子供たちのためになります。

 

きっとなります。

 

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。