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大家族制を復活させよう

2020年08月06日
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筆者の家の2階にある自分の部屋からは、家の前にある大きな公園が
見えます。

放課後の夕方、子供たちが元気に遊んでいます。

中学生もいますが、殆どは小学生の子供達。

なぜ、こんなに多くの子供たちが街に戻ってきたのでしょうか。

 

 

 

公園内のグランドでは、小学生たちが野球で遊んでいました

 

 

 

この街で育った子供たちは、一旦この街を離れたはずです。

でも、またこの街に戻ってきて、この街で子育てを始めました。

 

そう、今公園で遊んでいるのは、この街にとっては3世代目ということ
になります。

3世代と聞くと、大家族が目に浮かんできます。

少子高齢化に悩むこの日本、社会保障費の増大に歯止めがかかりません。

 

大家族制というKEY-WORDは、そんな問題を解決することができるかも
しれないのです。

 

今回の記事は、大家族制について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

 

なぜ子供たちは戻ってきたのか?

 

 

一旦街を出た子供たちは、なぜこの街に戻ってきたのでしょうか?

様ざまな要因が考えられますが、筆者の予想を下記に記述してみます。

 

①利便性

 

大都市大阪と神戸のベットタウンとして開拓された街なので、大阪にも
神戸にも公共交通機関を使えば1時間程度で行ける距離。

電車もバスも結構走っていて、便利です。

大部分の人が大阪や神戸に勤めていることを考えると利便性は高いと
いえます。

生まれ育った街が遠距離ではないので、戻りやすかったのではないでしょうか。

 

②経済的な問題

 

グローバル化の進展は、雇用環境にも様々な影響をもたらしています。

コロナの影響が出る前から低所得や雇用の不安定な状況は存在していま
した。

親と別々に、それも家賃の高い都市部に住めば高コストの生活費が掛か
ります。

実は今、若い世代の田舎暮らしが静かなブームとなっているそうです。

その理由は、生活費の安さ。

安価な家賃を含めて生活費は、都会暮らしとは比較にならないそう
です。

都会生活では、多くの世帯で夫婦2人だけで子供たちを育てることに
不安が募っていることも確かなことなのではないでしょうか。

以前に記事でも少し述べましたが、親と同居(近居や隣居を含む)を
すると経済的にはかなり助かります。

 

郊外の庭付き一戸建てであれば、部屋数はリビングを除いても最低でも
4部屋あり、生活に手狭感はありません。
(確かにプライバシーには課題が残るかもしれませんが)

おまけに子供の面倒を親にみてもらうこともできます。

祖父母にとっては、それは楽しみの一つでもあります。

 

③子供の数が多かった

 

筆者が住む兵庫県三田市というところは、地名に三とつくように子供の
数がとても多く、子供の数が三人という家庭が結構多いのです。

筆者の家も、お隣も、裏のお宅も子供は三人。

ご近所は子だくさんの家庭が多かったのです。

筆者の子供たちが少年サッカーをしていたのですが、チームメイトの
殆どが三人兄弟でした。

都会から移り住んだ人たちの多くはマイホームを購入する世帯で比較的
経済的にも恵まれていたのかもしれません。

 

そして自然と都市がうまく調和しており、子供を育てやすい環境にも
あります。

子供が多いと、誰かが親の面倒をみたり、逆に面倒を見てもらうという
ケースも増えます。

 

子供の数=親との接点の機会

 

たくさんの子供を育てるには経済的な課題もあります。

でも、子供の数が多ければ多いほど家族が触れ合う機会は増えます。

 

やはり出生率が低い事には問題があるのかもしれません。

 

④親の高齢化

 

街開きから40年、早い方はもう既に後期高齢者の域に入っています。

心身の衰えは自分自身だけでなく、子供の目にもはっきりと分かります。

 

「ほったらかし」にはできない。

 

何があっても、どんなことがあっても、親子の関係は切れない・・・

 

介護離職が年々増えていることを考えると、生まれ育った親のいる街に
帰るという選択は至極普通なことなのかもしれません。

 

そして、社会情勢も大きく変りました。

20~30年前までは、高齢者の数は少なかったのです。

もう高齢化率は30%になろうとしています。

街の中を歩けば、多くの高齢者に出会います。

 

親と子の関係を含めて人々の意識も少しずつ変わってきていることは
確かだと筆者も感じています。

 

 

超高齢化の特効薬

 

 

こ大家族制は、超高齢化に悩むこの国にとって特効薬になる可能性が
あります。

国の政策次第では、社会保障費に歯止めがかけられるかもしれないので
す。

増え続ける社会保障費の中身は、医療費だけでなく介護費も大きい。

もう一度互助の力で、家族の力で、(親の)介護をおこなう。

 

現在も、約70%が家族による介護ですが、親と離れて暮らしている場合
介護は不可能です。

今問題になっている「老々介護」には無理があっても、子供や孫の力を
借りて真心の介護を実施すれば、心身の衰えのスピードを鈍化させる
ことができるかもしれません。

街中にある介護施設も有効に使う手段を考えれば、家族の負担も軽減で
きます。

 

 

 

画像素材の中にいらすやさんの画像を活用しています

 

 

 

 

今、低所得化や雇用の不安定化等の影響もあり、生涯結婚しない人が
増えています。

 

男性では4人に1人、女性では7人に1人。

 

この生涯パートナーを持たない人たちが高齢になった時のことを考える
と、筆者はとても心配です。

お一人様では、「老々介護」すら成り立ちません。

 

社会保障費は一気に爆発してしまうのではないでしょうか。

 

こんな中で大家族制は、高齢化する街で密かに進んでいる「孤独死」や
「高齢者の自殺」を防ぐ力をもっています。

 

空家問題にも効果があることは間違いがありません。

 

大家族世帯に対する固定資産税や住民税の軽減措置があるだけでも、
家族の在り方を見直す人が増えるかもしれません。

国土交通省は、三世代同居対応する為のリフォームに補助金を
(最大で300万円)出しています。

このような制度をもっと拡充していけば、この国が本来もっていた
互助のシステムを取り戻すことができるかもしれないのです。

政府は社会保障費の増大に対して付け焼刃的な対策を繰り返すのでは
なく、本質を突いた政策(家族の互助力を取り戻すような)が望まれる
と筆者は考えています。

この国が古来から農耕民族として持ち続けてきた血縁関係による互助の
力を復活させることは、超高齢化が産みだした課題に対応する知恵を
与えてくれます。

 

それこそが庶民の知恵、民族の知恵なのかもしれません。

 

 

「知」の継承

 

 

コロナ禍や水害を含めた自然災害、この国には多くの苦難が常に襲って
きます。

その苦難に対抗していく為には、「知」が必要です。

大家族制には、「知(知識・知恵)」の継承をする仕組みが存在して
います。

学校では生きていくための知識は教えてはくれません。

3世代(大家族)で住むことのメリットは、こんなところにもあるので
す。

 

 

 

 

画像素材:いらすとや 年長者の知恵+若者の情報武装は意外と凄い?

 

 

 

 

そして、次の世代へと受け継ぐノウハウも大事です。
それは社会を受け継ぐ力にもなります。

 

筆者の子供の頃は、子供たちが適齢期になれば親族全体でパートナー
探しをしていました。

 

多様性の時代、パートナー探しくらい好きにさせて欲しいと思うので
しょうが、血縁による互助はパートナー探しだけではありません。

 

安定した暮らしをするための互助、困ったときに助け合う互助。

年長者から若者へ伝承する社会正義や道徳観。

厳しい社会の中を生き抜く力と知恵。

そして、災害や疾病から大事な家族を守る術も忘れてはなりません。

 

どれも大家族制の時代には当たり前に存在していて、今はないもの
ばかり。

 

インターネットを検索しても、ないものがそこにはあるのです。

 

 

Withコロナの時代、もう一度この互助の力を見直す時に来ているのかも
しれません。

 

その互助を活かすプラットフォームでもある「大家族制」に期待を寄せ
るのは筆者だけでしょうか。

 

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。