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少子化について考える

2021年03月21日
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3月11日で、あの東日本大震災から10年が経過しました。

 

テレビ局も連日特集番組を組んで、大災害後の10年間を検証していま
した。

その中で印象に残ったのは、当時少年少女だった子供たちが立派に成人
し、被災した地元・地域の為に一生懸命頑張っている姿でした。

 

筆者は、その姿を見て「やっぱりこの国にとって一番の資源は人間だ」
と再認識させられたのです。

 

この国の将来を担う子供たちをみんなで育てていく。

とても尊い行為ですが、いまだ子供たちに対する虐待が後を絶たない状
況を見ると残念でたまりません。

 

そして子供たちの数が年々減っているのです。

 

子供の数が減っていくことは、高齢化が進むこの国にとってとても大き
な問題なのです。

 

今回の記事は、この少子化について読者の皆様と共に一緒に考えていき
たいと思います。

 

 

 

画像素材:フォトサリュ 新しい若い芽も歳月と共に立派になります

 

 

 

負のスパイラルは深まっている

 

 

 

総務省が2019年に発表した数値を見ると、15歳未満の子供の数は
1,533万人で38年連続で減少しているそうです。

当然のごとく、人口総数に占める割合も12.1%と45年連続で減少
しています。

 

子供の数も人口総数に占める割合も毎年過去最低を更新しているのです。

 

高齢化率が毎年過去最高を更新している反面で、子供の数は毎年過去最
低を更新しています。

 

出生数を見るとそれがよくわかります。

 

戦後の第1次ベビーブームでは、過去最高の270万人が1年間で生ま
れました。

しかし、出生数はその後下がり続け、第2次ベビーブームで一旦盛り返
すも再び下がり始め、近年は100万人を割り込んでいます。

2019年度の統計数値で86万人まで低下しているのには少し驚かさ
れます。

 

こんな状態が続くと、以前の記事でもご紹介した「支える人:現役世代
」と「支えられる人:高齢者」の(社会)バランスを大きく崩すことに
繋がってしまうのです。

 

最近は晩婚化の影響もあってか高齢での出産も多いようですが、女性が
出産するのに適した年齢といわれている20~39歳までの女性は毎年
25万人ずつ減少しているそうです。

 

これでは子供の数が減少する勢いを簡単に食い止めることは難しそうで
す。

 

 

第一次ベビーブームは戦争が終わって、戦地から多くの兵士が故郷に帰
還したことや、戦争の終結に安堵した人々が子どもをつくった為に起こ
りました。

戦争で多くの働き手を失った人々が危機感を持ったことも手伝ったのか
もしれません。

戦争終結時には世界各地でベビーブームが起こっているそうです。

 

第二次ベビーブームは、第一次ベビーブームで生まれた方々が子供をつ
くったことで起きたことには説明の必要はなさそうなのです。

 

このベビーブームを起こした要因の中には、「安心」や「安堵」といっ
たKEY-WORDが存在しています。

 

実は、この日本では第3次ベビーブームが起きていても不思議ではない
状況でした。

第二次ベビーブームで生まれた人口の塊が結婚適齢期になった時、本当
は第三次ベビーブームは起きていてもよかったはずなのです。

しかし、バブルが崩壊して第二次ベビーブームで生まれた方々は「就職
氷河期」に直面してしまいました。

 

そして多くの方々が非正規雇用へと追いやられ、その結果として非婚化
や結婚しても(お金のかかる)子供をもうけることに躊躇してしまった
結果、第三次ベビーブームは消滅してしまったのです。

 

人は「不安」がある状態では子供をつくろうとはしないのです。

 

生きていくことで精一杯の状態で、そんな余裕すらないのかもしれませ
ん。

 

 

 

高齢者を若い世代が支えるモデルは大きく変わろうとしています
このままでは助け合いの構造は崩壊してしまいます

 

 

 

 

マイナスではなく、プラスの政策を

 

 

 

筆者は男なので、子供は産めません。

そう子供を産めるのは女性だけです。

 

近年女性の仕事に対しての意識は大きく変わり、職場での女性の進出は
目覚ましいものがありますが、女性の意識調査の結果を見ると決して子
供を産みたがっていないというわけではなさそうです。

 

ただ、働きながら子育てができる環境があまりにも揃っていないだけな
のです。

 

前述のように、女性に対して「安心」「安堵」という感覚を与えられる
環境づくりが必要です。

 

国は今まで少子化対策として様々な対策を打ってきました。

 

最初は、仕事と子育ての両立支援として保育園の整備がなされました。

 

しかし、待機児童の数はなかなか減らず、一時期流行った

 

「保育園落ちた、日本死ね」

 

という言葉が象徴するように国の対策は中途半端で遅く、後手後手なも
ので効果は殆どありませんでした。

 

そう、コロナ対策とまったく同じです。

 

その後も、男性の育児支援や働き方改革、若年層への雇用支援等様々な
プランが発表されましたが、殆ど機能していません。

 

そう、国の対策はその殆どがマイナスの政策ばかりです。

 

そして、国の宝ともいうべき子供を産む女性の心に響く政策もありませ
ん。

 

子育ては大変だから、国が支援しますよ!
というメッセージではなく、まずは子育てがどれほど素晴らしい事なの
かを訴える政策が必要なのだと筆者は思うのです。

 

その上で、様々な支援策があるべきではないでしょうか。

 

 

筆者も3人の子育てをしました。

大変でしたが、子育てから様々なことを学びました。

子育てを通して人間として大きくなれたのではないかとも感じています。

 

そして子育ての難しさもありながら、「家族とはいいもんだよ」という
ことを感じて欲しいと思います。

 

そんなプラス面を感じてもらった上で、教育費の無償化等の施策があれ
ばもっと多くの方に理解をしてもらえるのではないかと考えています。

 

 

 

家族を見直す政策も必要

 

 

 

筆者の家では、子育ての中心は嫁ではなく、義母でした。

筆者の両親は筆者が子供の頃に他界していませんが、義母と同居してい
ました。

 

そう筆者の家は3世代同居家族だったのです。

 

嫁は専業主婦でしたが、「おばあちゃん」の存在は子供たちにとって大
きなものでした。

 

子供たちにとっては親とは違う特別な存在だったのです。

親に言えないことでもなんでも相談できる存在。

無理をお願いできる存在。

 

そして親から見れば、子供の面倒をみてくれる重要な存在です。

 

大家族制の家族には保育園は必要ありません。

 

そう、以前の記事でも書いたように「少子高齢化」対策には、大家族制
がとても有効だと思います。

 

「少子化」にも「高齢化」にも。

 

 

画像素材:いらすとや

 

 

 

子供たちは老いていく祖父母を見ながら、いつかは自分の親にも同じこ
とが訪れることを自然と学ぶことができます。

高齢化による介護がどれほど大変なことか、健康を維持することがどれ
ほど大切なことかも理解するのです。

 

そして必然的に自分の子供をつくることの大切さも理解できるのではな
いでしょうか。

 

「命を繋いでいく」という行為の尊さに気付くことはとても大事なこと
だと感じます。

 

何かに頼らなくとも、安心して生活ができる仕組みは国に任せきるもの
ではなく、自分たちで創るもの。

 

それを国が支援する。

 

そんな仕組みができれば、子供を産み育てる女性がもっと増えてくるよ
うな気がします。

 

もう一度家族の絆を見直すことが、国難ともいえる「少子高齢化」の
一番の特効薬かもしれませんね。

 

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。