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孤独死が教えてくれるもの

2021年10月23日
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先日TVを見ていると、孤独死が増えているというニュースが流れていま
した。

 

孤独死で無くなられる方はやはり高齢者が多いようです。

 

コロナ禍の影響もあり、外出できずに社会との関係も断ち切れている場
合も多く、発見が遅れて事故物件(不動産用語)となるケースも多いと
聞きます。

 

事故物件とは、発見が遅れた場合に遺体の損傷が激しい為に、特殊清掃
の必要が発生した物件であることを表すようです。

 

読者の皆さんは、特殊清掃という業種があることをご存知でしょうか。

 

事故物件の家屋の中の遺品整理・廃棄・清掃、その清掃作業の中には遺
体が残した部分の消毒や消臭作業も含まれます。

 

古い慣習に囚われている家主は、お祓い等を依頼するために、部屋の中
をさらに汚す場合もあります。

 

無くなられた方を化け物扱いするのはひどすぎると思いますが、きっと
孤独死の経験がない為の行為であることは推察がつきます。

 

この事故物件、持ち家の場合でも賃貸の場合でも、物件を売却する場合
や賃貸する場合にはある制約が付いてしまいます。

 

実は、自殺や事故死(特殊清掃が発生した孤独死も含まれる)等があっ
た不動産を売却または賃貸する場合は、売主・貸主はその事実を買主・
借主に対して伝えなければいけないという告知義務があるのです。

 

この告知義務には今迄明確なガイドラインがなかったのですが、今年
(2021年)ようやく国土交通省がそのガイドラインを発表しました。

 

そのガイドラインによると、事故から3年間は告知義務が発生するのだ
そうです。

 

ようするに、事故から3年間は売却も賃貸も難しいということになりま
す。

 

親や親族の家を処分する場合には、気を付けておく必要があります。

 

以前の記事でもご紹介しましたが、家を解体して更地にしてしまうと固
定資産税が7倍近くにもなってしまいます。

 

家は人が住まないと急速に傷みが激しくなり、老朽化していきます。

 

ボロボロになると売れない、壊すと税金が高くなる、という困った状態
になり、子供達も何とかしないといけないと思いながら親の家は放置さ
れ、最後には地域で問題となる空き家となってしまうのです。

 

このように、高齢者の孤独死はいろいろな問題を引き起こします。

 

だからこそ、遠くに住む子供や親族は高齢化した親を施設へ入れるので
す。

 

 

 

家は人が住まなくなると急速に傷みます。植栽が伸び放題だけでなく、
外壁にはカビが発生し、家の外装もボロボロになっていきます。

 

 

嫌われる高齢者

 

 

認知症になれば、一人で生活するには大きなリスクが発生します。

 

筆者は多くの施設での経験から、認知症の発症リスクはかなり高いと認
識しています。

 

ようするに、認知症は高齢者になれば、誰でもがなりうる病気なのです。

 

認知症は、大きなトラブルが発生する可能性があるのです。

 

実際に賃貸住宅の世界では、高齢者はとても嫌われています。

 

認知症の影響で、

 

近隣とのトラブルが発生する

火の扱いが難しくなり火災のリスクが高い

当然水回りの扱いにも大きなリスクがあります

そして、金銭管理ができなくなり、家賃が滞納することも多い

 

等々いろいろな問題が発生する為に敬遠されるのです。

 

自治体を中心にセーフティーネットも構築されていますが、入居できる
賃貸住宅はとても古い物件だったり、お風呂も付いていないような欠陥
住宅であることも多いようです。

 

親がこんな困った状況に陥る前に何とかしないといけないのですが、高
齢者で賃貸に住んでいる方はどちらかというと少数派です。

 

高齢者の持ち家率は意外と高く、多くの高齢者は持ち家で生活をしてい
ます。

 

それも住み慣れた地域で、行きつけの場所があり、ご近所のお付き合い
もあります。

 

そんな方々が、住み慣れた地域を離れ施設に入ることは、決して良い事
ではありません。

 

できれば家族や親族のサポートで、住み慣れた地域と自宅で暮らし続け
ることが出来ればそんなに素晴らしいことはありません。

 

その為には家族の資産を活かした長期プランが必要なのです。

 

 

 

画像素材:いらすとや  物忘れくらいなら可愛いものです。
筆者は火の取り扱いを誤り、衣服が燃えて火傷を負った高齢者を多く
見てきました。認知症の一人暮らしは非常に危険なのです。

 

 

故郷に住む

 

 

せっかく親が長期に亘ってローンを組み入手した土地と家屋、そこは子
供にとっても生まれ育った大事なところでもあるのです。

 

うまく活かす方法を考える。

 

現在でも以前の記事でもご紹介したような多世代住宅のリフォームに対
する補助金は存在しますが、いっそのこと建て替えの補助金があればも
っと同居が進むかもしれません。

 

以前から二世帯住宅はトラブルが多いという噂も耳にしましたが、高齢
化した親の面倒をみるという大義がある場合は別の結果が出そうな気が
します。

 

また、コロナ禍が首都圏に住む必要性を消してくれました。

 

確かにインフラが整備された首都圏は便利です。

 

しかし、その恩恵を受けることが出来るのは一部の人だけです。

 

地方創生は地域を活性化し、地域を豊かにしてくれます。

 

元気な地方が増えていけば、この国は再び元気を取り戻します。

 

そして、この国はもう一度家族の絆を取り戻すべきだと強く思うので
す。

 

 

画像素材:Jim Mayse
人は元から一人では生きることができない動物なのです。
だから家族があるのです。家族と共に生きるから人間なのです。

 

人間一人生きていくことは大変なこと

 

 

今から13年前、筆者は病気で4歳年下の実弟を亡くしました。

 

独身だった実弟の異常に気付いた時には、もう手遅れでした。

 

病気で亡くなった弟を孤独死として失くしたことは、実兄として死ぬま
で背負う人生の汚点でもあります。

 

13年前、実弟の部屋を片付けたことを今でも覚えています。

 

首都圏への転勤後、すぐに起きたことで、葬儀を済ませた後、毎週のよ
うに深夜バスで大阪と東京を往復し、心身ともに疲労困憊でした。

 

その時、気付いた大事なことが2つあります。

 

一つは、人間が1人生きていくことは大変なことなのだと強く感じまし
た。

 

部屋の片づけだけでなく、役所や会社、保険会社等々片づけることが山
ほどあったのです。

 

部屋の片づけだけでも、結局2か月近くもかかりました。

 

もう一つは、無くしてからわかる家族の大事さでした。

 

お金や仕事なんかより、一番大事なものは家族だとわかったのです。

 

親を子供の時に亡くし、兄弟で助け合って生きてきました。

 

(子供だけで)よく生きてこれたものだと、今でも不思議です。

 

親の有難みは、亡くしてからわかるとよく言いますが、その通りです。

 

悲しいというよりは、助けてあげられなかった悔しさに長い間苦しめ
られました。

 

実弟の死後、筆者の中で全ての価値観が変わってしまったのです。

 

会社での出世等人生の中で大きな意味を持たないとわかった後は、すぐ
に方向転換をしたのです。

会社の同僚が、冷ややかな視線で出世競争から離脱していく筆者を見て
いたことを今でもよく覚えています。

 

社会に役立つために起業を目指したのも、その為に勉強を始めたのも、
この時期です。

 

今の日本人の価値観や働き方は何かが間違っているのだと感じています。

 

家族が一番大事なのであれば、殆どの孤独死を防げるはずなのです。

 

読者の皆さんは、本当に家族を守ることができるでしょうか・・・・

 

今回の記事では、孤独死について取り上げてみました。

 

 

読者の皆様も、筆者のように後悔しないように家族のことをもう一度
見直してみて頂ければ嬉しい限りです。

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、深く感謝申し上げます。