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希望消滅の国

2021年12月11日
13

刃物で見ず知らずの人を傷つけ、電車の中に放火して殺人を企てる。

 

こんな人間が増え続けています。

 

ただ怖いというだけではなく、そこにはこの国の社会が抱える大きな課
題があり、その課題が原因で今後もこのような事件が増え続ける可能性
があるのです。

 

最近、このような事件を起こす犯罪者をみてみると30代から40代の
男性が多いような気がします。
(同世代の方が全て悪いというわけではありません)

 

この世代は、不景気の影響で就職難となった就職氷河期の世代と呼ばれ
ています。

 

就職氷河期世代とは、バブル崩壊後の1993年から2005年に学校
を卒業し、就職活動に差し掛かった年代を指します。

 

その多くがろくな就職もできず、フリーター等になったり、就職できた
としても非正規での仕事にしかつけなかった不運の世代といえます。

 

自分の将来に希望が見えないというよりは、希望が消滅してしまった世
代といってもいいのかもしれません。

 

今希望の光が消えかかっているのは、30代から50代に差し掛かるこ
の世代だけではないかもしれないのです。

 

最近、20代の若者にアンケートをとっても危険なサインが出ています。

 

「社会に出ると、厳しい社会の現実を知ることになった」

 

「自分たちの将来は厳しく、決して安泰ではないことが理解できた」

 

「自分たちの親の世代とは社会環境が明らかに違う」

 

社会の厳しさに希望が消えかかっているのかもしれません。

 

上記のような大胆な犯罪でなくても、犯罪に加担してしまう若者も増え
ています。

 

警察が厳しく取り締まっても全く減ることのないオレオレ詐欺や還付金
詐欺等の犯罪。

その犯罪だとわかっていても、お金の為に受け子となる若者は後を絶ち
ません。

20代どころか中・高生まで補導されています。

 

犯罪とわかりながら、犯罪を犯してしまう。

 

お金の為といっても、自分の将来を思い浮かべることができれば、将来
に禍根を残す犯罪には手は出さないと思うのです。

 

希望が消滅していく世代が増え続けています。

 

 

 

読者の皆さんは、希望の光というものを見たことはありますか?

 

 

冷たい社会

 

 

今、引きこもりが100万人の大台に達しています。

 

統計に現れない数を入れると正確な数字はわかりません。

 

100万人という人が、キチンと働いて消費をすればGDPは上がります。

 

この国が全く成長できない要因の一つがここにもあります。

 

引きこもりは若年層の学生も多いのですが、社会人から高齢期の方まで
幅広くこの社会の中に存在しています。

 

行政の支援が殆ど届かない引きこもりは家族にとっても介護同様大きな
負担になっています。

 

上述の就職氷河期の世代の中にも相当数存在していますが、要因の一つ
はハッキリいって社会の冷たさといえます。

 

引きこもりは、氷河期という言葉がピッタリの「冷たい社会」の産物と
いってもいいのかもしれません。

 

引きこもりは対応する家族も大変ですが、大抵の場合本人は自分を責め
続け傷は深くなっていきます。

 

地域のNPO等が懸命の支援活動を続けていますが、専門家が少なく対
応の網の目からすり抜けるケースが多いようです。

 

また、引き出し屋と呼ばれる業者が暗躍し、高額で保護再生するといい
ながら、不幸な結末に至るケースも増えています。

 

冷たいだけでなく、詐欺がまかり通る黒く澱んだ社会になってしまいま
した。

 

 

弱いもの、生活に困ったものをターゲットに詐欺まがいの商売をする輩
が増え続けています。今の社会はよどんだ池のように薄汚いものになっ
てしまいました。法律が無ければ悪を裁けないのは情けない限りです。

 

 

社会の領域

 

 

社会に絶望して犯罪に手を染める人間や引きこもりのように社会から距
離をおいてしまう人々。

 

なぜこのような不幸な人々が生まれるのでしょうか?

 

上述のような不幸なケースは、全て「社会の領域」からはみ出したこと
で起きています。

 

この国の社会には、ある領域が存在しています。

 

その領域から少しでもはみ出すと、この社会から弾き出されてしまうの
です。

 

この領域の大きさや形はもう半世紀以上変わっていないのです。

 

・就学したらみんなと同じように卒業するのが当たり前

・学校出たら会社に入って働くのが当たり前

・大人になったら働いて自立し、家庭を持つのが当たり前

・男は表で働き、女は家庭を守るのが当たり前

 

近年は女性の社会進出が進み、少し形は変化したものの、大きくは変化
せず強固にその大きさも性質をも維持しています。

 

この社会の領域からはみ出たものは、社会から冷たい仕打ちを受けるこ
とになるのです。

 

 

 

社会の領域を図式化してみました。閉塞的で古い常識でできた基盤の
先端に4つの基準でできた口があり、その基準に適合できなければ、
この領域から弾き出されてしまいます。

 

 

 

はみ出してしまう要因はたくさんあります。

 

イジメの問題は、もう小学校から存在していて、学校側の対応不備が原
因で問題が深く大きくなっていくばかりです。

一生懸命イジメを防ぐ為に努力している先生方もいることは確かです。

しかしながら、そんな先生方は多くはないのかもしれません。

 

筆者の子供の一人もイジメを受けて不登校でしたが、学校側の対応は愕
然とするほどお粗末なものでした。

 

そんな学校でも人と同じように卒業するのが当たり前で、少しでも偏差
値が高い学校を目指し、有名校に入れば勝ち組となります。

 

ですから、学校に行かない学生は引きこもりと言われ、社会から弾き出
されてしまいます。

 

そして、会社にきちんと入社し働いて自立しない人間もまた、怠け者の
レッテルを貼られ、この社会から弾き出されてしまうのです。

 

本人も懸命に領域の中に戻ろうとしますが、この社会は一度弾き出され
たものには冷たく、支援も少なく、なかなか戻れないのです。

 

親や親族も戻すために懸命に努力しますが、薄汚い金の亡者や詐欺師が
妨害し、領域の中に戻れないどころか不幸な結末となるケースもあるよ
うです。

 

この社会の中には、弱い者・困っている人間につけ込み、金儲け企む輩
が大勢います。

 

そんな状況にも拘わらず、社会保険はあっても、この社会の領域から弾
き出されたものを救うセーフティネットはありません。

 

 

希望が消滅していく中で、今後もこの社会から弾き出される人は急増し
ていく可能性が高いのです。

 

 

本当に正しいのか

 

 

今までご説明してきた社会の領域、本当に正しいのでしょうか?

 

不登校の生徒数は年々増えています。

 

小学校では、まだ少ないながら、中学校では全体の4%近くまで上がっ
ています。

 

この数値も把握できるものですので、実際の数値はわかりません。

 

高校では、その数は半減しますが、中学校での不登校が高校、大学への
進学を阻んでいます。

 

今では不登校対策校が増え、救済策は増えていますが、この対策校は全
て公のモノではなく、高額のお金がかかります。

 

筆者が知る限り、全国で公の不登校対策校があるのは兵庫県だけですが、
悲しいかなこの公の対策校に通っても高卒認定は受けることはできませ
ん。

 

ここにもこの国の持つ社会の領域の影響を感じることができます。

 

救済するまで時間がかかればかかるほど再生には時間がかかります。

 

公的なセーフティーネットをつくる必要があるのですが、今でもイジメ
に対する学校側の隠匿が後を絶たない状況です。

 

国ができないなら、我々国民の力でこの社会の領域を変えていくしかあ
りません。

 

どのように変えていくのか?

 

筆者の案を少しご説明してみたいと思います。

 

当然のごとく、政治を動かし、法律や制度・仕組みの変更は必要になり
ます。

 

つたない内容ですが、下図にその概念図を上記の図と対比して示してみ
ました。

 

 

 

古い社会の領域の基盤にある常識を全て否定して新しい考え方に置き換
えてみました。そして誰も弾き飛ばされないように4つの城郭を破壊し
ました。もう我慢しない、騙されない社会を創り直すのです。

 

 

 

イジメが横行したり、団体で学ぶことが当たり前の学校に違和感を覚え
る学生は無理やり学校に行く必要がないようにするのです。

 

義務教育では難しい法律上の問題もありますが、今存在している高卒認
定のような制度が義務教育でもあれば道が開けます。

 

筆者の子供は、中学校を殆ど出席していないのに卒業証書が届きました。

 

これっておかしいと思いませんか?

 

出席もしていないのに卒業証書を渡すくらいなら、在宅で勉強した成果
を評価する方がましです。

 

コロナで在宅勤務が広がりました。

 

学校も在宅授業が一部で広がりましたが、その延長で在宅での授業参加
も認めるのです。

 

学校の負担が増えることや学校に頼りたくない場合の新しい仕組みも必
要です。

 

その時は、高額の業者に頼るのではなく、地域の力を使うのです。

 

地域には教員をリタイヤした方が必ず存在します。

 

そんな方々を低価格の家庭教師として派遣する事業を地域で起こしても
いいと思います。
(ボランティアも含めて)

 

そうすれば、不登校の子供を救うこともできますし、地域でお金が回り
ます。

 

後は、それを運営する仕組み(会社組織)をつくるだけです。

 

その時、大金を用意してわざわざ会社を設立する必要はありません。

 

以前の記事でも取り上げた「協同で働く」仕組みで会社をつくる制度が
もうすぐ施行(法制化済み)されます。

 

この仕組みができれば、一人一人の僅かな出資金で、趣旨に賛同したメ
ンバーで会社を立ち上げることができます。

 

法制化されている為、国によって認められ、守られる立派な会社です。

 

雇われる立場ではなく、働く人全てが経営者であり労働者という会社な
のです。

 

この仕組みを次の問題である「会社に就職する」でも活用するのです。

 

もう雇われる弱い立場で就職しなくてもいいのです。

 

僅かな出資金を出して(経営の知識がなくても)経営者になるという手
段もあるということを知って頂ければ幸いです。

 

自分の会社なので、上からパワハラを受けたり、過重労働を強いられる
こともありません。

 

基本、社員(経営者)全員が株主なのでフラットな関係といえます。

 

この働き方は、あの問題の社会の領域を変えていく(破壊する)力を持
っています。

 

低賃金で非正規という不安定な立場で働くくらいなら、考え方や思想が
同じメンバーと共に挑戦する方法を選択できるのです。

 

この働き方ができれば、立場に悩むことも、怠け者のレッテルを貼られ
ることもなく、堂々と胸を張って社会の中で生きることができるのです。

 

後は、同じ志を持つ同志と成功に向けて努力するだけです。

 

最初は大変ですが、ここには確実に希望という光は存在します。

 

この働き方は、法律の施行(2022年10月)に向けてオンラインの
説明会が始まっていますので、ご興味のある方は是非本ブログの問い合
わせにご連絡ください。

 

現状を「変える」ことを極端に嫌う文化を持つこの国で、上述のような
変化が簡単に成功するとは思ってはいませんが、変わらなければいつま
でも希望の光は見えてはきません。

 

この国を希望消滅の国にしてはいけないのです。

 

 

今回の記事は、筆者の考えを一方的に述べるだけになりましたが、この
国の社会を変えていくのは、一人一人の国民です。

 

国民の声と力でこの国を変えていく時なのです。

 

手遅れにならないうちに。

 

今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。