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長寿を考える2

2023年01月14日
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前々回の記事では、平均寿命や健康寿命について取り上げてみましたが、
今回の記事も続編として長生きについてまとめてみたいと思います。

 

昨年末に厚生労働省から発表された2020年の都道府県別の平均寿命
を見て、筆者は少し考えさせられました。

 

なぜ地域によって、こんなにも平均寿命が違うんだろうかと…

 

確かに都道府県という大きな括りで判断することは、正しくないことか
もしれませんが、確かに地域によって違うんです。

 

そして、都道府県ランキングの推移を見ていると面白いことに気付きま
した。

 

それは、平均寿命の伸び率が変化していることです。

 

厚生労働省が国勢調査の実施年度に合わせて5年に1回公表している都
道府県別の生命表からのデータを確認するとそれがよくわかります。

 

2020年の都道府県別の平均寿命で、トップ(長寿)だったのは、女
性が岡山県、男性は滋賀県でした。

 

 

画像素材:フォトサリュ
平均寿命トップは岡山県・滋賀県ですが、健康寿命トップは山梨県です
美しい富士山を見ながら運動を楽しむ人が多いのでしょうか

 

 

男性トップの滋賀県は前回調査(2015年)に続いて2回連続となり、
こちらは順当ともいえる内容でしたが、女性は、前回調査では長野県が
トップで今回長野県は4位でした。

 

筆者は、ベスト3くらいは順位が固定化されているのかと思っていたら、
調査ごとに順位が入れ替わっているのです。

 

その伸び率の変化が顕著に現れてきたのは、今から40年ほど前の19
85年(昭和60年)くらいからのようです。

 

その1985年の調査時には、男女とも沖縄県がトップでした。

 

女性は沖縄県が20年後の2005年調査時までトップを守りますが、
その10年後の2015年(平成27年)には7位、そして最新の20
20年のデータでは16位迄順位を下げています。

 

男性も、10年後の1995年(平成7年)の4位の後、2005年
(平成17年)には25位、2015年(平成27年)には36位と下
位に沈み、最新の2020年にはなんと43位迄落ち込んでいます。

 

こんな沖縄県も平均寿命が延びていないわけではありません。

 

1985年から2020年の間に4.39歳も延びているのです。

 

ただ、全国平均ではこの間に6.54歳も延びていることが影響してい
るのです。

 

上記の調査期間で常に上位にランキングされているのが、男性では長野
県と滋賀県、女性では岡山県と島根県です。

 

例えば、最新の2020年のデータで女性トップの岡山県は、1985
年から2020年の間で、6.98歳と全国平均をも大きく上回り、7
歳近くも寿命が延びているのです。

 

なんと単純計算で毎年0.2歳ずつ寿命が延びていることになります。

 

このままのペースで2050年まで行くと、岡山県の女性の平均寿命は
95歳に届いてしまうかもしれないのです。

 

ですから、前述のランキング上位にいる県は、近年いずれも驚異的な平
均寿命の延びを記録しているということになります。

 

 

画像素材:フォトサリュ
天高い大空まで上がっていくように、寿命も延び続けています

 

 

なぜこんなに延びる

 

 

では、なぜランキング上位の県がこんなに平均寿命が延びて、沖縄県は
伸びなくなってしまったのでしょうか。

 

女性トップの岡山県の情報を探ると、「温暖な気候」と「医療の充実」
という文字が浮かび上がってきましたが、温暖という意味では沖縄の方
が暖かいのは誰もが納得できる事実です。

 

確かに北国は相対的にランキングが低いので納得できる面はありますが…

 

医療という意味では、どちらも大都市を抱えていないことからも大きな
差があるとは思えません。

 

今度は男性トップの滋賀県の情報を探ると、「運動」と「発酵食品を好
む」、そして「喫煙率が日本一低い」と「ボランティア参加率日本一」
という情報が浮かんできました。

 

県のど真ん中にどっかと存在感を示す琵琶湖周辺に整備された運動(が
可能な)施設が豊富で、体を動かす人が多いのだそうです。

 

そして、ボランティア活動をする人が多いということも効果があるのか
もしれません。

 

やはり体を動かすことは、健康にもつながります。

 

滋賀県のようにボランティア活動が活発なところが他にもあります。

 

それは前述のランキング上位の常連である長野県です。

 

長野県の長寿の理由を分析したところ、

 

「県民の高い就業意欲や積極的な社会参加」

「地域において医療保険活動が活発に行われている」

「健康ボランティア活動が活発である」

 

という情報が上がってきました。

 

どうやらこの高い平均寿命の延びに隠れているキーワードには、「働く」
「社会参加」「活発な医療保険活動」等がありそうです。

 

自治体だけでなく、NPO法人等の市民の活動数も大きく影響しているよ
うな気がしてきましたが、いずれにせよ、体を動かすことは大事だとい
うことに変わりはありません。

 

 

筆者の住む街にも湖があって、その周辺には公園が整備されています
そこでは釣りだけでなくジョギングや散歩を楽しむ人も多いのです

 

 

沖縄県の平均寿命が延びなくなったのは

 

 

上記のとおり、沖縄県がランキングを急速に落とした理由は何処にある
のでしょうか。

 

いろいろと考えてみましたが、やはり(他の都道府県と比較して)運動
不足である可能性は高いのではないかと考えられます。

 

本土のように鉄道網が整備されていない(モノレールはありますが)こ
とを考えてもどうしても車社会、車への依存度は高いのかもしれません。

 

依存と言えば、お酒への依存度も高いのかもしれません。

 

沖縄県の肝機能障害は全国ワーストワンだそうです。

 

喫煙は百害あって一利なしですが、飲酒も適量が一番かも。

 

やはり口にするものは気にしないとダメなのかもしれませんね。

 

今回の記事は、地域によって平均寿命の違いがなぜ起きるのかを少しだ
け考えてみました。

 

運動や社会活動、食べ物以外にも気になる要素はまだまだあります。

 

「ストレス」を考えただけでも、コロナ禍が長引き、格差と貧困は拡大
し、生きづらさを抱えて生きる人が増え続けています。

 

平均寿命は延びても、健康寿命が延びない要因がここにあるのかもしれ
ませんが、長くなった人生を真剣に考える時、気を付けておかなければ
ならないことが山のようにあるのです。

 

新しい年のスタート、こんな時期に自分の体の事もシッカリと考えてみ
る時間も必要です。

 

そんな機会にこの記事が役立てばうれしい限りです。

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、ありがとうございました。