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家族の絆

2023年08月12日
15

筆者はこの暑い夏も地元で高齢者住宅の調査を続けています。

 

そんな活動の中で、最近複雑な気分になってしまうことが続いているの
です。

 

先日も一人暮らしの高齢男性がご逝去された部屋へと行ってきました。

 

独居女性(の部屋)に比べると、その生活は厳しいものがあると感じて
しまいました。

 

部屋は汚れ放題、襖は破れ、畳はボロボロ…

 

窓ガラスも割れ、網戸は破れて使い物にはならない状態でした。

 

集合住宅は表から見るだけではわかりません。

 

どんな生活をしていたのでしょうか…

 

キチンと食べれていたのでしょうか?

 

そんな疑問さえ頭に浮かびます。

 

部屋では、高齢のご兄弟が後片付けに精を出しておられましたが、この
部屋には「あるもの」がないような気がしたのです。

 

その「あるもの」とは、「家族の温かみ」のようなものです。

 

奥様のことは差し置いても、子供の存在を感じることがどうしてもでき
ませんでした。

 

筆者はこの男性の部屋を調査しながらポツンと呟いてしまいました。

 

「どんな人生だったんだろう…」

 

 

暑い日が続きます。仕事中もついつい涼を求めて水辺へ
写真は兵庫県西宮市の夙川公園

 

 

子供の姿が見えない

 

 

この独居男性の部屋を訪れる数日前、筆者は別の地域で独居女性の部屋
を見る機会がありました。

 

ある意味高級住宅に住んでいた女性なのですが…

 

かなり前にご主人に先立たれ、長い間独り暮らしをされた後、とうとう
資金が底をついてしまい、生活保護を受けて近隣のアパートへと引っ越
しをされました。

 

ここまで追い込まれるまで、なぜ対応ができなかったのでしょうか?

 

ここでも家族の姿は全く感じることができませんでした。

 

子供さんに恵まれなかった可能性もあるのですが、それにしても親族は
いないのでしょうか。

 

こんな家族の存在を感じない事例は他にもたくさんあります。

 

この女性とは別の独居高齢女性と連絡が付かなくなった時のことです。

 

心配した筆者は、緊急連絡先に登録されていた息子さんへ連絡をつけよ
うと思い、息子さんの固定電話や携帯電話に連絡を何度もとりましたが、
とうとう連絡がとれなかったのです。

 

1日10回近く、それも3日以上も…電話していたのに…

 

数日後、この高齢女性と連絡がとれた為に事なきを得ましたが、これで
は緊急連絡先を整備しても意味がありません。

 

何か空しい気分になってしまったのです。

 

そう、家族の絆のようなものを全く感じることが出来ないのです。

 

 

こんなに暑いと涼しい所に行きたくなりますね
写真は南アルプス(中央自動車道のSAから南アルプスの山々を望む)

 

 

届いた荷物

 

 

梅雨が明け、暑い日が続いたある日、突然筆者の子供達から荷物が届き
ました。

 

それも長女と次男から立て続けにです。

 

なんだろうと思い、荷物の中身を見てみると、九州産の鰻と北海道産の
メロンでした。

 

暑いので親の身体を気遣ったのでしょうか?

 

安くもないモノなので、早速メールでお礼をしましたが、返ってきた返
信には、

 

「元気だったらそれでいい…」

 

と、そっ気のない言葉が綴られていました。

 

嫁さんには週に一度は電話が入ってくる子供達ですが、筆者とはなかな
か話す機会もありません。

 

ようするに、無事かどうかの確認なのだと思っています。

 

(きっと子供たちにとっては筆者は怖い存在なのでしょう…)

 

先日、長女の誕生日にお祝いのメールを送ったら、お礼の返信の中にこ
んな言葉がありました。

 

「今まで育ててくれてありがとう…」

 

子供は子供なりに親に感謝をしてくれているのかもしれません。

 

親と子供、子供が巣立っても、良い関係を築くことはとても大事なこと
かもしれませんね。

 

親と子供、その関係性も色々なことがありそうです。

 

簡単なものではなく、その関係性維持については努力も必要です。

 

人生が長くなった分、その努力も長く続くようになったといえます。

 

家族といえども相手のことを想い続けることが必要なのかもしれません。

 

何処かで歯車が狂わないように…

 

 

自然のクーラーです。とても涼しいです。
写真は兵庫県丹波市にある本州で一番低い所にある分水嶺

 

 

孫との約束

 

 

先日、孫1号の誕生日プレゼントを何にしようかと長男に相談したとこ
ろ、新幹線に乗りたいと言っていると回答が返ってきました。

 

コロナ禍の直前にも一緒に新幹線に乗ったことがありました。

 

その後、何回か貰った孫からの手紙にも

 

「また一緒に新幹線に乗ろうね」

 

と書いてあったのですが、このコロナ騒ぎで実現ができていませんでした。

 

今年はようやく実現ができそうです。

 

生まれた時にいろいろあり、キチンと育つのだろうかと心配していた
孫1号も気付けばもう小学生です。

 

あっという間に大きくなりました。

 

その反面、歳をとってしまった自分があります。

 

なるべく長く孫の成長を見守ってあげたいと願っているのですが…

 

筆者の家系は早死の家系で、家族の生き残りは筆者だけでした。

 

それが結婚をして、子供に恵まれ、孫まで生まれて、家族の数はもうす
ぐ2桁に届きそうです。

 

これからも増えていくのでしょうが、とにかく毎月のように誰かの誕生
日があるので、うかうかしていると忘れはしまいかと心配です。

 

でも、カレンダーに書き込まれた家族の誕生日を見るたびに家族の存在
を感じることができるのです。

 

 

筆者の家の近くにある湖畔の風車公園 風車がたくさんあります
湖畔に吹く風は涼しいです

 

 

次々と悲しい別れがあり、独りぼっちにもなりましたが、

 

新しい家族のお陰で、人生が少し楽しくなりました。

 

これからもいろいろなことがあるのでしょうが、家族を大事にしていき
たいと思っています。

 

その為にも体と頭を動かし、健康を維持し、認知症や病気をできる限り
予防する努力を怠らない。

 

そして、その努力の元になる知識も必要なのです。

 

筆者は、最近自分のこれからの人生を考えて想うことがあります。

 

家族を守ることも大事なことですが、一番大事なことは自分の人生を愛
すること
ではないかと最近感じるようになったのです。

 

自分の人生を愛することとはどんなことなのでしょうか…

 

これからもどんな努力をするべきなのか…

 

まずは今日命があることに感謝して、自分のできることを精一杯頑張っ
てみる…

 

きっとそれが家族の為にもなるのだと信じています…

 

それが、長くなった人生をどのように生きていくべきなのかという課題
を突き付けられた人間にできる唯一のことなのかもしれません。

 

今回の記事は、最近筆者の身の回りに起きたことを取り上げてみました。

 

今迄こんなに長く人生を生きた人が、こんなにたくさんはいなかったの
です。

 

そして、これからも長い人生を抱えて生きる人がドンドン増えていきま
す。

 

長く生きることがどんなことなのかを真剣に考える時代になったのかも
しれませんね。

 

筆者も引き続き考えていきたいと思います。

 

今回の記事は、筆者が最近感じた「家族とは何だろうか?」という素朴
な疑問を題材にしてみました。

 

 

今回の記事も最期まで読んでくださり、感謝申し上げます。

 

まだまだ暑い夏が続きそうです。

 

どうかお体をご自愛くださいませ。