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寒くなったら気を付けること

2023年10月21日
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朝晩が一気に冷え込むようになってきました。

 

つい先日まで「半袖」「半パン」で過ごせたのに、筆者も季節の移ろい
の速さに少し戸惑っています。

 

高齢期になると、寒くなるこの季節に気を付けることが山ほどあります。

 

先日テレビで、ヒートショックによる突然死の研究成果を鹿児島大学の
先生が発表されていました。

 

発表内容を見てみると、

 

・全体のおよそ90%が65歳以上の高齢者であること

 

・およそ半数のケースが12月から2月の冬季に集中していたこと

 

・気温が低く1日の気温差が大きいほど突然死が起きやすいこと

(1日の気温差が8度を超えた場合、危険度が高まるそうです)

 

がわかったということでした。

 

特に家の中でも温度差が大きくなるこの時期は、要注意なのはよくわか
ります。

 

 

以前の記事でご紹介した「村上邸」の玄関と廊下の間に設置された
ブラインドです。(日曜大工で簡単につけることができます)
写真手前右には「トイレ」と「浴室」があり、玄関からの冷気が入り
込むのを防いでいます。

 

 

日本の家の構造にも問題があるのかもしれません。

 

お風呂は一戸建ての場合、家の角や隅に位置していることが多く、寒さ
を感じやすい場所にあるからです。

 

集合住宅の場合は、部屋の中央にお風呂があるケースもあるのですが、
角部屋の場合等、冬場はお風呂を含めて部屋全体が冷え込むことも少な
くはありません。

 

「脱衣場とお風呂の温度差をなくしましょう」といわれても、わざわざ
脱衣場を温めるまでしてお風呂に入る人は少ないのではないでしょうか。

 

特に家族が同居しない一人暮らしでは、室内の温度管理はけっこうズサ
ンになってしまうことが多いのです。

 

ヒートショックの要因となる住環境のリスクは「暖差リスク」とも呼ば
れていて、冬季は住宅内の温度差を少なくする努力が必要なのです。

 

高齢期になると手間がかかっても温度管理をする重要性は高まっている
のです。

 

 

 

「村上邸」のお風呂にも寒さ対策のブラインドが設置されていました
チョットした工夫で温度差を低減するすることができるのです

 

 

なぜヒートショックは起きるのか

 

 

冬場のお風呂で事故死が多いのは知ってはいても、それがどのように起
きるのかを詳しく知っている人は意外にも少ないのが実情です。

 

以前の記事でもご紹介したように、何度かの急激な温度変化によって心
臓がショック状態になって事故は起きます。

 

そして、直接の死因は心筋梗塞(心臓発作)によるものではないことも
知っておくべきです。

 

直接の死因はとても残酷なようですが、心臓疾患により体が動かなくな
ったことにより、浴槽内で溺死するのです。

 

二重の苦しみを味わって死ぬことが嫌なのであれば、温度管理が必要だ
ということになりますね。

 

そうならない為には、温度管理と共になぜヒートショックが起きるのか
を下記の図から理解しておく必要があります。

 

 

青色波線の矢印が「体感温度」の上下を示しています
問題は赤色の矢印「血圧の変化」です
この急激な変化に心臓がついていけなくなり限界を迎えるのです

 

 

上図における上下する温度の幅を小さくするか、それとも血圧の急激な
変化を避ける工夫が必要なのです。

 

前述の鹿児島大学の研究グループは高齢化に伴って、今後も更に事故が
増えることが予想されると懸念を示しながらも、入浴する場合の注意事
項として、

 

・脱衣所と浴室の間の温度差をなくしましょう

 

・浴槽に入る前に心臓から遠いところから体に湯をかけるようにしまし
ょう

 

・同居している人と声を掛け合うこと等を心がけてほしい

 

と、ヒートショックを回避する為の行動を促していました。

 

でも、これからも高齢者の独居世帯が増えていくことを考えると、少し
心配になってきます。

 

親が遠方で独り暮らしの場合は、子供世代が協力して事故を未然に防ぐ
為の行動を起こすことも必要になってきます。

 

脱衣場の温度を上げる為に暖房機を使う場合も、ストーブのような直火
を使うものはできるだけ避けて、直火を使わない暖房機を使いたいもの
です。

 

脱衣場の中には、洗濯物等燃えやすいものが多くあります。

 

ヒートショック以外にも気を付けないといけないことはたくさんあるの
です。

 

火災もその一つと言えます。

 

 

 

以前に記事でもご紹介した「リスク」の一端です
少しデータは古いですが、こんなに犠牲者が多いのです(驚きです)

 

 

 

整理整頓が基本

 

 

高齢期の生活の中に潜むリスクを低減させる為に最も気を付けたいのが、
室内の整理整頓です。

 

家の中での転倒事故を防いだり、暖房機による火災を防ぐ効果もありま
す。

 

室内を整理整頓でモノを置かないようにするだけで、多くのリスクを
低減することができるのです。

 

冬季には、身に付ける衣類も増えていきます。

 

暖房機も増えます。

 

そうでなくても、身の回りのモノは増えていくのです。

 

そんな時こそ、身の回りに潜むリスクを見える化する「整理整頓」は
とても効果があると感じています。

 

是非、この機会に家の中の整理整頓に取り組んでみてはいかがでしょう
か。

 

それも定期的に実施することが効果的です。

 

今回の記事は、冬に備えて身の回りに潜むリスクをどのように低減して
いくのかを考えてみました。

 

 

今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。