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社会的フレイル

2024年01月27日
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能登半島で大きな地震があってから、もうすぐ1か月が過ぎようとして
います。

 

被災地では、まだ多くの方々が避難所で苦しい生活を強いられています。

 

犠牲になられた方々も、日々増え続けています。

 

災害関連死という名の病に倒れる方が増えているからです。

 

住み慣れた自宅を離れて、不自由な避難所で、身体を動かさない生活が
続けば、まだ犠牲者が増えていきそうです。

 

冬季に起きる災害の影響も大きく、この寒さでは屋外での活動は厳しい
と言わざるをえません。

 

それも一番影響を受けるのは高齢者の皆さんです。

 

石川県全体の高齢化率は、まだ30%を超えたばかりですが、被災地の
輪島市はほぼ50%、珠洲市に至ってはもう既に50%を超えています。

 

過疎地が被災するとこの課題が、際立ってしまうのは仕方がないことな
のでしょうか。

 

身体的フレイルがこれからも広がっていかないか、とても心配です。

 

 

以前の記事でご紹介したことのあるフレイルの図です
被災地で同じことが起きなければいいのですが…

 

 

地方だけの問題ではない

 

 

この災害関連死の問題、過疎地である地方だけの問題ではありません。

 

都市部でも高齢化率は上がっているのです。

 

筆者の地元で起きた阪神淡路大震災、当時の高齢化率はまだ20%に届
いていなかった筈なのですが、災害関連死で多くの方が犠牲になってし
まいました。

 

高齢化率の上がってしまった都市部で同じ災害が起きたら、どれほどの
犠牲者が出るのか考えただけでも背筋が凍りつきます。

 

首都直下型地震や南海トラフ大地震が噂されている今、準備しておくべ
きことは山ほどありそうです。

 

そして都市部では、もう一つ気になるフレイルがあるのです。

 

格差が広がりつつあるこの国では、貧富の差だけではなく、環境の差も
問題になりつつあります。

 

身体を動かしたり、気分転換をしてストレスを発散できる場所がないと、
フレイルになりやすいということは以前にも記事でご紹介したことがあ
りました。

 

住んでいる地域によって、身体的なフレイルになりやすい地域となりに
くい地域が存在する。

 

そこにもう一つのフレイルの影が忍び寄っているかもしれないのです。

 

 

画像素材:フォトサリュ
機能的で住みやすい都会ですが、運動できるところは意外に少ないです

 

 

もう一つのフレイル

 

 

都市部では、もう一つのフレイルも災害に被災した際に、大きくクロー
ズアップされる日がくるのかもしれません。

 

そしてこのフレイル、身体的フレイルと相乗効果で襲ってくる可能性も
あるのです。

 

このフレイルの名は「社会的フレイル

 

独居高齢者が増えた関係で注目を浴びています。

 

このフレイル、進行すると「閉じこもり」や「社会的孤立」につながる
ことが懸念されていて、身体的フレイルにもつながる可能性も高いので
す。

 

この社会的フレイルは、高齢者だけでなく、中高年にとっても要注意な
存在です。

 

特に60歳前後の会社員は、注意が必要なのかもしれません。

 

定年」「雇用延長」という大きな変化を迎える時期で、今迄盤石だっ
た「社縁」にも影響が出てくるからです。

 

雇用延長に応じず、新たな道を選択する場合にも大きな変化が生じます。

 

長く培ってきた「社縁」の代わりになる「」が必要になる時がくるか
らです。

 

 

画像素材:PIXTA
会社には「自分の机」がありました でもいつかは無くなります
その代わりに自分の座るところを創る それも「縁」付きで…

 

 

また、この時期には「地縁」にも大きな変化が生まれます。

 

会社人間であればあるほど「地縁」には縁がありません。

 

筆者も単身赴任生活が長かった関係で、地域の自治会活動も嫁に任せっ
きりで、自治会がどうなっているのか、近所の方がどんな人なのか、全
く分かっていませんでした。

 

初めての自治会活動で、四苦八苦した記憶だけが残っています。

 

ようするに、60歳前後は「」の再構築期間だと言えるのです。

 

この「縁」うまく再構築することができないと、社会的フレイルとの距
離が縮まることになります。

 

 

居場所づくり

 

 

この「」を創る為には、一番大事なことは「居場所」創りです。

 

この「居場所」は、社会との接点、触れ合う場所のことです。

 

 

 

このブログを始めた頃ご紹介した人生100年時代の環境整備の図です
居場所づくりはその中で重要なポジションを占めています

 

 

自治会活動のように、義務的なものではなく、自分が心地よい、自分に
は合っていると思うところのことです。

 

ですから、家の場合(ある場所)もあれば、近くの行きつけのお店や友
人との集まりの場合もあります。

 

年齢を重ねれば、身体的な衰えとしてのフレイルだけでなく、社会的な
フレイルを予防する為にも、自分に合った「」づくりが必要になって
くるのです。

 

以前の記事でもご紹介した老後の心配である3つのK、「健康」「お金
孤独」を解決する為にもとても大事な活動です。

 

 

度々ご紹介している3K 解決方法は、心配するよりまず行動です
意外と「社縁」より「地縁」の方が暖かくて心安らぐ可能性も…

 

 

そして、その「」は、今回のような大規模な災害に遭遇した時にも力
になってくれる可能性大です。

 

次は何処が被災するのかもわかりません。

 

もう一度、「縁」を見直す時なのかもしれませんね。

 

筆者も見直してみたいと思います。

 

 

今回の記事も、大地震の被害に苦しむ方々を目にして、想うところを記
事にしてみました。

 

 

今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。