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信用できるのは自分だけ?

2024年06月22日
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6月に入ったばかりなのに、真夏のような暑さに少しへばり気味です。

 

そんな蒸し暑さの中、駅のホームで電車待ちをしていた筆者に突然の電
話が…

 

 

こんなに暑いと、思わず涼しい北海道を思い出してしまいました(笑)
写真は手稲の山並です

 

 

相手は、元キャリアウーマンのOさん。

 

急に相談したいことがあるとの内容でした。

 

丁度、最寄り駅にいた筆者は、入った改札をまたすぐに出ることになっ
てしまいました。

 

Oさんと前回お会いしたのは昨年7月なので、ほぼ1年ぶりです。

 

前回お会いした時には、現役時代の自慢話をタップリ~っと聞かされて
大変でした(笑)

 

ところが、この1年くらいの間にいろいろなことがあったようです。

 

現役を引退した後、個人経営で営んでいた事業で、詐欺に会って大きな
損失を出したこと。

 

白内障の手術をしたこと。

 

そして、心臓の調子が悪くなり、ペースメーカを心臓に埋め込んだこと。

 

結構大変な1年だったようです。

 

自信満々だった1年前とは別人のような気がしました。

 

でも、今年で85歳のOさん、歳を重ねればいろいろなことがあっても
不思議ではありません。

 

筆者に相談してきたのは、不安になったからだそうです。

 

この1年で、自分が持っていた自信のようなものが崩れ去ったのでしょ
うか。

 

「自分が死んだらどうなるのか…」

 

 

多くの人は60歳を超えると自分の死を意識するようになるそうです
大きな病気を経験すると、その思いは大きくなるのかもしれません…

 

 

 

元祖キャリアウーマンのようなOさんは、生涯未婚でした。

 

お母様の面倒をみていたこと、

 

阪神淡路大震災で自宅が全壊したこと、

 

様々な要因が重なり合って、気がつけば家族がいなくなっていたという
ことになります。

 

御姉妹がお一人おられるようですが、頼れる存在ではなさそうです。

 

年金もそれなりに貰え、貯蓄もそこそこ…

 

駅前の高級(賃貸)マンションで20年近くも贅沢な暮らしをしてきた
のですが、さすがにこの1年間の医療費や詐欺被害に、将来の不安を感
じたようです。

 

筆者からのアドバイスは、

 

「独り暮らしで3LDK(の広さ)は必要ですか?」

 

「もしもの時の緊急通報等のシステムが揃った住宅で、もっと賃料も少
なくて済むところもありますよ(少し狭くなりますが…)」

 

20年近くも馴れ親しんだ地域を離れる不安もありながら、

 

「是非、紹介して欲しい…」

 

そして、

 

「いろいろと相談できる相手が欲しい」

 

とのこと…

 

 

「一人の方が気楽だ…」 そんな話もよく耳にするのですが… 
でも…
高齢になるとベンチに一緒に座ってくれる人がいた方が安心ですね

 

 

成年後見人という制度

 

 

心臓にペースメーカを埋め込んだことにより、身体障害者の一人となっ
たOさん、

 

今迄強気だったのですが、

 

自分の将来について心底心配になったようです。

 

ネットが使いこなせるOさんに対して、筆者からは「成年後見人制度
について今度お会いする時までに勉強しておいてくださいとお伝えしま
した。

 

もともとは、認知症や知的障害・精神障害等により判断能力が十分では
ない方の財産や権利を保護する為にできた制度です。

 

この制度の中に、今は判断能力があっても、将来判断能力が不十分にな
る可能性がある場合に備えて、あらかじめご本人が決めた成年後見人と
契約しておく「任意後見制度」というものがあります。

 

様々な理由により親族に頼れない方々が、将来の不安を解消する為に活
用することができる制度なのです。

 

成年後見人は誰でもできるものではなく、家庭裁判所が任命する専門知
識を有する方に限定されています。

 

多くは、司法書士・法律事務所等ですが、最近は法律事務所等が母体と
なった一般企業が担当する場合もあるようです。

 

地元の自治体にある社会福祉協議会に連絡すれば、手続きについて教え
てくれます。

 

 

画像素材:Jim Mayes  紫陽花の花が咲き始めました
この「成年後見人」という制度、紫陽花のように知られてはいません

 

 

ただ、手続きは多くのステップを踏むことから時間を要します。

 

Oさんのように、

 

“今は何とか大丈夫なんだけれど”、

 

“将来が不安”

 

という方は一度内容だけでも知っておきたい制度だと思います。

 

Oさんと駅前の喫茶店でお話しをしている際、横の席にOさんとお知り合
いの高齢女性が珈琲を飲んでくつろいでいました。

 

筆者とOさんの話を聞いていたその女性がポツンと溢したのです…

 

「結局は、信用できるのは自分だけ…」

 

確かにそれは正しいのかもしれません。

 

でも、認知症に病気、高齢になれば誰しもが大きなリスクを背負い込む
ことになります。

 

それは突然やってくるかもしれないのです。

 

子供や親族に頼れない場合、どうするのかを考えておくことも無駄には
なりません。

 

先日の記事でもご紹介したように急増する認知症患者のことを考えると、
この成年後見人が不足するという事態も考えられます。

 

晩婚化や未婚化が進む中で、少子化だけが問題ではありません。

 

これから凄い勢いで、お一人様が増えていくことになるのです。

 

お一人様が、高齢になった時にどうなるのか…

 

特殊詐欺による被害も急増しています。

 

判断能力が低下した高齢者の皆さんは、犯罪者グループの格好のターゲ
ットになるようです。

 

そんな被害から高齢者の皆さんを救う人間がもっと必要なのです。

 

そこで、上記でご紹介した成年後見人制度の次のステップとして、「
民後見人制度
という取り組みも始まっています。

 

この市民後見人制度については、別の記事でまたご紹介する機会をつく
ってみたいと考えています。

 

 

 

暑くなると冷たいものが欲しくなりますね…
でも、油断は禁物 冷たいものばかり飲んで体を冷やしてはダメです
歳をとったら「自分は大丈夫」とは思わない方がいいのかも…
気を付けることは、詐欺以外にもたくさんあります

 

 

 

誰もが自分は大丈夫!

 

と思っています。

 

いや、思いたい気持ちは十分に理解することができます。

 

でも、Oさんのように加齢による衰えや病気を防ぐことは難しいのです。

 

その時の為に、自分が出来ることはしておく。

 

対応する為に、様々な知識を習得することと共に…

 

 

今回の記事は、筆者への相談事をご紹介する形で、悩み事の対処法につ
いてまとめてみました。

 

対岸の火事ではなく、自分のことに置き換えて考えてみることはとても
大事なことだと思いました。

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。