暑い夏がやってきた
今年も短い梅雨が明け、とても暑い危険な夏がやってきました。
明日は暦の上では「大暑」
昔から暑いのですが、温暖化の影響も色濃く、昨晩は首都圏でも大雨被
害が出て、大荒れの状態だったようです。
こんな危険な暑さで筆者も少々 ”グロッキー” 気味です。
先週末も仕事で神戸の西側にある海辺に行ってきたのですが、青く輝く
海を見ていても涼しいという感覚はなく、ただただ暑いだけでした。
途中休憩を何度かとって水分補給…
スーパーに立ち寄り、アイス売り場へ直行…
冷房の効いた電車から降りたくない…
それだけ危険な状態がハッキリと自覚できる夏がやってきました。
筆者の大好物 G社のアイスです この暑さで大活躍!
一気に神戸の街を通り抜け大阪寄りの高齢者団地を回っていると、団地
によって大きな違いがあることに気が付いたのです。
家賃が高めの高級賃貸住宅では、玄関の扉が開いている部屋はありませ
んでした。
皆さんエアコンを効かして部屋の中で過ごしているようです。
反面、古い団地では軒並み廊下の玄関ドアが開いていたのです。
室内に風を通して、室内の温度を下げようとしている部屋が多かったの
です。
高騰する電気代も気になるのでしょうか…
厳しい酷暑、そして物価高の中、生きていくのも大変なようです。
テレビで「外出を極力控えてエアコンで涼をとりましょう」と言ってい
るのですが、その涼をとるのも簡単ではない人も多いようです。
高齢になると暑さを感じにくくなることから、気付かない内に熱中症に
なる高齢者も増えています。
単身だと注意をしてくれる人もいない為、本当に心配です。
短い梅雨でした 紫陽花の花もあっという間に見頃を超えました
とても古い団地に住んでいる方の中には、エアコンを設置できないとこ
ろもあるようです。
室外機が設置できるスペースがない…
壁に簡単に穴を開けることができない…
信じられないことなのですが、エアコンが普及する前に建てられた団地
にはそんなところもあるのです。
エアコンなしにこの夏をどう乗り切るのか…
考えただけでも倒れそうになります。
そして、年金だけの生活はやはり厳しいものがありそうです。
昔は、少ない高齢者を地域でサポートができましたが、これだけたくさ
んの高齢者で溢れかえっている社会で、どうサポートするのか難しい問
題です。
最近、自治体の中にも(暑い夏対策として)シェルターを設けるところ
も増えているようです。
でも、そこまで行くのに電車やバス代がかかるのでは、なかなか足がそ
こには向かないのではないでしょうか。
「孤独死」ではなく、「熱中死」なんてことにならなければいいのです
が…
とにかく高齢者にとってはこの暑さはとても危険です。
上記のように自治体の施設を活用することは確かに可能です。
行動力のある高齢者の皆さんは、図書館やショッピングモール内のベン
チやソファーを上手く活用しています。
地域の特性に応じて対応する方法は変わると思いますが、地域の空き家
等をうまく活用する方法もあるかもしれませんね。
梅雨の大雨で凄い水量だった川も、あっという間に水量が激減
このままでは干上がってしまいそうです
良いチャンスかも…
以前お付き合いのあった自治体の社会福祉協議会の方がこんな話をして
いました。
「(社会保障費抑制の為にも)高齢者を集めて健康促進の為のイベント
を計画したのだけれど、集まらないんですよ…」
行きたくなければ、誰も行かないのは理解できます。
ただこの暑さを避けることができるのであれば、高齢者の足は動くかも
しれないのです。
涼しい所で頭と体を動かしてもらって、健康を維持して頂く。
同時に地域にどんな高齢者がどれくらい住んでいて、健康状態はどのレ
ベルかということを把握することも可能なのです。
熱中症予防と健康増進を兼ねることができて一石二鳥です。
こんな取り組みをする自治体が増えればいいなと感じてしまいます。
自治体も財政難のところが多く、なかなかここ迄想いが及ばないかもし
れませんが、前向きにコストを使える自治体の方が、社会補償費の暴騰
を抑制出来るような気もします。
地球温暖化が生み出したこの猛暑、その対策をどのように考えるのか?
自治体や地域のアイデアが問われているのかもしれませんね。
今回の記事は、筆者も参ってしまいそうな酷暑について考えてみました。
この酷暑をうまく使って超高齢社会の課題を解決できる自治体が生き残
るような気がします。
その方が前向きですし…
読者の皆様もどうかお身体を大事にしてください。
今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。