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認知症の日

2024年10月05日
14

9月21日は「認知症の日」でした。

 

そんな日があったんだ…

 

そう思う読者の方々も少なくないのではないでしょうか。

 

それもその筈、今年(2024年)1月に施行されたばかりですから…

 

新たに制定された「認知症基本法」の中で、認知症への理解と関心を持
ってもらう為に定められたものなので、知らなくて当然かもしれません。

 

今から丁度30年前の1994年、

 

国際アルツハイマー病協会と世界保健機構(WHO)が共同で、9月21
日を「世界アルツハイマーデー」と制定したことから、この日を「認知
症の日」とすることにしたようです。

 

加えて、9月は「認知症月間」でもあるそうなのです。

 

筆者も知りませんでした。

 

様々なイベントも企画されているようですが、

 

この日にちなんで、東京都庁や地元のランドマークでもある姫路城等も
認知症のシンボルカラーであるオレンジ色に染まる(ライトアップ)よ
うです。

 

筆者も久しぶりに持っているオレンジリング(認知症サポーターの証)
を手にしてみました。

 

 

筆者の持っているオレンジリングです
サポータ研修修了の際に頂きました

 

 

認知症は誰もが罹る病気

 

 

以前の記事でも度々ご紹介してきましたが、認知症は誰もが罹る可能性
がある病気です。

 

若年性のものもありますが、高齢期になればなるほど発症率は高まって
いきます。

 

85歳の半ばを超えれば、ほぼ2人に1人は認知症であると言ってよい
状態になるのです。

 

当然のごとく、人によって症状が違うわけですので、対応の難しさも理
解ができると思います。

 

この対応の難しさが顕著に現れるのが、増え続ける災害時ではないでし
ょうか。

 

認知症も一つの病気と捉えることができますが、判断力の低下から「災
害弱者」であるともいえるからです。

 

 

自宅2階にある筆者の寝室から見た風景です
雨の降り方が尋常ではありません まるで滝のようです…

 

 

能登の水害

 

 

この国でも、年を追うごとに自然災害の数が増えています。

 

数だけでなく、その被害も大きくなっているような気がします。

 

災害でいつも犠牲になるのは、高齢者を中心とした災害弱者です。

 

今年(2024年)の元旦に大きな地震に見舞われた能登半島。

 

今度は秋雨前線と台風14号のダブルパンチを受けて、大きな水害が起
きました。

 

地震の次は水害か…

 

せっかく避難できた仮設住宅にも浸水し、更に違うところに避難を余儀
なくされる方々がいることに胸が痛みます。

 

テレビでは避難を促すテロップが流れ、避難に関する情報を提供しては
いますが、その情報をも正確に判断することが難しくなる場合が発生す
るのです。

 

避難一つみても、高齢者施設のように管理している職員がいない自宅生
活者は判断することが難しくなります。

 

高齢者のサポートをする自治体も、居住者の年齢までは把握できても、
認知症の有無やその症状までは把握できないのが実態です。

 

これからも高齢者の増加と共に認知症患者も増えていくことを考えると、
様々なことを準備しておかなければならないのですが、対応が全く追い
ついてはいません。

 

 

気が付けば、彼岸花が咲いていました
自然災害が多過ぎて、ゆっくり季節を楽しむ余裕がありませんね

 

 

ダントツ世界一の高齢化を突っ走っているこの国の国民として、この1
日(認知症の日)くらいは真剣に認知症のことを考えてみることは有意
義なことかもしれません…

 

自分の親のこと…

 

将来老いていく自分自身と家族のこと…

 

まだまだ先のこと…ではなく…

 

 

将来認知症だらけの国になる?

 

 

敬老の日に発表のあった数値にこんなデータがありました。

 

100歳を超えた方が9万5千人を超えたそうです。

 

もう少しで10万人を超えます。

 

もっと恐ろしい(というか凄い)データをご紹介すると、

 

21世紀生まれの若者(日本の場合)の殆どが100歳を超えるという
研究成果迄あるのです。

 

これから100歳を超えて生きる方々が急激に増えることになるのです。

 

認知症の発症確立は95歳を超えると80%になるというデータまであ
ります。

 

ある意味、恐ろしい数値です。

 

 

以前の記事でもご紹介した認知症の発症確立(統計数字です)
残念ながら、100歳を超えてのデータは存在していないようです

 

 

残念ながら、100歳を超える場合の数値がないのですが、いったい
何%になるのでしょうか?

 

仮に90%としても凄い数になりそうです。

 

21世紀生まれの若者が90歳になる頃、この国はどんな国になってい
るのでしょうか?

 

更に進むであろう少子高齢化の中で、膨大な数に膨れ上がる認知症患者
をこの社会は支えることが可能なのでしょうか?

 

筆者はあと10年も生きてはいないと思うのですが、筆者の子供たちや
孫たちが社会の主役として生きる時代のことを考えると、とても心配に
なります。

 

認知症の日、

 

この日に、この国の将来を考える方々が増えていけば、何か良策が生ま
れるような気もします。

 

知識だけでなく、社会をより良くしていく為の「視点」や「役割」につ
いて考える日になれば素晴らしいことですね。

 

今回の記事は、「認知症の日」について考えてみました。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。