厳しい環境がチャンスを生む
エぇ~ もう梅雨明け…
ビックリしました。
まだ6月だというのに梅雨前線が消えて無くなってしまいました。
お蔭で6月とは思えないような猛暑です。
朝から携帯電話に映し出される恐怖の文字…
「熱中症アラート」
厳重警戒が呼びかけられていました。
まだ朝8時だというのに、もう気温は28℃を超えています。
まるで真夏並みの暑さです。
地元でも暑さが要因で人が亡くなる事案が複数発生しているようです。
それもその殆どが高齢期の方々です。
地球温暖化による高温が高齢期の方々に対する脅威にもなっています。
冬はヒートショック、夏は熱中症と、気を付けなければならないことが
多過ぎますね。
こんなにも暑いと涼しいところに行きたくなりますね…
海外に目を向けると、中東では大変なことになっていました。
一時は戦争状態になっており、ウクライナに続いて「またか…」と落胆
してしまいます。
中東不安が新たなガソリン高騰という事態を引き起こさないかとても心
配です。
物価は鰻登りの状態で、高いガソリン代や電気代等の光熱費も更なる値
上がり…
本当に生きづらい世の中になってしまいました。
国内に資源を持たないこの国では仕方がないのかもしれませんが、グロ
ーバル化の何がいいのかよくわからなくなってきました。
資源の少ないこの国でどのように工夫して(生きて)いくのか?
令和の米騒動も、そんな工夫があればどうなっていたでしょうか?
新しい農水相が、お米の流通経路を徹底調査しようとしていますが、悪
者探しで終わらず、この国を良くする為にどんなシステムが必要なのか
是非考えて頂きたいものです。
そう、システムが大事だと思うのです。
この国にある少ない資源を有効に活用するシステムが必要なのです。
少ないと言いましたが、たくさんある資源もあります。
そうです。
これから急速に減少していくとはいえ、この国には軽く1億を超える人
がいます。
結局、この国の資源は人だけなのです。
その「人」を上手に活用していく必要があるのですが、現状はどうでし
ょうか?
前回の記事でご紹介した「1億総活躍社会」にはほぼ遠い現状しか見え
てはきません。
ただ、この国はその「人」を上手に活用していた時代がありました。
金が金を生み出す錬金術がある限り、人は粗末にされるのかも…
日本は課題解決先進国
このブログを始めた頃の記事で、この国は、「課題解決先進国」と書い
てみたことがありました。
但し、それは過去のことです。
残念ながら、今はそうではありません。
逆に以前の記事でも度々ご紹介してきたように「問題先送り先進国」に
成り下がってしまいました。
でも、かつてこの国は目先の問題や課題から逃げず、それを解決するこ
とにより成功を収めてきた国なのです。
その原動力は、この国の唯一の資源である人の知恵であったことは言う
までもありません。
この国は、人の知恵を活かす術を知っていました。
ゆえに、人を育てることにお金と時間を使っていました。
今は、お金が一番…
株主(投資家)が一番…
人よりお金の方が大事になってしまいました。
しかし、かつては様々な課題を、人を活かすことによって解決してきた
のです。
1960年代、公害問題は深刻で大きな問題でした。
画像素材:いらすとや 筆者の子供の頃は「光化学スモッグ」が発生
すると校庭で遊ぶことができませんでした
各地で公害病が発生し、大きな社会問題にもなりました。
自動車の排気ガス一つとってみても、都市部の深刻な公害問題の一つで
した。
国が定めた厳格な排ガス規制をクリアすべく努力した結果、世界で勝て
る車が次々に生まれました。
このことが日本車の優位性を高めたことは事実です。
それが今は品質問題隠し等の犯罪行為が横行する始末です。
品質よりお金が優先されているからです。
哀しいかなそれが現実のようです。
そして、結局はそのお金はほんの一握りの人間の懐に入っていきます。
その反面で、犠牲にされていくものがあることを忘れてはいけないので
すが…
気象条件によって珍しい光景を見ることが増えたような気がします
これも気候変動の影響なのでしょうか…
新たなシステムづくり
かつてこの国は、優秀な人間が生み出す技術やノウハウを使って問題や
課題を解決してきました。
ただ、技術にも限界あり、加えて様々なハードルを抱えています。
そこで、知恵を使った新たなシステムを考えていく
それも国や行政に任せきるのではなく、地域での課題に問題を自覚した
人たちの知恵を活かしていく。
以前に投稿した「自覚者が責任者」という記事が、今でも多くの読者の
皆様に読まれているようです。
(この記事は、常にアクセスランキングベスト3に入っています)
問題や課題を自覚した方々の頭の中にはアイデアがたくさん詰まってい
ます。
国や行政の机上の空論ではなく、そんな地域の自覚者の皆さんのアイデ
アを活かしていくシステムがあれば一番なのです。
自治体の中にも、そんな地域の自覚者と協働していこうという動きが出
てきました。
例えば、高齢化対策先進自治体である横浜市が行政と自覚を持った市民
との協働の仕組みをシステムとして構築しようとしているのです。
横浜の中心街、みなとみらい地区 この近くに横浜市役所もあります
横浜市役所に入ると、まず1階正面のフロアにこの行政と市民との協働
の場があります。
普通、市役所に入ると、すぐにいろいろな手続きをする窓口が並んでい
るのですが、横浜市役所にはそれがなく、まず行政と市民との協働を検
討するスペースがあるのです。
全面ガラス張りのオープンなこの検討スペースでは、筆者が伺った際に
も大人数で会議が開催されていました。
この協働システムを運営する組織、名前が付いています。
「横浜市市民協働推進センター」
地域の課題や問題をNPO法人(認定NPO法人市民セクターよこはま)と
行政(横浜市市民局市民協働推進課)が、共同で運営しているようです。
この横浜市市民協働推進センターのオフィースも市役所1階にありまし
た。
横浜市役所の1階には、市民と行政の協働の仕組み(システム)が存在
しているのです。
1階にはその他にコンビニがあったり、2階には市民がショッピングで
きるお店まで並んでいました。
市役所というイメージからある意味かけ離れています。
横浜のベイエリア、今の季節バラ園の花がとても綺麗です
さすが…日本一の自治体は違うなというと感心させられましたが、
筆者は、この市民と行政の協働を前面に打ち出さなければならないほど
地域の問題は大きくて多いのだと感じさせられたのです。
日本一大きな自治体だからこそ、問題や課題も多い…
納得です。
このようなシステムをこれからどのように進化させればいいのでしょう
か…
そういう面では、横浜市の今後の取り組みには期待したいと思います。
横浜市をより良くしたい…
そんな想いがこの社会に蔓延る負のシステムに打ち勝てるようになれば
いいのですが…
この社会に蔓延る「人を粗末に扱う拝金主義システム」…
そんな負のシステムを打破しながらも、
社会を良くしていけるシステムがドンドンと出てくるような風土が、
この国に、そして地域に醸成できれば、
厳しい環境にも対応ができるのではないでしょうか。
今回の記事は、暗いニュースばかりのこの世の中をどうすれば明るく生
きていけるのかを考えてみました。
今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。