BLOGブログ

病気は自分の持ち物

2025年10月11日
13

「一雨一度」という言葉がピッタリの季節になりました。

 

(酷暑が去って)ホッとしたのも束の間、

 

今度は、朝晩は寒いと感じることも…

 

ちょっと急過ぎますね。

 

今朝書斎に入ると、温度計は20℃…

 

少し前までは、28℃でもおかしいとは思わなかったのですが…

 

気温の急激な変化(温度差)は、体調不良の原因ともなりますので、気を付けなければなりません。

 

お蔭で毎日測定している血圧も、普段より高めになっています。

 

「油断しないようにしないとね…」

 

自分に言い聞かせるように呟いてしまいました。

 

そんな季節の変わり目、筆者は毎年恒例の消化器系の検査で市民病院へ…

 

 

コロナ感染拡大期には市民病院に入るにも駐車場は長蛇の待ち状態…
思い出したくもありませんね…

 

 

心臓に欠陥を持つ筆者の心配は、循環器系の病気だけではありません。

 

何年か前に、腹痛で医者に行ったらピロリ菌が見つかってしまいました。

 

駆除した後から、胃カメラで定期的に検査をするようになったのです。

 

医師の勧めで、胃カメラと大腸カメラを毎年交互に検診しています。

 

今年は大腸カメラの番となり、早朝から3時間もかけて経口腸管洗浄薬(ようするに下剤)を2リットルも飲みました。

 

いや、飲まされました。

 

以前から比べると随分と飲みやすくなったといっても、美味しいモノではありません(笑)

 

朝から書斎とトイレの往復を繰り返し、

 

車を使えないので、電車と徒歩でお昼前には市民病院に到着…

 

2年前の検査では、検査技師が単独で対応していたのですが、今回は検査技師以外に医師と看護士の3人体制でした。

 

何かあったのかな…

 

ちょっぴり不安にもなりましたが、30分もかからず検査は終了…

 

前回は検査から2週間後の問診時にしか結果はわからなかったのですが、

 

今回は検査後に、

 

「大きな問題はありませんでしたよ…」

 

「組織も切り取らなかったので、すぐに帰れますよ…」

 

そんな言葉に安堵して、休憩後に病院を後にしました。

 

 

市民病院は盆地の中央に位置しておりこの季節名物の霧が発生します

 

 

高齢になるほど大腸ガンの発症率は高まり、70代以降、特に男性の診断例が増えているようです。

 

ガンの発症を心配する人は多いのです。

 

でも、ガンの実態を知るとその感覚が少し変わるかもしれません。

 

骨に転移したり、神経に障ったりと痛いガンもあることはあるのですが、実は痛いガンは圧倒的に少数派なのです。

 

よく、「痛いんでしょ」「苦しんでしょ」と不安がられる方もいるのですが、実は痛くも苦しくもないから手遅れになるまで気付かないことが多いのです。

 

ですから2年に1回くらいの検査は、ちょうどいいのかもしれませんね。

 

高齢者の皆さんに勉強を教えている時も、よくガンのことで相談を受けました。

 

「高齢になるとガンが心配なのよ…」

 

でも、80歳を超えている方には、いつも安心するように伝えていました。

 

「高齢になるとガンの進行速度は遅くなりますよ」

 

「命にかかわる大きさ(一般的に2cmくらいと言われています)になるまで10年以上は軽くかかることが多いんです」

 

「ガンで死ぬ前に老衰で死ねますよ…」

 

こんな風に笑って不安を和らげることもあったのです。

 

 

高齢者の皆さんに教えていた時に使っていたシートの1部です
「ないない」人生から「あるある」人生へ、大事なことです…

 

 

そういう意味では、70代までの方がガンに気を付けておく必要があるのかもしれませんね。

 

高齢期ではガンに注意…

 

でも過敏に神経を尖らせる必要はないのです。

 

心配な方には、東京大学医学部の高齢医学の権威と言われている先生の言葉が、とても役立ちそうです。

 

その立派な先生曰く、

 

85歳くらいの(何らかの理由で亡くなられた方の)法医解剖の結果、

 

『ほぼ全員にガンと認知症が見つかっている』

 

『でも、本人は全く気付いてはいなかった』

 

『高齢になればガンの進行スピードも遅くなる』

 

『認知症の進行も極めて遅い』

 

認知症の発症確率は、80代前半で20%を超え、80代後半で40%くらいになるそうです。

 

でも、90代になると60%を超えます。

 

 

以前の記事でもご紹介した認知症の発症確率です 個人差はあります

 

 

ようするに、個人差はあるものの誰もが罹っても不思議ではない病気なのです。

 

ガンも2人に1人は罹る病気だということは誰もが知っています。

 

病気だからと悲観するのではなく、

 

病気は自分の持ち物であると自覚する

 

そんな感覚を持って、病気の予防と進行防止に努力するしかないのです。

 

空気が乾燥するこれからの季節は、外出したらマスクをする。

 

家の中の温度管理にも努める。

 

自覚を持てば、やることはわかるということでしょうか…

 

 

自覚を持てば希望も湧いてくるかも…

 

 

闘病ではなく「共病」

 

病気と闘うのではなく、病気を手懐(てなづ)けて生きる。

 

自覚を持てば、病気でもそんな生き方が可能になるのかもしれません。

 

そして、医療難民にならないことも大事です。

 

以前の記事でもご紹介したように、家の近くで、信頼できる医師を探す。

 

大きな病院の専門医より地域のかかりつけがあることが重要かもしれません。

 

食べるモノや衣料品の買い物のように、ドクターもショッピングで獲得しておくのです。

 

病気は自分の持ち物だと自覚すれば、自身の健康の為に行動すべきことがわかってくるような気がします。

 

今回は、1年に1回の定期検診を受けて思うところを記事にしてみました。

 

 

今回の記事も最期まで読んでくださり、感謝申し上げます。