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自宅で住み続けたい その1

2026年02月14日
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やっと雪から解放されました。

 

ほッとしますね。

 

ここのところ雪に悩まされ続けました。

 

この2週間くらいは、まるで雪国に引っ越してきたかのようでした。

 

先週末には10cmを超える積雪…

 

カーポートの雪下ろしをしたのは、本当に久しぶりです。

 

でも、雪が融けた後はカーポートの屋根は掃除したかのように綺麗になりました(笑)

 

 

 

北海道 手稲の山々を望む 難敵は雪だけでありませんでした…日本海からの強風のせいで自転車を必死に漕いでも前に進まないのです(笑)

 

 

 

今回の雪、北海道で生活をしていた時のことを思い出してしまいました。

 

住んでいた札幌では、雪が降っていない時でも、強風で洗濯物が飛ばされるのです。

 

ですから北海道では、家の中の洗濯場は広くとってあって、部屋干しに困らないようになっていました。

 

我が家にはそんなスペースはないので、雪の影響で(普通の)部屋干しの連続でした。

 

そして、雪の次にやってきたのは久方ぶりの雨でした。

 

水不足が深刻な状態だった太平洋側の地域には恵みの雨かもしれませんが…

 

昨晩から降り続く雨で、家の前の大きな公園にも人の姿は見えません。

 

せっかく雪から解放されたのに…

 

街の皆さんも諦めて部屋籠りを決め込んでいるようです。

 

雪の次は雨か…

 

こんな日は、住み慣れた自宅でノンビリ…

 

 

 

こんな日は地元の名店のチョコレート(脳への活力剤として)でも頂きながらノンビリと…

 

 

 

やっぱり住み慣れた自宅が一番ですね。

 

書斎で仕事を始めた筆者の頭には、自宅に愛着を持った方々からのたくさんのご要望が次々に浮かんできました。

 

できれば施設には入りたくない…

 

でも高齢になれば自宅での生活は不安だらけ…

 

でも、住み慣れた場所から離れたくない…

 

どうすればいいの…

 

誰もが住み慣れた自宅でいつまでも生活がしたいと思うものです。

 

でも、身体の衰えがそんな望みをかき消してしまいそうです。

 

自立度が低下した身体にとって、

 

住み慣れたとはいえども、

 

家の中には危険が一杯潜んでいます。

 

身体が衰えてくると、今まで見えてはいなかったリスクが姿を現すことがあるのです。

 

そんなリスクを目の当たりにすると、不安がドンドンと増殖していきます。

 

そこで、今回の記事から数回に亘って、なるべく住み慣れた自宅に住む為のヒントをまとめていきたいと思います。

 

少しでも長く…

 

できれば死ぬまで…

 

 

自立度が下がってくると現れる問題… 自立生活のためにも頭に入れておきたいKEY-WORDです

 

 

 

さあ、それでは死ぬまで住み慣れた自宅で住み続ける為の、ヒントについて話しを始めてみたいと思います。

 

数年前、大手ハウスメーカから依頼を受けてまとめてみた内容からご紹介してみますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

 

ハウスメーカのご担当者からの依頼は、

 

新築戸建て販売数は(少子化と格差拡大の影響で)これから頭打ち…

 

これからはリフォームにも力を入れたいが、お客様から高齢でも家で安心して暮らせる方法を提案してほしいとの要望が多い…

 

そんなハウスメーカのご要望にお応えすべく、まとめたプレゼンはパワーポイントで約50シートあまり…

 

全てをご紹介することはできませんが、いくつか抜粋してご紹介していきたいと思います。

 

廊下や階段、玄関に手摺りや椅子を設置するのは当たり前のことですので、ここではそんな基本になることは省略させて頂きます。

 

ハウスメーカ向けのプレゼンは、大きく2つに分けていました。

 

一つ目は、「家のエイジングインプレイス化

 

死ぬまで住み慣れた家(地域)で過ごす方法を考える

 

そして二つ目は、「家のスマート化

 

死ぬまで住み慣れた家で過ごす為に、在宅で介護が受けられるしつらえをつくる方法を考える

 

(ちょうどコロナ全盛期でしたので、ウイルス対策もまとめましたが今回は割愛します)

 

 

 

 

 

まず今回の記事では、「家のエイジングプレイス化」について説明します。

 

加齢とともに自分の身体がどうなっていくのか?

 

大学の高齢社会研究所での講義では、下記のような実験をしていました。

 

講義を受けている学生が、実際に自立度が下がった身体を体験できる装備を付けて実験するのです。

 

下の写真を参考にして頂ければすぐに理解ができるはずです。

 

 

講義の体験者は皆さん驚いていました こんなになるなんて…

 

 

【体験した学生の感想】

 

こんなになるなんて信じられない・・・

 

視野は狭くなり、関節は曲がらない

 

歩行補助機ですらうまく扱えない

 

こんな状態になると、さすがに自宅での生活を諦めざるをえなくなるのです。

 

身体の自立度低下のレベルは人によって異なりますが、その中で相対的に視力の低下は、加齢とともに進行していきます。

 

視力そのものが低下するだけでなく、視野も狭くなるのです。

 

 

<白い魔物を退治する>

 

 

視力が低下した上に視野が狭くなった場合に、家の中がどのように見えるのか?

 

見えにくい…

 

チョットしたものを見落としやすい…

 

まずは、読者の皆さんの家の中の部屋や廊下を見てみてください。

 

壁のクロスの色は、殆どが白色か白に近い色だと思います。

 

当然トイレやキッチンもそうです。

 

この白色が厄介なのです。

 

白色に限らず同配色は判断ミスを起こし易いと言われています。

 

どこまでが廊下で、どこからが部屋なのか…

 

トイレにもリスクが潜在しています。

 

便器と背景の壁の色が同じ場合は、怪我の元にもなりかねません。

 

下の写真をご覧ください。

 

以前の記事でもご紹介した村上邸のトイレのリニューアル工事の写真です。

 

同配色は判断ミスを起こし易く、特に便器と背景の色が同じ場合は怪我の元となります。

 

 

とても分かりやすいです 綺麗なだけのリニューアルでは意味がないのです

 

 

 

日本の邸宅の良さを出しながらでも、木目を利用した配色で見やすくしています。

 

高齢化対策先進国である北欧の国にある施設に行くと、そんなリスク対策のヒントがたくさんあります。

 

壁の色は1色ではありません。

 

通路と廊下の境で配色が変わっています。

 

今いる場所がわかるように壁に絵が描かれている場合もあります。

 

階段やエレベータに近づくとまた配色が変わっています。

 

廊下に設置されているソファーや椅子にも色による工夫が施されているのです。

 

視力が低下しても、どこに何があるのか、わかりやすくしてあります。

 

視野が狭くなったり、視力が低下しても、自分の居場所がある程度判断できる工夫が、色によって施されているのです。

 

白色1色は危ないのです。

 

家の中も同じです。

 

トイレで用を足し終わって水を流そうとして、水栓レバーに手を伸ばしたけれど、そのまま転倒してしまったなんてことになりかねません。

 

この色による視力低下対策は非常に効果があります。

 

リフォーム工事を依頼すると、とにかく綺麗で便利なシンクや収納に入れ替えをするように勧められます。

 

その時にも配色には要注意です。

 

トイレも便器をリニューアルするなら、周りの壁の配色にも気を配るべきです。

 

日本の家の良さを出しながらでも配色で見やすくできます。

 

配色に関しては、短い波長の光が見えにくい為、暖色系色(赤・橙等)をうまく活用することができればいいですね。

 

リフォームで綺麗にするだけでは充分ではないのです。

 

覚えておきましょう。

 

何度も言いますが、白1色は危険です。

 

 

<モノがある生活からモノがない生活へ>

 

 

自立度が下がっても安全に生活する為に、リフォーム(リノベーション)が必要になります。

 

そのリフォームの時に、なかなか気付かない点として「動線の確保」があります。

 

動線とは、動く経路、動くためのスペースを意味します。

 

日本の戸建て家屋の欠点の一つに、多くの区切りや障壁があることがあげられます。

 

建築法の影響と古い価値観が影響しているのかもしれませんが、

 

玄関にある段差 上がり框

 

狭い廊下

 

狭くて急な階段

 

全てのスペースに区切り(壁・扉)と段差が存在しています。

 

耐震強度の関係上仕方がないことを除けば、壁や区切りが多過ぎるのかもしれません。

 

この狭いスペースに多くの機能を詰め込もうとすると、どうしてもモノが多くなってしまいます。

 

このモノが移動の邪魔になるのです。

 

そして怪我の要因にもなることを覚えておきましょう。

 

 

 

 

以前の記事でも何度もご紹介したように、家の中での転倒事故がフレイル(虚弱)の入り口になるケースが多く報告されています。

 

自立度の低下で転倒は仕方がないとしても、転倒の際に大きな怪我に繋がらないようにすることが重要です。

 

自立度が下がってくると、今まで以上に広いスペースの確保が必要になるのです。

 

車椅子でも移動可能なスペースがあれば、自宅の中でも安心して生活が可能になります。

 

そう、モノを減らして、動線を確保することです。

 

そうすれば、段差等にも対応することができます。

 

建物としての強度を確保しながらも、不要な壁や扉は取り外せる可能性があります。

 

子供たちが巣立って夫婦2人になった家の中で、扉の必要価値は低下していきます。

 

空調効果を考える必要はありますが、壁や扉が必要でない場合も多いのです。

 

一つのスペースに籠城しない「しつらえ」も重要なのかもしれませんよ。

 

 

 

バリアフリーとは、床等家の中をフラット化することではありません 家の中の障壁やリスクを取除くことを指しているのです

 

 

 

 

モノがある生活からモノがない生活への転換で、このスペースと動線が確保できるようになるのです。

 

ここに収納を高いところから低いところへ集約することができれば、さらに家の中のリスクは低減させることが可能になります。

 

なぜ、このスペースがあると、安全が確保できるようになるのでしょうか。

 

それは、安定姿勢を確保できるようになるからです。

 

転倒のリスクが無い姿勢とは、座っていることです。

 

スペースがあると安定した姿勢、

 

座ることができます。

 

洗面も座ってできる。

 

キッチンでも座って調理できる。

 

 

座っていれば、転倒することはまずありません

 

 

 

スペースと動線が確保できれば、車椅子になったとしても、生活ができるようになるのです。

 

どうでしょうか…

 

リフォームを業者やハウスメーカに任せきるとこのような観点には気付かないままになりがちです。(キチンと配慮できるところも確かにありますが…)

 

自立度が下がっても住み慣れた自宅で住み続けるためには、他にも気を付けることたくさんがあります。

 

でも、記事が長くなってしまうと読者の皆様も疲れてきますので、今回の記事はこの辺で終わりにして、次回の記事に続きを書いてみたいと思います。

 

綺麗にリフォームするだけでは、課題解決にはならないのです。

 

窓の外の景色から、ようやく雪が消えて無くなりました。

 

もうすぐ春がやってきそうです。

 

ヒートショック等の寒さ対策も重要ですが、それ以外にもたくさん気を付けることがあることを知って頂ければ幸いです。

 

それでは、この続きは次回の記事で…

 

是非、お付き合いください。

 

 

 

桜の花も開花準備が進んでいるようです…

 

 

 

長くなった人生をどのように生きていくのか…

 

そんな人生の課題を前向きに考えて行く為に始めたこのブログも400記事を超えました。

 

読者の皆様に支えられてここまで続けてこれたと、ただただ感謝の気持ちで一杯です。

 

これからも、人生100年時代を幸せに生きていく為に役立つ情報を発信し続けていきたいと考えています。

 

世の中には、楽しい動画や癒し系の画像が溢れています。

 

そんな中で、こんなクソ面白くもない記事…

 

そんな記事にお付き合い頂くのは本当に申し訳ないのですが、これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

次の目標は500記事…

 

 

今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。