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2025年問題迄あと6年

2019年01月06日
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全国で自然災害が猛威を振るった2018年が終わり、2019年がスタート
しました。

今年は大きな災難がなく、読者の皆さんにとっても良い年になることを
願っています。

 

画像素材:フォトサリュ

 

 

2025年問題

 

以前の記事で何度かご紹介した2025年問題。

団塊の世代が後期高齢者の仲間入りをすることで社会保障費が大きくなる
ことを予測したこの問題は、単に社会保障費だけに限らず私たちの生活
する社会全体に変革の必要性を迫るものだと筆者は考えています。

社会インフラ一つとっても、今のままでは対応が難しくなります。

一つ例をあげると、交通信号機の管制制御。

信号機の青信号の時間は、車や人の交通量に合わせて制御されていますが、横断歩道を渡る歩行者の歩行スピードは、若い健常者を基本としています。

交通量が多い大きな交差点では、歩行速度が低下した後期高齢者では
青信号の間に渡りきることができなくなるかもしれません。

後期高齢者による車の事故がテレビ等でたびたび報道され問題視されて
いますが、今度は加害者ではなく被害者としての後期高齢者の数が増える
可能性があります。

社会の仕組み自体を大きく変えなければならない時期が迫っていると
いえるのです。

しかし、少し考え方を変えるとその社会の仕組みを変えるチャンスでも
あるのです。

 

もう一つの2025年 大阪万博

 

2018年11月24日、2025年の万博開催地が大阪に決まりました。

2020年の東京オリンピックに続いて国内で大きなイベントとなります。

大阪での開催は1970年以来55年ぶりです。今回の大阪万博のテーマは、

“「人生100年」へ世界の知を結集”

となっています。

このテーマは、2025年に起こるであろう問題と密接な関係性があると
感じました。

超高齢化によるあらゆる事態に直面するであろうこのタイミングに国内
だけでなく、世界中から知を集めることはとても有意義なことでもあり
ます。

本ブログが2025年まで続くのであれば、読者の皆さんにも、世界中の取り
組みをご紹介することができるかもしれません。

実は筆者も今から大きな期待を寄せています。

 

 

大阪万博誘致ロゴマーク:ロゴマークのように高齢者を含めた全ての
世代が笑顔で過ごせる2025年になりますように

 

 

大阪万博への期待は人生100年への知の結集だけではありません。

高齢化対策だけではないのです。

もう一つの期待は、経済効果です。

それは来場者数を見てもよくわかります。

1970年の大阪万博の来場者数は、約6,421万人で万博歴代2位の多さ
でした。

近年日本で行われた他の万博では来場者数は2,000万人程度
(つくば万博:2,033万人、愛知万博:1,720万人)であったにも
拘わらず、その数字は突出しています。

たくさんの人が大阪に来てお金を落としてくれるのです。

いや、日本に来てお金を落としてくれるのです。

ポイントはどれだけ外国から来てくれるかだと思います。

今の日本ブームが続けば期待は大いに持てます。

経済効果は一時的なものだけに収まりません。

アジアだけでもこれから日本に続いて高齢化の問題に直面している国は、
韓国・中国・シンガポールをはじめたくさんあるのです。

世界的に見ても高齢化の問題は当事者国にとって大きな問題になっています。

この大阪万博で日本発の高齢化対策製品やサービスを世界に紹介することができれば、大きな注目を浴びることができる可能性が高いのです。

うまくいけば日本の新しい産業の柱にすることだって不可能ではないかもしれません。

そういう意味では2025年までの6年間には大きな意義があるかもしれません。

筆者は、この6年間の時間の使い方によってはこの国の将来が左右されるような気もしてきました。

 

出所:内閣府発行の平成30年度高齢社会白書から抜粋
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_1_2.html

参考:日本の高齢化率は欧米と比較しても突出しているのです
(グラフ左)
日本を追うように韓国・シンガポール・中国の高齢化は進みます
(グラフ右)

 

万博の想い出

 

1970年の大阪万博は、1964年の東京オリンピックの6年後ということもあり、日本国内の盛り上がりは特別なものがあったかもしれません。

筆者も大阪の下町生まれで大阪育ち。

1970年の大阪万博には2回足を運びました。

一回目は通っていた小学校の社会見学、もう一回は家族で行った記憶があります。

小学校で行ったのは平日でしたので、いろいろなパビリオンを友達と一緒に見学をすることができました。

一風変わった形をしたガスパビリオンやアフリカ諸国が合同で民族衣装や
特産品を展示していたパビリオンのことは今でも覚えています。

会場では当時日本を代表する演歌歌手であった三波春夫さん(といっても若い方はきっとわからないと思いますが)が、 “こんにちは~こんにちは~” と歌うテーマソングが流れていました。

実は筆者はこのテーマソングを小学校の授業でも歌わされていました。

当時の大阪にある小学校ではきっとどこも同じだったのではないかと思います。

それだけ明確な国民行事だったのです。

でも、週末に家族で出かけた時は大変でした。

1日の来場者数が開催期間中最大で、万博会場と連結していた地下鉄の終電までに来場者が会場を出ることができずに、多くの方が野宿を余儀なくされた時だったのです。

筆者の家族は運よく地下鉄に乗れましたが、会場の出口を出るまで何時間も待たされた記憶が蘇ってきました。

 

今回の万博に対する期待

 

どこまで知を集めることができるのか。

大学や国の研究機関、企業や民間のシンクタンク等のナレッジだけでなく、どこまで隅々までの衆知を集めることができるのか。

そこに海外のナレッジをどう融合させることができるのか。

その取り組みの質と量によって大阪万博の持つテーマの成否がかかっているのではないでしょうか。

その取り組みに日本の後を追うように急速に高齢化する海外の国は注目すると考えています。

どのように新しい産業(製品やサービス、付加価値)を立ち上げ、結果と
してこの国の中にお金を落としていくのかが注目されます。

まさに2025年の大阪万博は、急速に進展する高齢化社会がこの国にとって
マイナスに働くのか、それともプラスに働くのかを占うバロメータになる
のではないかと筆者は考えています。

そのためにもあと6年間何をすべきか。筆者もない頭を絞ってみたいと思います。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。