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単身赴任の極意

2020年02月27日
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最近、新型コロナウイルスの話題ばかりで気が滅入りそうですので、
今回は少し話題を変えてみました。

今回の記事は、日本の名物ともいえる「単身赴任」について考えてみたい
と思います。

諸外国から痛烈な批判を頂いている、日本企業が採用している単身赴任
という名の制度。
諸外国の方々からは、「家族と離れて暮らすなんて」、理解ができないと
言われています。

アメリカには単身赴任自体存在しないそうです。

存在しないから、英語には「単身赴任」という単語もない。

筆者も試しに電子辞書で引いてみたところ、やはり単語はなく、文章で
記されていました。

「お父さんかお母さんが仕事のために、家族と離れて、他の町か国に住むことです。」

 

という内容や

 

「家族を東京に置いて単身赴任する人が多い」

 

という例文が表示されました。

 

こんなに海外からの批判が多いのに、企業の合併や解体、M&Aが頻繁に
起きる今日では至るところで見聞きする状態で、なくなる兆しはありま
せん。

単身赴任者数を直接把握している統計は見当たらないのですが、聞くところによると日本では単身赴任の影響を受けている家族が、87万世帯あまりあるそうです。

 

この単身赴任という制度、いつごろからこの国に存在しているのでしょうか?

日本という国における単身赴任の歴史は意外に古く、江戸時代の参勤交代がそのルーツであると指摘する人もいます。

国元(地方)に家族を残し、江戸(東京)での生活をする当時の武士
(サラリーマン)の生活は今とよく似ていたのかもしれません。

 

画像素材:いらすとや

 

 

単身赴任にも高齢化の影響が

 

でもこの単身赴任、最近は高齢化の影響で少し深刻な状況になっている
ようです。

企業も高齢化して、社員も高齢化する。

当然のごとく、若い社員ばかりが単身赴任するわけではないので、
オジサンたちも単身赴任しています。

でも、このオジサン単身赴任者に最近不幸な事故が多発しているのです。

 

急に会社に来なくなる。

昨日まで元気にしていたのに・・・

単身赴任なので、会社が用意した単身用住居に行ってみると、
亡くなっていたという事例が増えているのです。

 

筆者の会社でも同じ事案が多発して、とうとう単身赴任者用管理システム
まで登場しました。

当然、家族同居ではないので、夜会社から帰り、朝会社に出社するまでは
一人です。
携帯電話があるといっても、何かあった時に家族が助けることは非常に
難しいのが現状です。

急な心筋梗塞や脳梗塞を起こした場合、助かる可能性は極めて低くなり
ます。

筆者も38年間の会社生活の中で、17年は単身赴任を経験しました。

確かに若い時は、こんなリスクを想定していませんでした。

企業が直面するこの課題も高齢化が引き起こしたものなのです。

 

今回の記事は、こんなオジサン単身赴任者を応援する意味で、単身赴任を
健康で安全かつ快適に過ごすための極意についてまとめてみたいと思い
ます。

 

問題なのは、やはり生活習慣

 

この事故の要因を探ると、そこには生活習慣という難しい問題があります。

一昔前のように遅くまで会社で働くということはなくなりましたが、
食事・睡眠という生活習慣は一人暮らしの場合はどうしても乱れがちです。(きっちり自己管理できる方もいるとは思いますが)

単身赴任者は、高血圧の人が多いという統計があります。
その要因として考えられるのは、食事です。

単身赴任を始めると大抵食事は、外食・或いはコンビニ・よくて中食
(ご飯だけを自分で炊いて、惣菜を買う)に頼ることが増えます。

筆者のように、事情があって自炊が得意な人はとても少ないのではないで
しょうか。
そう自炊できない人も多いのです。

最近は、コンビニにも高齢者や単身者向けに特設総菜コーナー(レトルト
食品)なんてものがあり、確かに便利にはなっています。

でも、販売者側も売れないと困るので、どうしても美味しくする必要があります。

それで結局は、塩分高め、カロリー高めに陥りがちです。

 

厚生労働省食物摂取基準(2015年データ)では、塩分は生活習慣病予防の
ために、1日当たり「男性8.0g、女性7.0g」と定められているそうです。

ところが、実際には日本人は1日平均11gも塩分を摂取し、塩分の摂り過ぎ
状態なのだそうです。

そんな中で、外食やコンビニ弁当、中食が多い単身赴任者の塩分摂取量は、もっと多いかもしれません。

ここまでくると、やはり「セルフマネジメント」を考える必要がありますね。

自炊ができない人も、自炊をやってみる。

自炊をすれば、自分がどれくらいの塩分を使っているかが把握できます。

栄養バランスも自分で考えることが出来るので、効果大です。

個人の体質(高血圧や遺伝疾患等)や健康状態に合わせて、食事をつくる
こともできます。

自炊は、材料が余って不効率という声を聞いたことがあるのですが、
筆者はそうは思いません。

最近は、スーパーマーケットでも小分けした野菜もおいていますし、
魚の切り身も一切れから扱っています。
魚は、調理場が店内に併設されているお店では、要望すれば小分けして
くれます。

そう、案外と自炊は経費を節減できるのです。

材料が余っても、冷蔵庫でうまく保管できるグッズも100均ショップで
売っています。

そして、自炊は「セルフマネジメント」が身に付きます。

 

そう自走人生のためのノウハウが身に付くのです。

 

このノウハウ、高齢化した後も使えるので決して無駄にはなりません。

セミナーで講演頂いた土堤内さんは、このノウハウを「生活力」と呼んで
いました。

 

自炊のコツ

 

ここで、筆者の17年間にも及ぶ単身赴任の経験から自炊のコツを少し
まとめてみたいと思います。

 

①良いものを安く調達する

 

まずはお店の性質を把握することから始めましょう。
単身赴任の社宅から近いお店を分析するのです。
できれば一つのお店に固執するのではなく、複数のお店を分析しましょう。

・どのお店は、どれくらいの品揃えなのか。
・どこが安いのか。
・どこのお店が、品質がいいのか。
・開店と閉店は何時か。
・従業員の親切度はどこが一番か。

等々

良い店を知る秘訣は、オバサン(主婦)達をよく見ることです。
主婦の方の動向をみると結構参考になります。

筆者がいつも狙っているのは、閉店時間が比較的早いお店です。
深夜まで営業しているお店はどうしても鮮度管理がうまくいっていない
気がします。

閉店が早いお店は、閉店1時間前くらいになると生鮮食品は値引きになり
ます。

良い品質で美味しいものを安くで購入する。

これは誰もが考えることですが、これができるお店はどこかを普段から
考えておくことが重要です。

とても効率的に、そして経済的に食材を入手できます。

 

②献立は1食ではなく、2食以上で考える

 

今晩食べるものを考えて購入するだけではいけません。
明日の朝、もう少し考えてお昼のお弁当。

こういう考え方をすると、食材が余りません。
そして、実に効率的に買い物ができます。
結果的にとても経済的です。

筆者の場合は、1食300~400円くらい(ご飯は別)に納まります。

 

③簡単便利に調理する

 

単身赴任者は、食事づくりにかける時間をできる限り短縮したいものです。残業なしに社宅に帰ったとしても、一人暮らしはやることが満載です。
部屋の掃除や洗濯等、案外やることが多いのです。

すばやく調理できる方法を考えましょう。

そうすれば朝食をつくって食べていくことも苦になりません。

朝食は、立ち食いソバやチェーン店でのセットメニューという人も少なく
ないかもしれません。
でも都市圏での朝の通勤では、よく電車が遅れ、朝食に割く時間が奪われるケースがよくあります。

家で食事を済ませる。
あわよくば、お弁当をつくっていくことができれば、朝から余裕ができ
ます。

そういう意味でもスピード調理は重要です。

筆者の場合は、三種の(調理用)神器を使います。

 

・ビニール袋

野菜はあらかじめ洗浄し、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ
食べる前に電子レンジで温めてから味付けすれば、直ぐ食べられます
(小松菜のおひたし、キャベツや白菜を使った総菜、ブロッコリー等)

野菜のおひたしなら調理時間は約3分です

 

・魚焼き器

ガスレンジを購入するときは、必ず魚焼き器が付いたものを購入しま
しょう。
魚だけでなく、お肉や野菜を焼くことができます。
一人分であれば、複数の食材を同時に焼くことができて、とても効率的
です。

(魚、さつまあげ、(ゆで卵)、トマト等の野菜等)

魚焼き器なら、焼いている間に他の作業ができます

 

・一人用の土鍋(100均で売っています)

 

究極の調理器具です。とても便利です。
材料と調味料をぶち込んで、火にかけるだけです。
(ひとり用お鍋、鍋焼きうどん、豆腐料理、スープ等)

最近は一人鍋用のプチ調味料が売っています

 

筆者が13年間使っている一人用土鍋 とても重宝しています

 

④作りながら片づける

 

食事でいつも億劫なのは後片付けです。
家では、食べたあとの片づけは奥さんがしてくれます。
一人暮らしをすると、後片付けが苦痛という人も少なくありません。

それが原因で自炊しない人も結構います。
でも、この後片付け、しっかりできないと台所が汚くなります。
しんどくても、しっかりと後片付けしないと生活が荒れてしまいます。

後片付けのコツは、片付けながら調理をするということです。

例えば野菜を切った後の残りはその場でごみ袋に入れていきます。
卵の殻も同様です。

後でまとめて片づけるのではなく、片付けながら調理する。

その癖がつけば、後片付けに時間がかかりません。

 

温度管理は大切

 

実は、単身赴任者の事故の多くはお風呂で起きているという報告もあり
ます。

そうヒートショックです。

寒い脱衣室から冷たいお風呂に入り、熱い湯船にはいることによって発生
します。

身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳血管障害(脳卒中)や心筋梗塞などを引き起こすおそれがあります。

特に高齢期に入った単身赴任者は要注意です。

 

 

単身赴任者用に使われている住居は、殆どの場合が集合住宅です。
マンションが多いかと思いますが、ハイツやアパートというケースもある
でしょう。

家族が同居しない一人暮らしでは、室内温度管理はけっこうズサンに
なっていることが多いのです。

ヒートショックの要因となる住環境のリスクは「暖差リスク」とも呼ばれ、特に冬季は住宅内の温度差が大きくなるため、注意が必要です。

 

以上、述べてきたように一人暮らしでの生活環境整備には、適切な生活習慣が必要です。

食事・温度管理と意外と家族と一緒に生活している上では、あまり気にする必要がないものが多いのですが、単身赴任となれば話は別です。

しっかり自分を守るための生活習慣を身に付けていきたいものです。

まだまだなくなりそうにない単身赴任。

高齢期での単身赴任はリスクを伴うのだということを再認識しましょう。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。