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幸せな人生のための地図づくり

2019年11月18日
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今回の記事は、2019年10月19日に実施致しましたセミナーの内容を簡単にご紹介したいと思います。

第1回 人生100年時代の人生設計力養成講座は、日本フィランソロピー協会シニアフェローの土堤内 昭雄さんを講師にお迎えして、実施致しました。

講演の主題は、人生100年時代のライフデザイン(副題 ~幸せな人生のための地図づくり~)でした。

土堤内さんの表現を極力活かせるようにしていますが、約2時間の講演内容を全て記事にすることは難しい為、筆者の心に残った部分を中心にメモ書きのようにまとめてみました。

 

「幸せ」とは何か


「モノが豊かな時代」と「希望が持てる時代」

 

現代は、高度経済成長の時期と比較して豊かになりました。

高度経済成長期の「衣食住」はというと、

衣:当時は子供の服は兄弟のお下がりを使うのが当たり前の時代
食:給食ではミルクの代わりに脱脂粉乳が使われていた(米国では家畜の餌)
住:窓から風(寒さ)が入り込んでくる(漏れる)部屋が多かった。
今は貧乏学生でもそんな部屋には住んでいません。

衣食住どれをとっても豊かになりました。

しかし、それで幸せになったのでしょうか?

豊かになったけれども、豊かになった分だけ幸せな人は増えたのでしょうか?

高度経済成長期には、1億総中流という言葉どおりに殆どが横並びでした。

みんな同じような生活だったのが、今は生活水準が上がったのに格差が拡大してしまった。

高度経済成長期には、日々新たな驚きがあったのです。

今日は家に冷蔵庫が来たり、明日はテレビが来たりと。

明日は、今日より確実に豊かになる(良くなる)という実感がありました。

 

 

土堤内さんのお話を元に筆者が作成

 

 

今はどうでしょうか。

少子高齢化によって、将来の不安感の方が大きくなったのではないでしょうか。

格差が拡大し、若い人が将来に希望を持てない社会になってしまった。

最近は、結婚しない人が増えているのではなく、結婚できない人が増えています。

原因は非正規雇用です。

不安定な立場が原因で社会保障の恩恵も受けることができない人が増えています。

何かがおかしくなっているのです。

 

日本の幸福度

 

平成20年版国民生活白書における日本人の幸福度に関する調査をみると、
面白いグラフが表されています。

それも日本とアメリカの比較になっています。

下図をみると日本の場合、加齢とともに幸福度は右肩下がりに下がっていき、高齢期には最低レベルになる傾向となっています。

それに比べてアメリカでは、日本と同じように最初は右肩下がりなのですが、リタイヤ後の年齢を境に幸福感が急激に上昇するのです。

日本の右肩下がりにどんどん下がっていくのは、将来の不安のせいなのかもしれません。
(この内容は相対的幸福感の調査)

将来に不安があるか、否かの違いがこのグラフに現れているのかもしれません。

 


出所:平成20年版国民生活白書 日本人の幸福度に関する調査
※グラフ上部の数字は年齢を表す

 

 

変わるライフコース


社会の変化

 

自殺者が依然として多いのだそうです。

一時期には年間3万人を超えていました。
東京都庁の前を埋め尽くす東京マラソン参加者の写真を見ながら、この
マラソンの参加者は約3万人と教えて頂きました。

半端な数字ではない。
これだけの人が自殺を望む時代になってしまったのです。

女性は相談できる人がいるケースが多いのに対して、男性は相談できる人が少ないのが実態のようです。

もっと意識を変えて幸せに生きていくためにはどうしたらいいのかを考える時代になったといえます。

それにはまず、現在の社会の状況をよく知る必要があるのです。

その社会の状況とは、


おひとりさま社会へ

 

東京の一世帯当たりの人員は、1.99人(平成27年度)と二人を下回っています。

世帯数も2023年をピークに減っていきます。

高齢者も含めた一人暮らしが増えていくことになります。

社会的孤立リスクが発生する可能性が高く、その対応が必要になってくる
時代を迎えているようです。


格差が広がっている

 

日本は先進国の中でも貧困率がすごく高いのだそうです。
(アメリカと共に)

約6人に1人が貧困というから驚きです。

子供の学校の給食費も払えない家庭が増えているそうです。

生活保護受給者も増加しており、もう戦後の受給者数をも上回っています。

敗戦後の生活困窮者を救うためにできた社会保障制度ですが、その時よりも悪化しているのです。


親の介護

 

親の介護の影響で、介護離職する人は年間10万人を上回っています。
これからも高齢化の進行とともに影響は大きくなります。

上記のように社会の状況は好転しているのではなく、多くの課題を抱える
ようになってしまいました。

今、我々がまずしなければならないことは、この国で起こっていることを
正確に把握する(知る)ことから始めなければならないのです。

目を背けないで・・・

 

「人生100年時代」を幸せに生きるヒント

 

平均寿命と健康寿命

 

平均寿命とともに健康寿命は伸びてはいないようです。

平均寿命の伸びで、いつまででも元気でいられると錯覚してしまいがちですが、残念ながらそうはうまくいきません。

最後まで元気でいられるのは稀なケースだと自覚しましょう。

過信をせずに自分自身の健康の定義をしっかり持ちながら、高齢期を生きる必要があるのです。


人生の地図づくり

 

人生が長くなった分、人生の捉え方が変わりました。

そういう意味では「人生の地図」づくりが必要になったといえます。
今まで高齢期は余生(余り)でした。

これからはセカンドライフを「人生の収穫期」として捉えることが重要です。

その余りがとても大事な時代になりました。

だからセカンドライフに入る前に人生の捉え方を変えなければならないの
です。

何が自分にとって重要なのか。

今までとは違う価値観が必要なのかもしれません。

そのためにはモノの見方も変えていく必要があるのかもしれません。

極端な話、セカンドライフが本当の人生と考えることもできます。


QOD(Quality of Death)

 

直訳すると「死の品質(質)」ですが、

人はどのように死ぬのか?  何を成し遂げて死ぬのか?

というような意味に捉えることができます。

QoL(生活の品質」という言葉がありますが、QoDと対比すると、

QoLは「人生の品質」という訳になるのかもしれません。

人生の質をいかに上げるか・・・
それが幸せにつながるのかもしれません。

 

以上、土堤内さんのお話を箇条書きのような形でまとめてみました。

セミナーに参加されていない方で、ご興味がある方は、次回の土堤内さんのセミナーに是非参加してみてください。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。