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人の為になる薬 2/2

2020年01月08日
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前回の記事では、人の為になる薬「偽薬」の存在について
ご説明してみました。
今回の記事は、偽薬によって体ではなく心を治すことの
意義についてまとめてみたいと思います。

 

偽薬の効果

 

実はこの偽薬、もういろいろなところで活躍しています。
見た目は薬の形をしていますが、実は中身はお菓子に近いものです。

高齢者施設を中心に薬に依存する方々に対して多剤服用を
防止するために使われているそうです。

この偽薬を飲むことで安心やリラックス効果を得られるので
あればとても良いことです。
まさに偽(ニセ)でも、人の生活に役立ちます。

筆者はこの偽薬、意外なところで効果を発揮するかもしれないと
思いました。

認知症が進行すると、記憶障害が顕著にあらわれます。

認知症患者の家族や施設の介護者が薬の管理をしていますが、
患者は薬を服用した後で、その行為そのものを忘れてしまい、
もう一度薬を飲もうとします。

そんな時に患者と家族(介護者)の間で、薬を

「飲んだ、飲んでいない」の

押し問答になるケースが多く報告されています。
こんなケースでも偽薬は活躍できるはずです。
それも患者の意思を尊重しながら、ことが解決できるのです。

この偽薬、薬物依存症や認知症以外にも効果が期待できる
かもしれませんね。

 

心を治す

 

先般の国会では、増え続ける社会保障費が議論されていました。
その中でも年金とともに大きな課題になっているのは医療費です。
投薬の費用を見直すだけでも大きな効果が期待できるかもしれません。

この社会保障費の抑制は国や自治体だけでできるものではありません。
国民一人一人が、自分のことと考えて、薬の乱用を防止する。

自分自身の健康年齢を上げていくことも確かに大事ですが、
歳をとれば体のどこかが悪くなることを避けるのは難しくなります。

高齢期で完全な状態を維持することは難しいことを念頭に置いて、
年齢に合わせて自分自身の健康を定義し直すことも大事なことに
なるかもしれません。

無理に症状だけを抑えようとせず、自分に合わせた対処方法を
考えることも重要なことであると考えます。

そんな中で、「偽薬」はとても役に立つかもしれません。

でもこの「偽薬」、口にするものばかりではないような気もします。

我々の日々の生活をよくよく見直してみると、今まで

「人の心をあまりにも無視していた」

ものが多いのではないかという疑問が湧いてきます。

医療の現場でも体の痛みや症状を治すことが最優先にされてきました。
患者の心の痛みにはあまり重点がおかれていなかったとも言えます。

企業活動でも、同じことがいえるのではないでしょうか。

企業活動の中にも、多剤服用に近いことが多く散見されます。

やれイノベーションが大事だとか、
業績改善の為のプロジェクトだとか・・・

本来の業務がある中で多くの取り組みが同時並行していきます。
グローバル競争を生き抜く中では、大事なことかもしれませんが、
その副作用は、モチベーション(熱意)の低下や現実逃避等に
あらわれているような気もします。

そういう意味では、企業活動の中にも「偽薬」が必要なのかも
しれません。

社員を大事にする。
社員を安心させる。
社員をリラックスさせる。

心が体に及ぼす影響を考えれば、「心」を治す偽薬が、
企業活動にも必要ではないかと感じました。

 

©tsukamoto hajime
イラスト「偽薬」

 

筆者の勤め先でも、最近レイアウトが大きく変り、
オフィスの両サイドに社員がくつろげるスペースがたくさん
設置されました。

加えてオフィスの中に高級感のある珈琲の自販機も
設置されました。
今まで自販機と言えば、オフィスの外れや廊下・休憩コーナー等に
設置されるケースが殆どでした。
それが今度は、オフィスのど真ん中です。

グローバル競争に晒されている日本企業にとっての
偽薬とは何なのでしょうか?
考えてみることは大事なことかもしれません。

偽薬は医薬品ではないので、ネット通販でも購入できます。

でも、企業に勤める人にとっての偽薬は、会社と社員が
協力して創り出す必要があるのかもしれません。

会社と社員の信頼関係を取り戻すことが、一番の競争力だと
思います。

昨年、日本で開催されたラクビーワールドカップでは、
日本代表チームが大活躍でした。

ラクビーでも、選手間の(家族のような)信頼関係こそが
最も重要なことだそうです。
選手とコーチ・スタッフ間の信頼関係は、言うまでもありません。

かつて日本企業は、会社と社員がスクラムを組んで世界に
突進していきました。
欧米の企業は、この強固なスクラムに恐怖したのです。

今の日本企業は、欧米企業やアジアの新興勢力の目にどのように
映っているのでしょうか。

今回の記事では、心を治す偽薬にスポットを当ててみました。
ストレス社会と言われる現代社会において、
効果のある偽薬が出現することを願うばかりです。

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。