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今年も敬老の日がやってきた

2020年10月09日
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今年も敬老の日がやってきました。

 

昨年も同じように敬老の日の出来事を記事にしましたが、今年も孫が
通う保育園から手紙(敬老の日のお祝い)が届きました。

 

今年は2通も。

孫1号と孫2号の二人分の郵便物が届いたのです。

3歳児以上を預かる孫1号の保育園と乳幼児を預かる孫2号の保育園
からでした。

中には孫の写真付きの記念品が入っていました。
(早速、書斎のパソコンラックに飾りました)

 

そして、もう一つの敬老の日のイベントといえばこれです。

今年もマスコミ経由で高齢化の統計数字(総務省推計)が発表されまし
た。

 

マスコミの記事の見出しは、

 

「65歳以上、人口の28.7%に 4人に1人が就業」

 

今年は、高齢化率だけでなく、高齢者の就業がテーマのようです。

 

高齢者の就業が16年連続増とのことですが、筆者からすればまだまだ
低いとしか思えません。

 

高齢者がどんどん増えていくのに、こんなに低ければこの国のGDPも
生産性も上がるわけがありません。

 

今回の記事は、今年も敬老の日の出来事についてご紹介してみたいと
思います。

 

 

 

画像素材:Jim Mayse 敬老の日には彼岸花が綺麗に咲き誇ります

 

 

 

総務省推計内容

 

 

総務省が敬老の日を前にまとめた9月15日時点の人口推計によると65歳
以上の高齢者人口は前年比30万人増の3617万人だったそうです。

 

総人口に占める割合は0.3ポイント上昇の28.7%で当然のことながら
過去最多を更新したとのこと。

もうすぐ29%に達し、30%の大台まですぐの状況にまできました。

 

昨年の記事でもご紹介したとおり、日本の高齢化率は201カ国・地域中
で世界最高で、2位のイタリア(23・3%)、3位のポルトガル(22・8
%)を大きく上回っています。

 

そして、「団塊の世代」と呼ばれる1947~49年生まれを含む70歳以上の
人口は78万人増の2791万人となり、依然として大きな塊であることが
認識できます。

 

後期高齢者医療制度の対象となる75歳以上人口も24万人増の1871万人と
なり、医療費を含む社会保障費への影響は避けられない状況です。

 

ただ、減少を加速化させつつある日本の総人口は前年に比べて29万人減
の1億2586万人となっています。

そんな人口減少の中で、高齢者人口だけは増え続けているという状況な
のです。

 

筆者が今回の報告の中で、高齢化率より気になったのは就業者数です。

昨年(2019年)の65歳以上の就業者数は、これも過去最高だったそうで
す。

 

2019年の65歳以上の就業者数は、2018年より30万人増の892万人で
16年連続の増加となり、15歳以上の就業者総数に占める割合も2018年に
比べて0.4ポイント増の13.3%と過去最高だったようです。

ただその中で、3/4近くが非正規であることは気がかりですが。

65歳以上の高齢者だけを見るとその就業率は24.9%。
ようするに4人に1人の就業状態ということになります。

この数字をどのように見るかは難しいのですが、2013年に20.1%と2割
を超えていたので、6年でさらに4.8ポイント上昇したことになります。

男女別で見ると、男性は34.1%、女性は17.8%となり、いずれも8年連続
で増えています。

 

生産年齢人口が先細りする中で、新たな生産年齢人口枠となるか注目に
値します。

 

来年の敬老の日の統計では、コロナの影響を受けることは必至ですが、
17年連続の増加となることを願うばかりです。

 

就業率とともに気になるのが、高齢化の深さの問題です。

高齢化率は28・7%となりましたが、その中で70歳以上の割合は22・2
%、女性に限ると、25・1%で初めて「4人に1人」に達しています。

もう女性は、4人に1人が70歳以上なのだと驚かされました。

 

これからは、比較的元気な前期高齢者よりも、心身がより弱まっていく
後期高齢者が増えていくのです。

 

 

 

 

 

 

日本の高齢化は確実に深く深く沈んでいくことになります。

 

 

日本だけじゃない

 

 

これからも過去最高を更新していく日本の高齢化、日本以外の事も気に
なりました。

そして日本以外にもこんな高齢化を気にするようなイベントが外国には
あるのでしょうか。

そこで外国にも敬老に日はないのだろうかと調べてみると、やっぱり
ありました。

 

アメリカには「祖父母の日」として存在しています。
(祖父母に感謝する日として存在しています)

同じアジアでは、お隣の韓国にも中国にもありました。

さすが韓国、儒教の国なのできっとあるかなと思っていましたが、やは
りありました。

 

この諸外国の敬老の日、不思議なことにその殆どが日本の敬老の日と
ほぼ同じ9月から10月上旬でした。(中国は旧暦の9月9日)

 

お隣の韓国も中国も、日本の後を追うように高齢化していることは
以前の記事でもご紹介した通りです。

 

 

 

画像素材:いらすとや いらすとやさんの世界地図に筆者が説明を追記

 

 

 

 

日本と同じ地域である東アジア以外にもアジアの中には、シンガポール
のように日本とほぼ同じ高齢化の悩みを抱える国はあります。

シンガポールは高齢化率こそ20%には達していませんが、高齢化が進ん
でいるとされる「高齢化社会(高齢化率7%)」から、高齢化した社会
を表す「高齢社会(高齢化率14%)」に移行するに要した期間が日本よ
り短いのです。

ようするに急速に高齢化しているといえるのです。

この傾向は、お隣りの韓国と中国も同じです。

 

でも、その中でとりわけ大変な国があります。

 

それは中国です。

 

なにせ14億人も国民を抱えているんです。

 

その国が一気に高齢化することになるともう大変です。

 

今から5年後の2025年には、65歳以上の中国の高齢者は2億人を超すと
いわれています。(これでも高齢化率はまだ14%程度ですが)

 

数だけ見れば、日本の5~6倍になります。

 

日本は高齢化率でダントツ世界一ですが、その数は4000万人弱。

 

それに対して、中国は2億人。

 

これはある意味大変です。

 

確かに筆者が大学の高齢社会研究所で学んでいる時、一緒に学んでいる
中で一番数が多かったのが中国からの留学生でした。
(それも殆どが女性でした)

やはり関心の高さが窺えます。

中国がこのまま高齢化していくと、日本より大きな課題を抱えることに
なるのかもしれません。

 

こういう風に考えると、ダントツの高齢化に悩み、2000年の介護保険
導入以降ノウハウを貯めてきた日本にはメリットも多く存在しているの
かもしれません。

 

このアジア各国が日本より一足遅れて困った時に、日本がその国を助け
ることができれば、日本の国が高齢化ビジネスで成功を収める可能性が
出てくるのではないでしょうか。

高齢化が進み、大変だ、大変だ!といっている裏側で、したたかに
(世界中の)高齢者を相手にしたビジネスを進める必要性を筆者は感じ
ています。

 

この国は、なかなか新しい成長戦略を見出せないでいます。

 

確かにDXも大事かとは思いますが、デジタル化と何を組み合わせるの
かと考えた場合、高齢者を相手にしたビジネスも大きなインパクトが
あるのではないでしょうか。

 

ピンチをチャンスに変える力をこの高齢化という課題は持っているの
かもしれません。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。

 

次回の記事投稿は、10月14日を予定しています。

国難ともいえる「少子高齢化」に苦しむこの日本。

一番効果があることは、支えられる立場の高齢者ができる限り支える側
に居続けることです。

そのためには、生涯現役で社会に貢献する必要があります。

この生涯現役を実現する為に、2016年厚生労働省の肝いりである施策が
始まりました。

その名前は、「生涯現役促進地域連携事業」

この難しい名前の取り組みは、このブログが開始された頃から読者の
皆様にご紹介してきました。

2016年から4年経った今、この取り組みがどうなっているのか今回調べ
てみました。

次回の記事は、「生涯現役促進連携事業」の進捗状況についてまとめて
みたいと思います。

是非お付き合いください。