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コロナの時代もより良く生きる

2020年11月03日
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高齢期になっても「自分らしく生きる」「生き甲斐や遣り甲斐を持って
生きる」ことはとても大事なことです。

人生の後半戦になれば、「より良く生きる」ことの意義はいっそう高ま
ります。

 

この「より良く生きる」ということを考えた場合、とても参考になる
概念というか理念みたいなものがあります。

 

その名は「サクセスフル・エイジング(Successful  Aging)」

 

もうこの理念が生まれて30年以上経つそうですが、コロナの影響で生
きにくい時代になった今こそ注目される考え方かもしれません。

 

今回の記事は、この「サクセスフル・エイジング」について考えてみた
いと思います。

 

 

サクセスフル・エイジング

 

 

この理念が始めて発表されたのは、読者の皆様もよくご存じの学術誌
「Science」です。

1987年ということなので、今から33年前に老年医学者のジョン・ロウ氏
と心理学者のロバート・カーン氏によって発表されたものです。

 

それまでの高齢者を対象とした研究では、もっぱら生活習慣病等の予防
医学が中心だったようですが、二氏は高齢者人口の大半を占める健常者
に目を向けた研究を進めていたようです。

 

確かにこの日本でも、介護を受けている高齢者は全体の2割程度で、
約8割の高齢者の皆さんは健康で何らかの支援をもらいながら自立した
生活を送っています。

 

高齢期においても健康で自立し、社会に貢献すること。

 

その考え方は、欧米のプロテスタント文化圏で人間の最も基本的で重要
な価値を示す言葉に通じているようです。

 

自立(independent)して、生産的(productive)であること

 

この国では長い間、企業を定年退職すると生産活動から退き、社会との
関係性も希薄になり(会社人間であればあるほど)、体力も気力も減退
する傾向にありました。

これからはそうではなく、高齢期になっても自立したままで、生産活動
や社会貢献活動に従事してやりがいを持ちながら生き続ける。

 

サクセスフル・エイジングの研究は、

「中年期を人生の最後まで押し延ばすこと」

をゴールにして進められ、それが国の政策や施策に繋がっているようで
す。

高齢期になっても社会から離脱せず、継続して活動する。

 

「サクセスフル・エイジング」=「自立・生涯現役」

 

と捉えることができるかもしれません。

そのためには、今までの生活や考え方を変えていく必要性があるのかも
しれません。

その変える為のヒントは、サクセスフル・エイジングの理論の一つに
隠されています。

 

 

 

 

 

 

SOCモデル

 

 

人生は大きく延びましたが、加齢とともに自身の様々な機能は衰えてい
きます。

そして、自身を取り巻く環境(経済的・精神的な)も大きく変る場合も
あります。

 

そんな中で、残された資源や資産、そして自身の機能を効率よく活用し
て継続して自立しながら生産活動や社会貢献をする上で有効な考え方が
あります。

 

その考え方は、SOCモデルです。

 

S:Selective(選択)

O:Optimization(最適化)

C:Compensation(補填)

 

3つのプロセスからなるモデルをあらわしています。

 

 

S:Selective(選択)

 

今迄経験してきたことや活動領域の中から、自分にとって有意義である
と思えるものを選択して、今の自分の環境や状態を踏まえた上で新たな
目標を立ててみたり、今後の方向性を見出すことを勧めています。

何かを変える=自分にとって価値あることにトコトン努力してみる

やめる、やめないの究極論ではなく、自分の好きなこと、やりたいこと
を整理することからこの「選択」は、始まるのかもしれません。

 

 

O:Optimization(最適化)

 

選択した活動領域に自分の資源や資産を照らし合わせた上で、自分が
保有している機能でどのようなことができるのか。

新しい目標と方向性を見出す作業です。

この目標と方向性の先に、自分がやりたかったことがあれば凄いこと
です。

何かを変える=自分自身に残されたものを使ってBESTを考え、実行す
る。

 

セカンドライフを考える時、自分自身に残されたものを棚卸することが
できれば、自分自身に何が足りないのかを明確にすることができます。

 

こんなことは、ファーストステージでは考える余裕がなかったですね。

 

でも、高齢期に入り充実したセカンドライフを考えるならば大事なこと
であることは間違いありません。

 

 

C:Compensation(補填)

 

加齢とともに失った機能を他の機能や資源でうまく補填して最適化で
定めた目標や方向性の実現に向けて努力する。

自分自身を棚卸しすることにより、見えてきた足りないものをどう補う
のかを考える。

目の見えない方は、聴力等の視力以外の機能が発達しているそうです。

足りないものを悲観するのではなく、残されたものをどう活かしながら
その能力を高めていくのか。

 

何かを変える=足りないものをどのように補填していくのか考える

 

このSOCモデル、加齢とともに失ったり、衰えるものが多くなる中で、
とても役に立つ考え方だと思いました。

 

 

 

SOCモデルを使えば、人生多毛作も可能かもしれませんね

 

 

 

コロナ禍で、生きづらくなったという声を多く聞くようになりましたが、
今迄以上に真剣に生きていくことを考える時代になったのかもしれませ
ん。

 

平和な時代であれば考えもしなかったことを、真剣に考える機会をコロ
ナがくれたと考えれば、ピンチをチャンスに変えることができます。

 

加齢によって様々な変化に遭遇する高齢期、人生の中で最も変化が顕著
な時期かもしれません。

 

その変化を前向きに捉え、自身をもっとより良く変えていく。

 

これこそが、より良く生きるための一番の近道かもしれません。

 

コロナだけでなく、人生生きていれば様々な変化に遭遇することになり
ます。

 

その変化に対応できるからこそ、人間は成長できるのかもしれません。

 

コロナの時代、変化を楽しみ、変化を成長の糧にするような生き方が
必要になったのかもしれないと思いました。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。

 

次回の記事は、11月8日頃を予定しています。

より良く生きるためにセカンドライフをどのように設計していくのか。

次回の記事では、セカンドライフを設計していく上で大事なことを
読者の皆さんと一緒に学んでみたいと考えています。

是非お付き合いください。