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ストレス社会を生きる

2021年05月09日
36

とうとう3度目の緊急事態宣言。

 

でも街中の人の流れはまったく落ちません。

 

自粛に応じようとしない人たちを一方的に責めることはできないかもし
れません。

 

もう「自粛疲れ」なのだと思います。

 

現代はストレス社会といわれていますが、このコロナ禍が追い打ちをか
けています。

 

このストレス、若い人だけでなく、高齢期を迎えた方々にも大きな影響
を及ぼしています。

 

高齢期にうつ病を患う人は決して少なくないのです。

 

「年をとると誰もがうつっぽくなる」と言われることもあるようです。

 

心身の衰えを自覚することが多くなる高齢期では、ある意味仕方がない
のですが、実は老化現象とうつ病はまったく異なるものなのです。

 

高齢期を迎えた方の中で、典型的なうつ病の症状を示す人は全体の1/3
から1/4存在するそうです。

 

高齢期のうつ病では、症状の一部がとくに強く現れたり、逆に一部が弱
くなったりしていることが多いことから注意が必要な場合が多く、 症状
が一定ではないという面ではうつ病の発見を見逃しやすいという特徴が
あります。

 

筆者も高齢者施設で多くの高齢者を見てきたのですが、コロナの影響で
家族との面談もままならない状況の中で、ストレスを貯めこむ人は少な
くありません。

 

・子供たちは元気でやっているのだろうか

・たまには孫に会いたい

 

ストレスを貯めこまない為にも、ストレスの持つ影響についてもっと知
るべきかもしれませんね。

 

今回の記事では、高齢期の生活にストレスがどのように影響をしていく
のか、読者の皆様と一緒に勉強していきたいと思います。

 

 

 

筆者は最近北海道にいることが多いのですが、雄大な風景を見るだけで
ストレスを発散することができます

 

 

 

細胞から考える

 

 

 

以前の記事では、細胞レベルまで落とし込んで自身の健康を考えてみま
した。

 

ストレスの影響は当然のごとく心にも影響を及ぼしますが、人間の体に
60兆個もある細胞にも大きな影響を及ぼします。

 

人間の細胞の中心にある核という部分にある染色体、その染色体の先端
にある「テロメア」という部分に影響が出るのです。

 

老化とも大きな関係にある染色体。

 

その染色体の端にあるテロメア、若い細胞の時には比較的長いのですが、
細胞分裂を繰り返すごとにだんだん短くなっていきます。

 

その為、このテロメアには別の名前も付いています。

 

その名は「命の回数券」

 

このテロメア、その長さを図ることで命の長さが分かるとも言われてい
ます。

 

細胞分裂以外にテロメアを短くする外部要因があります。

 

それは、紫外線や放射線等の有害物質、そしてストレスがこの命の長さ
を決定するテロメアを短くすることが分かっています。

 

そしてこのテロメアが短くなると罹りやすくなる病気まであります。

 

・心筋梗塞

・ガン

・動脈硬化

・認知症

 

ここまでご説明すると、ストレスを貯めこむことがとても怖くなってき
ませんか?

 

 

 

画像出所:style.nikkei.com
染色体の先に赤く光って見えるのがテロメアだそうです

 

 

 

でも、このテロメアを逆に長くする方法も存在するのです。

 

それは、

 

・良質な睡眠(できれば7時間以上/1日)

・適度な運動

・適切な食事

 

なんか当たり前のことのようですが、現代のストレス社会の中にあって
は意外と難しいものばかりです。

 

特に良質な睡眠をとるというのは難しいですね。

 

快眠マットレスや枕が飛ぶように売れていることをみても納得ができま
す。

 

実は、筆者には半ば得意技というか、生まれ付持ってうまれたよい習慣
のようなモノがあります。

 

それは布団の中に入ると、すぐに寝てしまうというモノ(特技)です。

 

どんなに悩んでいる時にも、

もの凄く強いストレスを感じていても、

なぜか布団の中に入ると3分もかからず寝てしまいます。

 

ただの「脳天気」なのかもしれませんが(笑)・・・

 

40年近くの社会人生活、とても過酷なものでしたが、このお陰でなん
とか生きてこれたのかもしれません。

 

睡眠はとても大事なモノなのです。

 

 

 

画像素材:いらすとや
筆者はどんなに悩んでいても、布団に入ったらすぐ寝てしまいます

 

 

マインドフルネス

 

 

そして、筆者は最近意外なものを発見してしまいました。

 

それはマインドフルネス(瞑想)です。

 

いかがわしいものではなく、早稲田大学の熊野先生が実際に研究されて
いて、テレビでも紹介されたことがあるようです。

 

私たちは、今この瞬間を一生懸命生きているようでいて、実は過去の失
敗や将来の不安について考えることが多いのだそうです。

 

以外にもネガティブなことほど、考えを占める時間が長くなりがちだと
か。

 

要するに前述してきたストレスを、自分で増幅させてしまっているので
す。

 

こうした心ここにあらずの状態から抜けだし、心を「」に向けた状態
を「マインドフルネス」というのだそうです。

 

筆者が調査したところでは、そのマインドフルネス状態を創るために
「めい想」を利用して自分の心を「今」に向けると記載されていました。

 

ご興味のある方は、一度ネットで「マインドフルネス」と検索してみて
ください。

 

とにかくストレスを貯めこまないことが大事なのです。

 

そして、日々楽しく、笑顔で、前向きに!

 

これが細胞を活性化させ、その結果健康寿命を延ばし、元気で社会に貢
献する為の秘訣なのかもしれませんね。

 

コロナで日々生きているだけで辛いことが多い中で、ストレスとも戦わ
なければならない現代人、なんとかストレスを軽減しながら上手に生き
ていきたいものです。

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。