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免疫力を上げる

2021年05月29日
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新型コロナの変異株が猛威を振るっています。

今、筆者が仕事をしている北海道でもついに「緊急事態宣言」

 

そんな中、ようやく高齢者と高齢者施設で働く職員向けにワクチン接種
が始まりました。

 

このワクチン、体の中に免疫抗体をつくることを目的にしています。

 

人間には、生まれつき持っている「自然免疫」と、生まれてから獲得す
る「獲得免疫」があります。

 

自然免疫というのは、我々の体に元々備わっている防衛力のことで、
ウイルス等の病原体や異物に立ち向かう最前線の防衛部隊のようなもの
なのです。

 

自然免疫をネットで検索すると、

 

「原始的な生物からある仕組みで、これを担うおもな免疫細胞は、好中
球やマクロファージといった食細胞(細菌などを食べる細胞)です」

 

とありました。

 

食細胞なんていう言葉は、筆者にとっては専門外の知識なので、よくわ
かりません。

食細胞だけではなく、皮膚や口腔内の粘膜、目の角膜などにある唾液や
気道の粘液、涙等も防衛力といってもいいのかもしれません。

 

一方で、獲得免疫は、病原体と戦いながら、敵の情報を記憶し、同じ病
原体の次なる侵入に備える仕組みらしいです。

人間の免疫システムは、ウイルス等の病原体が持つ「抗原」と呼ばれる
特有の成分を読み取り、その病原体に合わせていわばオーダーメイドの
防衛システムである「抗体」をつくるそうなのです。

 

その抗体をつくることが、今回のワクチンの目的ということになります。

 

早く国民全体にワクチン接種が進み、抗体を持った人が増えれば新型コ
ロナをやっつけることも可能になるかもしれませんね。

 

でもワクチン以外にコロナ感染対策として我々ができることはないので
しょうか

 

基本(手洗い・うがい・自粛)だけなのでしょうか。

 

 

 

こんな自然豊かで人が少ない所でも緊急事態宣言が発令されました
油断大敵です
写真は、石狩郡当別町(札幌の北隣:遠くに札幌の街が見えます)

 

 

免疫力アップ

 

 

免疫力を上げる方法は以前の記事でもご紹介をしました。

 

 

1.(無理のない)適度な運動

2.ストレスを貯めない

3.体を冷やさない

4.バランスの良い食事

 

 

この中に気になるKEY-WORDが存在しています。

それは、ストレス。

 

自粛生活の連続でストレスが溜まっている人も多いのではないでしょう
か。

このストレス、あらゆる世代を困らせています。

ストレスは高齢期の方々にとっても大敵なのです。

ストレス対策は、心身の活性化にもつながります

 

そのストレス対策で、筆者がよく高齢者施設で行う対策の基本は、

 

  • 脳トレーニング(認知症対策)
  • 健康体操(棒やセラバンドを使っています)
  • 記憶力トレーニング(懐メロ等も聞いてもらっています)

 

認知症対策と心身の虚弱化(フレイル)予防が中心です。

ですが、上記以外にも様々な楽しいイベントを開催しています。

 

その中で、最も高齢者の皆さんが喜んでくれるのは「笑い」です。

レクレーションの前には、決まって「爆笑タイム」を設けています。

 

漫談や漫才、落語やコメディアンの動画をみてもらっているのですが、
高齢者の皆さんが元気に笑ってくれます。

 

「笑う」ことが、免疫細胞を活性化させるという研究者もいます。

 

筆者も「笑う」ことで、ガン細胞を攻撃するキラー細胞が活性化すると
いう話しは知っていたのですが、ストレスを貯めないということは本当
に大事なことなのだと改めて実感させられます。

 

自粛ばかりでイライラするときは、家で爆笑するのもいいかもしれませ
んね。

 

 

 

筆者のストレス発散法は、家の近くの湖畔で昼寝をすることです
写真は、兵庫県三田市

 

 

腸内環境を整える

 

 

ストレス解消も免疫力アップにつながりますが、もう一つ効果的な方法
があります。

 

実は、免疫細胞の60~70%が腸に集まっているのだそうです。

 

腸は、食べ物等と一緒に入ってくる病原菌やウイルス等と体内で最も接
する時間が長い所です。

腸の長さは、皆さんもよく御存知のように7~9mもあります。

だからこそ大量の免疫細胞が、栄養や水分を吸収する腸の壁のすぐ内側
に密集していて、ウイルス等外敵の侵入に備えているのだそうです。

 

なんと外敵をブロックするだけではないそうです。

 

腸の壁の中にはなんと、外敵をわざわざ引き込んで迎え入れる部分があ
るそうです。

前述で示した、免疫細胞に触れさせて攻撃すべき敵の特徴を学習させ、
抗体をつくり、次の外敵侵入に備える仕組み、実はその仕組み(学習)
を助けるのが腸内細菌であると考えられているのだそうです。

 

ここまで聞くと、ただ消化するだけでなく「腸って偉いんだ」と思って
しまいます。

 

 

善玉元気

 

このように、腸は“獲得免疫”の主な舞台となっています。

 

だから、ストレス対策も大事ですが、腸も大事にしないといけないとい
うことになります。

 

腸内環境を整えることは、免疫力アップに繋がるといっても過言ではあ
りません。

 

そのためには、

 

・体だけでなく腸も冷やさないこと、

・自律神経系を整えること、

・特定の栄養に偏らないこと、

・規則正しい食事を心がけること、

 

が大事になってくることを筆者も勉強することができました。

 

キンキンに冷えたビールも美味しいのですが、ほどほどにしたいと思い
ます(笑)。

 

また、精神的な不調が、便秘・下痢、胃腸の痛みとして現れることはよ
く知られています。

実は、腸と脳の連絡に使われるのが自律神経なのだそうです。

自律神経が乱れると体全体の調子が悪くなり、腸では便秘や下痢が起こ
りやすくなります。

自律神経を乱れさせる原因には、過度なストレスや不規則な生活、疲労
などがあります。

 

こう考えると、人間の体は全てがつながっているのだと感じてしまいま
す。

 

 

 

交感神経と副交感神経をうまく切り替える為に朝日を浴びるのがいいそ
うです。写真は、湘南海岸(神奈川県)

 

 

 

最後にネットを検索していると、免疫力アップしたい人の、“べからず集”
なるものが紹介されていました。

 

とても参考になりましたので、読者の皆様とも共有してみたいと思いま
す。

 

 

  • 二度寝や朝寝坊はしない

 

副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズにいかなくなり、免疫
力が低下するそうです。

筆者は、朝寝坊はしない方なのですが、時々二度寝をしてしまいます。

 

  • ゴロゴロ寝て過ごさない

 

身体活動が低下すると、免疫活動も“不活性化”するのだそうです。
人間も生き物だからわかるような気がします。

 

  • 不規則な食事や偏食を避ける

 

不規則な食事は、腸内環境が乱れ、健全な免疫力を維持できなくなるそう
です。
食べるという行為はとても大事なことです。
ただ食べるのではなく、考えて食べることもとても重要なことです。

 

  • 夜更かしはやめる

 

夜更かししてパソコン、スマホ、ゲームに没頭するのはよくないようで
す。
交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、免疫力が低下するそ
うです。

 

  • アルコールに依存し過ぎない

 

自粛でストレスを発散できずに、家飲みで飲み過ぎるなんて状態に陥り
がちです。
アルコールの摂り過ぎは、免疫力にも影響を与えるそうです。
アルコールは高カロリーなので、すぐに体温が上昇しますが、酔いが回
ると気付かないうちに体の冷えが進み、免疫力が低下するそうです。

読者の皆さんも、仕事帰りに飲み過ぎて、家に戻る途中に酔いがさめる
と寒気がするなんてことはなかったでしょうか?

 

筆者も頷けるところが多く、とてもよい勉強になりました。

 

 

免疫力ってとても大事なものなのですが、ついつい疎かにしている自分
に気付かされてしまいました。

 

コロナ第4波が猛威を振るっている今だからこそ、とても大事なものと
して見直してみたいものです。

 

大切な自分の命を

大事な人の命を

大事にするために

 

 

今回も記事も最後までお付き合いを頂き、感謝申し上げます。