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少子化の罠から抜け出す方法 その1

2021年09月11日
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前回の記事では、世界の少子高齢化、人口減少問題をとりあげてみまし
た。

 

この2つの問題に共通しているのは、出生率です。

 

実は少子化に陥る国の出生率には、分岐点ともいえる数値があります。

 

その数値は、

 

(合計特殊)出生率 1.5

 

この少子化に陥る分岐点とされる出生率1.5を長く下回った後に出生
率が回復した国は殆どないそうです。

 

要するに「衰退社会」への道を歩み、高齢化と共に若い世代への負担が
増加する「不公平な社会」へと泥沼に落ち込むように沈んでいきます。

 

下図のように、移民を積極的に受け入れてきた国は分岐点ラインの上を
キープしているものの世界の国は少子化の罠から抜け出せずにいます。

 

 

 

残念ながら、日本も20世紀後半からずっと1.5を下回っています

 

 

 

罠から抜け出す方法

 

 

この日本でも、出生率の回復の為に様々な手段を講じてきました。

 

子供手当、男性の子育て休暇取得促進、保育園の整備等の子育て環境の
整備を中心に進めてきたわけですが、実は海外の事情を見ると、環境整
備だけでは出生率は上向きにならないことが分かってきました。

 

以前の記事でもご紹介してきた高齢化先進国である北欧などを見ている
と、とても不思議な状況が起こっているようなのです。

 

北欧を中心に欧州各国では、早くからこの環境整備に力を入れてきまし
た。

 

でも、環境整備だけでは出生率が上向きにならないことが分かってきた
のです。

 

子供を産みやすい環境が整備されていないから出生率が低くなるのでは
なく、どうやらどれだけの環境があっても、

結婚したいと思わない、
子供を産みたいと思わない、

という人が増えていく為に出生率が上がらないのではないかと思われる
状況が確認されているようなのです。

 

もしかすると、子供を産む為の環境整備ができていない為に女性は子供
を産まないという考え方自体が間違っているのかもしれないのです。

 

これが事実なら、一生懸命環境整備をしている日本の政策では効果が出
ない可能性があります。

 

企業の中にまだまだ男性の育休を許さない体質が残っているとか、

まだまだ保育園が足りない、保育士が足りないとかいう問題より

早く解決しなければならないことがあるのかもしれないのです。

 

 

もう一つの問題

 

 

以前の記事で、未婚率が男性で4人に一人、女性で7人に1人とお伝え
したことがありましたが、その数字は更に悪化しているようです。

 

下図をご参照ください。

 

総務省統計局が、国勢調査のデータを元に作成した年齢層別未婚率のグ
ラフです。

 

筆者は、若い頃仕事に熱中(せざるをえない)していた為、結婚は遅く
32歳の時でした。

 

このグラフの中で、同じ30歳から34歳の緑色の線の推移をみると少
し驚かされます。

 

男性で、1980年に20%程度だったものが、2015年には47.
1%とほぼ半数になっています。

 

2人に1人は独身(未婚)ということになります。

 

女性の場合も、1980年には10%未満であったものが、2015年
には34.6%と急上昇しています。

 

この数値をみて目を疑いました。

 

35歳以上で結婚したとしても、女性が産める子供の数は限定されてし
まうことになることは誰が考えても理解ができることになります。

 

これでは子供の数が減るのは当たりまえだと思います。

 

北欧での調査同様、子供を育てる環境整備ではなく、まず結婚するとい
う行為ができていないということに問題の本質があるように感じました。

 

北欧のスウェーデンのように育児休暇時の手当を充実させて、出生率の
低下に歯止めをかけている国は確かに存在しています。

 

でも日本の場合は、まず結婚したいと思う環境づくり、結婚ができる環
境づくりが重要なのではないかと思いました。

 

 

国勢調査の結果ですが、こんな事態になっているとは!

 

 

子供の力は偉大

 

 

多様性の時代になりました。

 

結婚したくない人もいれば、子供を産みたくない人もいるかもしれませ
ん。

 

子供は教育費も含めて本当にお金がかかります。

 

思春期になれば難しく、親に反抗もします。

 

筆者も3人の子供の子育てをしましたが、経済的にも精神的にも本当に
大変でした。

 

でも、こうやって子育てが終わってみて、いろいろなことを想い返すと
子供たちから教わることも多かったような気がするのです。

 

子供がいたから大きく成れた(大きな器の人間になれたかも)。

子供たちがいるから頑張れた。

 

仕事で嫌なことがあって落ち込んで家に帰っても、子供を膝の上に乗せ
て晩酌をすれば嫌なことも忘れ元気になることができました。

 

子供の笑顔で辛いことも乗り越えることができたのです。

 

子供たちがいたからこそ、ここまで来れたのかもしれません。

 

 

先日、子供の力を再認識させられる凄いことを経験してしまいました。

 

筆者が勉強をしている高齢者施設で、看取り介護を実施している入居者
がいよいよご逝去が近いという状態になりました。

ご家族を急遽お呼びし、筆者も施設の管理者をしている関係で、最後を
立ち合ったのです。

もう息を引き取ろうかとする時に、ご家族(子供さん・お孫さん)が到
着されました。

ところがご家族を目にした途端、その方は急に元気になったのです。

 

朝、ご家族と対面したこの方は、午後には普通に食事をされ、入浴まで
されました。

 

家族の偉大な力を目の当たりにして、信じられない気持ちになりました。

 

家族の絆とはこんなに凄い力があるものかと・・・

 

多くの若い方に、まずは子供がいる人生の素晴らしさを知って頂くこと
が大事なのかもしれないと思いました。

 

結婚をして、
女性が子供を産むことによって家族というものができて、
素晴らしい人生を送れる可能性があるということを
理解できるようにすることも大事ではないかと感じます。

 

 

画像素材:いらすとや
いろいろなことがありますが、嬉しいことも悲しいことも分かち合える
ことが出来るのが家族、信じあえる事が出来るのが家族だと思います

以前の記事で、全てを許してくれる人がいるんだと信じていられる場所
が故郷だとご紹介しましたが、故郷=家族だということも言えますね

 

 

 

貧困を無くせ

 

 

結婚できない理由もたくさんあるのでしょう。

 

筆者が一番に上げたいのが、経済的な理由、貧困です。

 

非正規が増えた為に、経済的な理由で結婚を諦める男性が多いことを筆
者もよく知っています。

 

筆者の周りにもそんな男性がたくさんいるのです。

 

そんな男性こそ、頭の賢い方だと思うのです。

 

結婚すれば、将来どれくらいお金がかかって、家族を幸せにするために
はどれくらいお金が必要なのかを知っているからです。

 

今回最低賃金が上がりました。

でも、時給1000円を超えているのは、東京と神奈川だけです。

さすがに700円台は無くなりましたが、低い県は時給800円少しで
す。

 

こんな賃金で働いても、家族を持つことは難しいことは事実です。

少子高齢化対策に多くの人が携わり、多額のお金が使われています。

 

官庁で高給をもらっている人には理解できないかもしれませんが、どう
か低賃金で働く者の気持ちを理解してほしいのです。

 

キチンと働けば結婚ができて、家庭を持ち、子供を産み育てることがで
きる社会を構築することが、少子高齢化の特効薬ではないでしょうか。

 

非正規を容認し、広めた政治家に言いたい!

 

間違いを認めて是正せよ!と

 

今回の記事はこれくらいにして、少子化対策について次回の記事も続け
て読者の皆様と一緒に考えてみたいと思います。

 

次回も是非お付き合いください。