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薬のリスクを知る

2022年08月13日
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筆者が地域活動に参加して早や4カ月になります。

 

市の社会福祉協議会から依頼されて、高齢者の皆さんの活性化の為に運
動やお勉強をしたり、認知症予防を始めとする介護予防プログラムを提
供しています。

 

子供食堂の活動を入れると週4日にもなるそんな活動の中でよく高齢者
の皆さんから相談されることがあります。

 

それは高齢者の皆さん自身の健康相談です。

 

平均年齢はやはり80代半ばでしょうか。

 

90代の方も多いのですが、圧倒的に女性が占めています。

 

そんな高齢者の皆さんの相談は、

 

ここがおかしい、

ここが痛い、

ここが浮腫んでね…

口の中に血が…

 

等々、様々な症状を訴えています。

 

 

高齢になるとちょっとした体の変化にも敏感になるようです

 

 

先生(医者)に相談しましたかとお聞きすると、相談して検査したけど
異常がないと言われた(でも自覚症状がある)と不満を口にします。

 

中には血液検査の検査結果を持ってこられて、ここの数値が上限を超え
ているのだけれど大丈夫か?と聞かれることもあります。

 

そんな時にいつもお答えするのが、

 

私は医者ではありませんのでと(無責任なことは言えませんので)お断
りした上で、数値に振り回されないで、症状が続くようであれば医者に
行き、症状が続かないのであれば気にしない方がイイですよとお答えし
ています。

 

血圧が高いといわれる方も多いのですが、測るとそんなには高くはあり
ません。

 

上が少し高いとか、下が少し高いとかと言うレベルですが、一般的にい
う高血圧の数値に敏感に反応している方が多いのです。

 

血圧は体の動きに合わせて常に変動しているので、何回か測定して納得
してもらいますが、殆どの方が既に血圧降下剤を飲んでいますので、こ
れ以上の対処は難しいのが実態です。

 

足が浮腫んでいる方に足湯でフットマッサージをしてあげると、浮腫み
がすぐに取れる方も多いのです。

 

そう高齢になると血行障害で浮腫むことがあります。

 

フットマッサージで浮腫みが取れる方には、静脈(血管)の病気の可能
性は低いので1日1回は半身浴でもいいので体を温めてあげるように伝
えています。

 

でも所持している薬箱(携帯用)を見ると、その(種類の)多さに驚か
されます。

 

こんなに飲んでも大丈夫なのかと…

 

 

たくさんの花なら綺麗で安心ですが、たくさんの薬は要注意です

 

 

医療制度の弊害

 

 

筆者も普段狭心症の薬を服用していて、それに加えて昨年痛めた腰のヘ
ルニアの痛み止めも服用していました。

 

ようやく痛みも和らいだ為、痛み止めをT錠からR錠に切り替えました。

 

T錠はよく効くのですが、強い便秘を伴います。

 

便秘を抑える為に下剤も服用するという有様でしたが、ようやく薬も減
らせると喜んでいたのです。

 

ところがしばらくすると、胃が痛み始めたのです。

 

偶然健康診断があり、お医者さんに相談してみると、胃の痛みはR錠の影
響なのですぐに服用を止めるように言われました。

 

でも、整形外科の先生は何も言いませんでしたよと、その内科の先生に
相談すると、

 

それはそうです。

 

整形外科の先生は、腰の痛みを取る為に薬を処方しています。

 

え、でも胃にリスクがあるんですよね…

 

ようするに日本の医療は国の制度と同じで(臓器別の)縦割りで、気を
付けないと薬の副作用で苦しむことになるのです。

 

コロナワクチンの副反応と同じことなのか…

 

と妙に納得してしまいました。

 

やはり多剤服用は危険なのです。

 

飲まなくて済むのであれば、飲まない方が良いということになります。

 

服薬の種類が一番多いのは85~89歳だそうです。

 

高齢になると、高血圧や糖尿病など様々な病気にかかりやすく、薬の種
類も増えていく傾向にあります。

 

以前の記事で度々ご紹介している医療費のグラフを見ると、それが納得
できます。

 

 

確かに平均寿命あたりが一番医療費も多いので薬も多くなるのですね

 

 

75歳以上の高齢者の7割に、5種類以上の薬が処方されているという
データもあるそうです。

 

80歳代後半と言えば、女性の平均寿命に当たります。

 

男性の平均寿命を大きく超えており、男女合わせた平均寿命を上回る年
代です。

 

亡くなる直前まで、飲む薬が増えていく現状には正直驚くしかありませ
んね。

 

何種類もの薬を飲む多剤服用が問題なのは、上述の筆者の例のように副
作用が出やすく、心身への害が大きいからです。

 

なんと、糖尿病の薬が認知症の進行を促進するという恐ろしい情報まで
あるのです。

 

東京大学病院の調査によると、6種類以上の薬を服用していた患者は、
副作用が表れる割合が、1~3種類の服薬に比べて2倍程度高くなって
いるそうです。

 

そして副作用の出現率は、年齢が高くなるほど上昇するそうで、75~
84歳では15%、85歳以上では20%ほどになるというから、こち
らも驚きです。

 

かと言いながら、高齢になれば体の複数の部位が悪くなることも珍しく
はありません。

 

その際は、できる限り医師に薬の副作用についても確認しながら投薬が
できるようにしていきたいものです。

 

医者に言われるがままではなく、自分自身もある程度薬の知識を持ち、
症状に合わせて投薬ができればいいのではないでしょうか。

 

そう考えると、人生100年時代、知っておくべきことはたくさんあり
ますね。

 

 

今回の記事は薬のリスクについて知って頂ければ幸いです。

 

 

今回の記事も最期まで読んでくださり、ありがとうございました。