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長生きの秘訣

2022年12月03日
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筆者の家の前には大きな公園があります。

 

いつも早起きな筆者が、2階にある公園に面した自室の窓を開けると、
たくさんの高齢者の皆さんが散歩を楽しんでいます。

 

その中に80歳代と思われる小柄な男性がいます。

 

いつも同じルートで、公園の下から緩やかな坂道を筆者の家の方へと登
ってくる男性は公園の植栽をチェックしています。

 

いつもほぼ同じルーティンをこなすこの男性は、とても元気なようには
見えないのですが、土日も祝日も欠かさず毎朝散歩をしながら体を動か
しています。

 

筆者には、自分の老いと闘う為に努力しているかのように見えるのです。

 

この男性を見た後、1階の書斎に向かう前に、筆者の毎朝のルーティン
(部屋にある父親と実弟の遺影に挨拶をする)を行います。

 

2人とも40代前半で逝ってしまいました。

 

2人の遺影を見ながら、筆者いつも思うのです。

 

長く生きることが出来ない人と長生きできる人がいる。

 

この違いは何なんだろうと考えてしまうことがあるのです。

 

 

 

筆者の家の前の公園も紅葉が終わりつつあります
空には不思議な雲ができていました

 

 

病気だから仕方ない?

 

 

筆者の家系は遺伝性の基礎疾患を持っているので、仕方ないという考え
方もあります。

 

ただ、本当に病気だから長生きできないということだけなのでしょうか。

 

人生を通して、病気に罹らない人はほぼいないと思います。

 

2人に1人は癌になると聞きます。

 

日本人の死亡要因トップは悪性腫瘍ですが、癌も不治の病ではなくなり
ました。

 

病気に罹らないように予防することは大事ですが、それ以上にもっと大
事なことがあるのではないかと筆者は感じるのです。

 

以前の記事でもご紹介したように女性と比較して男性は加齢とともに健
康を維持することが難しくなります。

 

下図のように、殆どの女性が高齢期でも健康を維持できるにも拘わらず、
男性の場合は後期高齢期に入っても健康を維持できるのは約10%の方
だけなのです。

 

 

東京大学 高齢社会研究機構の秋山先生が調査した自立度調査(女性)
約90%の女性が高齢期でも自立度をキープしています

 

 

女性に対して男性は高齢期で自立度を維持できるのは僅か10%程度
この差を見ると正直悲しくなりますね

 

 

ですから、筆者が毎日見ている上述の男性は、この幸運な10%の男性
ということになります。

 

この10%、多いか少ないかの議論は別にして、なぜこの数値なのでし
ょうか。

 

 

健康意識より希望が大事

 

 

確かに健康意識が高くて、常に体を動かしたり、頭を使ったり、食べる
ものにも気をつけるということ自体はとても大事だと思います。

 

血管障害(心筋梗塞(狭心症)や脳梗塞)の要因の一つは、脂っこい食
べ物であることも確かです。

 

ただ、生活に余裕がない人は食べるものを選べないという現実もありま
す。

 

そして、生活に余裕のない人は、どうしても大きなストレスを抱え込み
がちです。

 

過度なストレスは、癌も含めた疾病の要因にもなり、うつ等の精神障害
の大きな要因ともなっています。

 

やはり肉体的な健康要素以上に精神的な健康要素を大事にすることが大
事なのかもしれません。

 

なぜ筆者がそう思うのかというと…

 

筆者が今迄見てきた元気な高齢男性にはある特徴があるからです。

 

 

空気が読めない=自分流の人

 

あまり周囲の事は気にせず、ひたすら自分の過去の栄光を話し続ける人
が多かったように感じています。

 

周囲に気配りする人ではなく、周囲に気を遣わず自分のやりたいことを
貫く人なのです。

 

自慢話が長く、その自慢話をすることでストレスを発散している感じで
す(笑)

 

ようするに他人の目等気にしない、ストレスを感じない(感じにくい)
人なのです。

 

自分のやりたいことをしてきた人

 

会社や組織で偉かった人が意外にも多く、自分で何でも決めてきた人が
多いようです。

 

以前の記事でもご紹介したように「自分で決めれない人生は短命」であ
るということの一つの証拠なのかもしれません。

 

人から命令されて動いている人には、様々な難問やストレスが降りかか
ってきます。

 

上からドンドン命令や指示が落ちてくる。

 

そんな生き方をしてきた男性は結構多いのかもしれませんね…

 

自分の判断で道を開いてきた人は、責任も重いながらも、逆にやり甲斐
も大きいことが影響しているのかもしれません。

 

 

 

画像素材:いらすとや  高齢期でさすがにゴルフは無理でも、グラン
ドゴルフやゲートボールを楽しむ人は多いですね

 

 

規則正しく生活をしている人

 

時間に非常に厳格で自分を厳しく管理ができる人が多かったように記憶
しています。

 

規則正しく行動することに加えて、とても前向きな人が多かったのです。

 

あまりクヨクヨと悩まず、文句等ハッキリと言ってしまった後は、ケロッ
としている人が多かったと記憶しています。

 

よく食べ(よく飲み)、よく話す

 

高齢になっても誤嚥機能の低下がみられず、好き嫌いもなく、それなり
の量の食事を摂る人で、加えてよく話をします。

 

男性は引っ込み思案でおとなしい人も多いのですが、筆者が見てきた元
気印の男性は、社交的な人が多かったように感じています。

 

 

高齢期でも平気でお寿司を10貫以上も平らげる人が多かったのです
そして皆さんお酒好きでした

 

 

特徴的を挙げるとまだまだあるのですが、相対的に見て神経質で細かい
人は少なく、失敗談や苦しかった過去のことをサラリと話せる人が多か
ったのです。

 

中には戦時中、シベリアに抑留され、日々命の危険を感じながら生き延
びてこられた方もおられたのですが、苦しい経験を苦々しく話すのでは
なく、(自分が生き延びたことを)本当に感謝の気持ちで明るく話しを
されるのです。

 

ようするに、あまり悩まないタイプに見えました。

 

 

高齢期になると皆さん、ゆっくり・ノンビリと生きたいと思っているの
かと勘違いしそうですが、実はそうではなく、歳をとっても「生き甲斐
や「希望」を追い求めている人こそが元気でいられるような気がします。

 

ただ、戦後のサラリーマンの時代を生き抜いてきた高齢期の男性の皆さ
んの多くは、我慢することが多く、強いストレスに晒されてきた方が殆
どであるという実態があるのです。

 

この強いストレスこそが、(女性と比較して)男性の短命につながって
いるのではないかと筆者は感じています。

 

 

ビジネス街にもストレスを癒してくれる空間がほんの少しだけですが
存在します。  写真は大阪のウォーターフロント

 

 

国連の調査では、調査をする度にストレス障害を抱える人の割合が増え
ているそうです。

 

そう、増えているのは希望ではなく、ストレスのようなのです。

 

貧困や生活苦

戦争や紛争

孤立や孤独

格差の拡大

 

そして、非正規のような不安定な働き方が拡大しています。

 

ストレスの要因も様々ながら、増えて行くばかりで減る兆しは全くあり
ません。

 

我々は、「長くなった人生をどのように生きていくのがいいのか」とい
うことを今迄あまり考えてこなかったのかもしれません。

 

せっかく長くなった人生、健康で楽しく生きていくにはどうすればいい
のか。

 

このテーマはこのブログを始めたきっかけでもありますが、そんなこと
を真剣に考える人が増えていけば、少子高齢化に悩むこの国も、もっと
住みやすい国になっていくのかもしれませんね。

 

もしかすると、長く健康を維持して、長く生きている男性のことをもっ
と研究すると新しい発見があるのかもしれません。

 

その中には、(男性の)長生きの秘訣が眠っているのかもしれませんね。

 

 

今回の記事も最期まで読んでくださり、感謝申し上げます。