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老化の原因を予防する

2023年05月13日
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今回の記事は、前回に続いて老化の原因についてまとめてみたいと思い
ます。

 

前回の記事では、老化の2大要因の一つである「酸化」について取り上
げてみました。

 

今回の記事では、もう一つの要因である「糖化」について読者の皆さん
と一緒に勉強をしていきたいと思います。

 

読者の皆さんは、「AGEs」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

 

環境問題でよく出てくる「SDGs」ではありません。

 

身体の糖化が進行すると、老化を早める原因AGEs(終末糖化産物)
と呼ばれる老化たんぱく質がつくられてしまうのだそうです。

 

”終末”なんて、なにやら恐ろしげな名前ですね。

 

AGEsのAは、Advancedの略なのですが、こんな恐ろしいものは進化
して欲しくないですね。

 

簡単にいうと、糖とタンパク質が結合した老化物質のことを指します。

 

糖化したタンパク質は、本来の働きができなくなり、結果として体に様
々な支障をきたすようになるわけです。

 

身体をつくる為に大事な役割を果たすタンパク質が異常になるのですか
ら、身体にいろいろな変化が出てくることはわかるような気がします。

 

こんな怖い身体の糖化、記事の中でその仕組みを説明しても長くなりま
すので、今回の記事では前回に引き続いて、それを防止する食品につい
てご紹介してみたいと思います。

 

 

SDGsは良いことですが、AGEsはとっても良くないことですね
写真は東急電鉄のSDGsトレイン

 

 

お茶がこんなにいいなんて

 

 

まず糖化を防止する食品のトップバッターは、なんといってもお茶です。

 

そのベスト3(順位があるわけではありませんが)は、

 

1.甜茶(てんちゃ)

 

余り聞きなれない名前ですが、漢方や健康食品メーカからたくさんの
種類が既に販売されています。

 

糖化防止だけでなく、食欲増進や去痰、咳止め、解熱等にも効果があ
るそうです。

 

それだけではなく、高齢期では怖い歯周病や口臭予防にもなる凄いお茶
のようです。

 

2.ドクダミ茶

 

これは皆さんもお聞きしたことがあると思いますが、缶状態で自動販売
機等でも販売されています。

 

ドクダミ茶は、利尿作用によって身体に溜まった毒素を排出するデトッ
クス効果があるだけでなく、血管の悪玉コレステロールや活性酸素を除
去する作用まであり、血液をサラサラにしてくれます。

 

筆者も、青魚の油(EPA)が血液をサラサラにしてくれることは知って
いたのですが、それと同じ効果がお茶を飲むだけでも得られることは知
りませんでした。

 

それだけでなく、腸内に水分を集めてくれる作用がある為、便を柔らか
くしてくれたりする機能もある優れもののお茶です。

 

加えて、身体の糖化も防止してくれるなんて凄いお茶です。

 

3.ルイボスティー

 

これもとても馴染みの深いお茶ですね。

 

リラックス効果や美肌効果、むくみや便秘改善だけでなく、アレルギー
症状の緩和や白髪対策にまで効果があって、特に女性に愛飲されている
お茶です。

 

アレルギーのある方にも愛飲されているようですが、生活習慣病を気に
されている方からも圧倒的な支持を受けている凄いお茶のようです。

 

このお茶も糖化防止に大きな効果があることが研究者によって確認され
ているのです。

 

その他にも、柿の葉茶やグァバ茶等、糖化予防に効果があるお茶がたく
さんあります。

 

筆者は長い間、なた豆茶を愛飲しています。

 

 

筆者がいつも愛飲している刀豆茶です もう10年はこれです
でも、お茶って凄い数の種類があって効能を知り尽くすのは難しいです

 

 

加齢臭対策の為に飲んでいるのですが、とても効果を感じています。

 

ですから市販のペットボトルのお茶は、普段あまり口にしません。

 

自宅で毎日2リットルくらいのお茶を沸かして飲んでいます。

 

高齢になると、飲むものにも気を遣う必要があるのかもしれませんね。

 

まず、砂糖のたくさん入った清涼飲料水を飲むのはやめて、糖化防止や
身体の為によいお茶を飲むように心がけたいものですね。

 

 

効果抜群のショウガ

 

 

お茶以外にも体の糖化を防止する食品はまだまだあります。

 

特にお勧めしたいのが生姜です。

 

生姜(ショウガ)独自の成分であるショウガオールが、糖化防止に絶大
な効果があることがわかっています。

 

生姜は苦手という方も多いのですが、生姜好きには朗報といえますね。

 

前述の悪玉物質でもあるAGEsを抑制し、高血糖だけでなく高血圧まで
改善してくれるのだそうです。

 

このショウガオール、胃液の分泌を促進して消化吸収を助ける効果や血
管を広げて血行を促進する働きまであり、生姜は高齢期の方々には必需
品ともいえる食品なのです。

 

筆者も生姜は大好きで、冷蔵庫の中で常に切らさないようにしています。

 

豆腐やモズクのアクセントに使うだけでなく、煮魚には必ずといってい
いほどスライスして入れています。

 

 

後述する緑黄色野菜の天ぷらと天だしに大根と生姜おろしを加える
最高の糖化予防の献立が完成します!

 

 

生姜は身体を温めてもくれるので、とても重宝しています。

 

安くて国内産が殆どの生姜、もう一度その効果を認識しておきたいもの
ですね。

 

 

やっぱり野菜

 

 

抗糖化対策として忘れてはいけない食品は、なんといっても野菜です。

 

野菜類の摂取が、糖化予防にとても効果的なのです。

 

厚生労働省が定める野菜の1日の摂取目標は350グラムですが、実は
その中身には細かい指定があります。

 

その内訳は、淡色野菜230グラム+緑黄色野菜120グラムなのだそ
うです。

 

 

緑黄色野菜や根菜は、免疫力をも向上させてくれます
日々たくさんの種類の野菜類を摂取できるように心がけたいものですね

 

 

こんな細かいところまでなかなか守れませんが、とにかく野菜をたくさ
ん摂ることに心がけることが糖化だけでなく、酸化予防にも繋がります。

 

筆者は毎朝お弁当をつくって出掛けるのですが、お弁当箱は2つです。

 

内1つ(大きめのタッパー)に生野菜をたくさん詰め込んでいきます。

 

食べ物に気を付けることで、老化予防ができて、なおかつ健康寿命を
延ばすこともできる。

 

長くなった人生を考えると、こんな素晴らしいことはありません。

 

以前の記事でも書きましたが、できればその食品を美味しそうに美しく
盛り付けて、楽しく食事をすることもとても大事なことらしいのです。

 

男性はそんなことを余り気にはしないのですが、とりあえず食べれれば
といいというのではなく、楽しく体に良いものを食べることも重要なの
です。

 

 

避けたい習慣

 

 

2回連続で老化の原因となる酸化と糖化を予防する食品をご紹介してき
ました。

 

最後にできれば高齢期では避けたい習慣について追加してご紹介してお
きたいと思います。

 

下記の図は、筆者が高齢者の皆さんに高齢期の生活について教えている
時にいつも使っているシートの一部です。

 

 

活性酸素の発生要因は沢山ありますが、特に気を付けたいものばかり
ポテトチップスやカップ麺はダメとは言いませんが食べ過ぎはNGです
過剰なストレスがとてもよくないこともわかっています

 

 

活性酸素の要因になるものは多岐に亘りますが、努力でその殆どは排除
できるのです。

 

身体に発生した酸化ストレスに対して、身体の抗酸化機能が追い付かな
い状態になると、酸化ストレスがドンドン溜まっていくことになります。

 

その原因には、心理的・肉体的ストレスといった病気によるものや、

 

紫外線や放射線・大気汚染等の外的要因によるもの、

 

タバコや薬剤、酸化された食べもの(ポテトチップスのように意外と身
の回りにはたくさんあります)等の摂取によるもの、

 

等がありますが、過度な運動も酸化ストレスを高める要因の一つとなっ
ており要注意が必要です。

 

まずは、それら(口に入れてはいけないものや浴びてはいけないもの)
の知識を持った上で、自分に合った対策を自分のペースで実施していく。

 

こんな普段の努力が、健康寿命を延ばしながら社会に貢献していくこと
に繋がります。

 

ここ迄(長く)生きてきたんだから、

 

この後の人生は好きなものを食べて、

 

好きなことをする、

 

というのも間違いではありませんが、長くなってしまった人生をどうす
れば最後まで有意義に過ごせるのかを冷静に考えることも、けっして損
にはならないと思うのです。

 

余計なお世話になるのかもしれませんが、口にするものに気を付けるこ
とは高齢社会を生きていく上での必須条件であると筆者は考えています。

 

人生はとても長くなりました。(長くなってしまったともいえます)

 

我々は、長くなった人生を最後まで幸せに生きていく術を学ばなければ
ならないのかもしれません。

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。