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年齢差別をなくせばこの国は救われる

2023年07月29日
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前回の記事では、人間の健康寿命は100歳を超える、人間の寿命その
ものも120歳を超えて140歳になるかもしれないと書きました。

 

記事でもご紹介したハーバード大学のデビット・A・シンクレア教授は、
自身の著書の中で(寿命が)150歳という文字まで使っていました。

 

人間の健康寿命が延びることはいいことですよね。

 

でも、筆者は「チョット待てよ」と思ってしまったのです。

 

以前の記事でもご紹介したこともあるように「人間の臓器(パーツ)の
寿命は50年」だった筈です。

 

今の日本人の平均寿命であれば、なんとか(パーツを)大事に使えばも
ってくれるかもしれないと思えるレベルですが、120年を超えるとそ
れがどうなのるだろうかと首を傾げてしまいます。

 

どのようにして(パーツを)大事に使えばいいのでしょうか…

 

それには、自助努力だけでなく、医療システムの改革も必要だと筆者は
考えています。

 

 

 

画像素材:いらすとや 中国医学の概念では五臓六腑と表現する内臓
こんなにたくさんの器官がある人間の身体、長く生きればどこかが
悪くなるのは当然ですよね…
それに高齢者だけが身体が悪いわけではないのです

 

 

医療は高齢者差別の典型

 

 

筆者が地域の高齢者の活性化活動をやっていた時に、後期高齢者の皆さ
んがいつも筆者に対して「ぼやいて」いたことがあります。

 

その不満は、医者に行って(身体の痛み等の)様々な症状を医者に訴え
た時に高齢者の皆さんが必ず耳にする言葉に対するものでした。

 

「先生、ここがとても痛むのですが…」

 

とお医者さんに相談すると、

 

「歳だから…(仕方がないですよ)」

 

年齢だから仕方がないと済まされるのが、高齢者の皆さんにとってはと
ても辛くて納得のいかないことのようでした。

 

無力感に苛まれるというか、一種の絶望感すら感じるのだそうです。

 

本当は、「こうすれば治ります」とか、「この薬で痛みが和らぎます」と
いうような言葉を期待しているようなのです。

 

医者の方も医者で、こんなレベルで相談されても対応の仕方がないと思
っているのかしれません。

 

筆者は、こんな言葉も聞いたことがあります。

 

「普通の医者は、体を治せても心までは治せない」

 

高齢者で溢れかえる病院でそんなところまで医者に期待するのは、無理
があるのかもしれませんが…

 

ただ、一つだけ言えることは、若い人に対するような医療を高齢者は受
けることができていないという実態だけは確かにあるような気がします。

 

この国の医療ももう少し変わっていけば、健康寿命ももっと延びていく
のかもしれません。

 

その為には、「老化」というものに対する医療の在り方が変わる必要が
あるのではないでしょうか。

 

 

高齢者の身体の痛みや浮腫みは血行不良や神経痛が要因の場合が多いの
ですが、
筆者はよく高齢者の皆さんに「足湯」をしてマッサージをして
いました…

病院の臓器別の医療体制にも問題があるのかもしれませんね

 

 

健康寿命を延ばす為に体と頭を使う

 

 

身体を動かす大事な筋肉を維持する為にも、認知症を予防する為にも、
体と頭を使う事はとても大事です。

 

その両方ができるのが仕事です。

 

高齢になると、身体のどこかに不調を抱えることもありますが、働けな
いかというとそれは考え方次第なのかもしれません。

 

働ける内は働きたい。

 

そう思っている高齢者はとても多いのです。

 

そう、健康を維持する為には(多少の不安があっても)働くことが一番
だと筆者は思うのです。

 

なぜなら、以前の記事でもご紹介したように働く高齢者は皆さん元気な
方ばかりでしたから…

 

60歳を超えると、心臓等内臓を中心に持病を持っている人は少なくあ
りません。

 

それでも元気に働いている人も少なくはないのです。

 

でも、その数は高齢者の総数から見れば少な過ぎるといえます。

 

ここでも、この国は年齢差別を捨てるべきなのかもしれないと思うので
す。

 

 

画像素材:PIXTA  働いている高齢者は若く見えるのが不思議です

 

 

高齢者が働けばこの国は救われる

 

 

物価高の影響もあってか、消費は伸びてはいません。

 

本来お金を持っているはずの高齢者の財布の紐も硬いままです。

 

一部の富裕層以外は、将来に備えているのです。

 

「年金は下がっていくんだろうな…」

 

「貯金はあるが、将来に備えなければ…」

 

そんな声が聞こえてきそうです。

 

不安を感じさせるもう一つの要因は、60歳を超えるとこの国ではなか
なか働くことができないという実態にあります。

 

「医療」だけでなく、「働く」という点でも高い年齢差別の壁があるの
です。

 

多くの企業(の経営者層)は、高年齢者を極端に嫌います。

 

仕事があっても雑用のような仕事か、シニア採用という名目で極端な低
賃金が設定されるケースが殆どです。

 

おまけに普通には働けません。
(短時間労働が設定されているケースが多いのです)

 

年齢を重ねたからといって、能力も技能も劣っているわけではないにも
拘わらずです。

 

医療費や年金等の社会保障費の高い伸びで国も自治体も悲鳴を上げてい
ます。

 

にもかかわらず、この高齢者雇用には全くといって手は打たれてはいま
せん。

 

 

画像素材:いらすとや  高齢者の働ける場所はまだまだ限定的です
もっと幅広いステージで働く機会が増えればこの国は変わっていきます

 

 

高齢者が働けて、それなりの収入があれば、この問題は大きく改善され
ると筆者は考えています。

 

なぜかって?

 

それはとても簡単なことですが、政治家も自治体の役人も気付いていな
いかのようです。

 

将来に不安がある中で、高齢者は新たに収入が無ければ、必要最低限の
消費しかしません。

 

逆に70歳になっても働ける社会になって、それなりの収入があれば、
不安より物欲や欲望が勝れば、消費に繋がります。

 

40兆円や50兆円ともいわれる高齢者層の保有資産が、将来の不安が
なくなって、消費にまわれば、どれほどの経済効果があるでしょうか。

 

筆者は、この国の「経済の在り方」が根本的に変わるのではないかとも
感じています。

 

非課税世帯であった高齢者層の世帯に所得が戻れば、どうなるでしょう
か。

 

自治体も税収が増えるのです。

 

これからも、ますます高齢化は進展します。

 

多くの高齢者層が納税者にもう一度加われば、どうなるでしょうか。

 

そして、ここがとても大事です。

 

働くことによって、(完璧ではないにせよ)健康寿命が延び、その結果
社会保障費の暴騰は必ず抑え込むことが可能だと思うのです。

 

弱った高齢者を介護施設で社会保障費をジャブジャブ使って助けるだけ
ではこの国の将来はありません。

 

この国の社会に必要な本当の改革は、「年齢差別の撤廃」なのです。

 

とても難しい問題ですが、筆者はこの問題解決なしにこの国の再生はな
いと思っています。

 

今のままでは財政破綻に行きつくだけです。

 

そんなことは起きないという人もいますが、それはただの「問題の先送
り」に過ぎません。

 

子や孫の世代に問題を先延ばしにしていることになるのです。

 

医療や雇用の問題だけではありません。

 

これからも高齢化の進展と共に増えていく高齢者。

 

その高齢者を「使い倒す(活かせる)」社会でなければ、持続可能は不
可能です。

 

この国から「年齢差別」を取り除く良い方法があればいいのですが…

 

 

今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。