フィットネスはなくても
健康を維持する為に必要なことは、たくさんあります。
過度なストレスを貯めこまないこと。
良質な睡眠と健康的な食事。
そして、適度な運動。
適度な運動は筋力低下防止だけではなく、ストレスの発散や生活習慣病
の予防にもつながります。
とはいっても仕事をしながらでは、なかなか運動はできないという人も
少なくないのではないでしょうか。
都市部ではフィットネスクラブが結構人気が高く、最近は会社帰りに
チョコッとだけ体を動かそうなんてキャッチフレーズで宣伝している
ところもあります。
女性専門の大手フィットネスクラブは、30分だけ体を動かすそうです。
でもその30分がなかなか取れないという人も多い筈です。
筆者の住む街もこれから1年で一番美しい時期を迎えます
こんな散歩道なら歩いてみたいと思いませんか…
環境も大事
筆者の家の前には大きな公園があります。
早朝、目を覚まして2階にある寝室の窓を開けると、まだ薄暗い中で高
齢者の皆さんや犬の散歩でたくさんの方々が歩いています。
公園は平たんではなく、かなり高低差があるのですが、野球グランドの
ある下の方から坂道をかなりの速足で駆け上がってくる方々を見ると、
かなり運動を意識していることがわかります。
筆者も朝早く起きた日は、バスを使わずに駅まで歩きます。
時間にして約40分ですが、街の入口までの最初の15分は登り道です。
いつも歩きながら、
「この坂道、自然のフィットネスクラブだよな…」
と呟いてしまうのです。
筆者の住んでいるところは、旧市街地が広がる盆地の底ではなく、丘陵
地の上を切り開いてニュータウンが出来ている為、家に辿り着く為には
坂道を登ったり下ったりするしかないのです。
登りの後は、街の入口から下の盆地までは一気に下ります。
この駅までのバス通り、歩いているのは筆者だけではありません。
たくさんの方々がバスに乗らずに歩いています。
急な坂道を自転車で頑張っている人もいます。
この街に引っ越してきた時には、こんなに歩いている人は見たことがあ
りませんでした。
今、この道を歩いているのは、殆どが高齢者か高齢者予備軍(50代、
60代前半)の方々です。
皆さん、健康を意識して努力しているのがよくわかります。
これからの朝晩の冷え込みが公園の木々と山々を色づかせていきます
遊具の近辺から坂道を一気に駆け上がってくる元気な方が多いのです
街の中にも運動ができる公園がたくさんあるのですが…
駅まで自然に恵まれた環境があるから歩いてみたいと思うのかもしれま
せんね。
以前の記事で、住んでいる場所によって健康寿命が違うという話をした
ことがあるのですが、本当にそうだと実感しています。
家の近所に散歩や運動ができる公園があるか…
駅までの道を(自然を楽しみながら)歩きたいと思うか…
自動車がガンガン走るような道を歩きたいとは思わないですよね。
この「歩こう運動」、実は朝だけではないのです。
帰宅時間、駅に着いた皆さん、もう暗いというのにわざわざ懐中電灯片
手に街までの農道を歩いて帰ります。
帰宅ラッシュで車の多い幹線道路を使わず、自然が一杯の農道を使って
街の方へと登っていくのです。
駅のロータリーには、街までの直通バスが待っているというのに…です。
行きも帰りも登りと下りの徒歩を使えばかなり良い運動です。
それが辛い運動ではなく、心地よい日課になれば凄いことかも…
筆者の家は街のほぼど真ん中にある為、駅から家までは約40分ですが、
一番遠い方だと片道1時間近くかかる可能性もあります。
この運動、目的が無ければ続きそうにもありません。
この季節、霧が多く発生して公園の視界も悪くなることがあります
盆地特有の気候なのかも…でも幻想的な気分に浸れます
確実に”貯筋”ができる
筆者が駅までの運動を始めてもう7カ月。
先日気付いたのです…
足のふくらはぎのヒラメ筋が凄いことになっていることに。
こんな筋肉、いつの間に…(少し驚きです)
高齢者に多い転倒事故…
この転倒事故を防ぐ為には、3つの筋肉を鍛える必要があります。
まずお尻にある「大殿筋」
両腰にある「中殿筋」
そして、ふくらはぎにある「ヒラメ筋」
この3つの筋肉を鍛えることは、高齢期を生きていく上でとても大事な
ことです。
その筋肉が、歩いているだけでこんなに鍛えることができるのだとビッ
クリしました。
筋肉は、70歳になっても、80歳になっても鍛えることができます。
適度な運動でも(毎日)積み重ねれば、こんなになるんだと実感できる
のです。
その結果で、健康寿命も延ばせるなんて素晴らしいことです。
それも歩くだけで…です。
彼岸花がやっと咲いたと思ったら、今度はコスモスが咲き始めました
季節の移り変わりがとても早いと感じます
とても残念なこと
この「歩こう運動」をしている中で、とても残念なこともあります。
それは歩きながら喫煙をしている人がいることです。
朝の新鮮な空気を汚される不快感もありますが、タバコはとても危険な
物質です。
健康寿命の一番の大敵はタバコだと言っても過言ではありません。
百害あって一利なし…
ではなく、億害あって0.01利もなし…なのです。
癌を誘発するだけでなく、最近の研究成果では細胞を破壊することもわ
かってきています。
当然、病気だけでなく、老化も促進します。
有害な紫外線や放射線を浴びているのとほぼ同じ影響があるのです。
自分で自分の首を絞めているようなものです。
その副流煙は猛毒で、喫煙者だけでなく、周りにも大きな迷惑をかける
ことになるのです。
健康を維持して一生を終えたければ、タバコはすぐにでも辞めたほうが
いいのです。
せっかく健康の為に歩いているのに、タバコを吸えば全て帳消しです。
国が懸命に喫煙を止めるように呼び掛けているのには理由があるという
ことです。
タバコは健康寿命を破壊する悪魔のような存在だと知っておくべきなの
かもしれません。
ススキとコスモスの共演(競演)です
タバコと健康は決して共演できません!
フィットネスはなくても
このようにフィットネスクラブが近くになくても、適度な運動はできま
す。
過度な運動は必要ないのです。
そう、歩くことが一番。
仕事中でも時間があれば、ちょっと1駅の距離ぐらいなら歩いてみる。
家でゴロゴロとテレビを見る時間があれば、少し散歩に出かけてみる。
そんな習慣を持ってもいいのかもしれませんね。
今回の記事は、健康寿命を考えて歩いてみることをお勧めしてみました。
今回の記事も最期まで読んでくださり、ありがとうございました。