二病息災
筆者は、仕事場でもある書斎に置かれている机の横に大きなカレンダー
を飾っています。
同じカレンダーを並行に2つ置いて、2か月分の予定がわかるようにな
っています。
ブログ用のPCと通信用のPCの間に設置している為、いつもスケジュー
ルが目の中に入ってくる仕組みになっているのです。
今年も、もう既に2月も中旬…
お正月早々に大きな地震があって…
もう2月、早いものです…
でもそのカレンダーに書き込まれている予定の多くは、通院の予定です。
持病である心臓疾患の定期健診と歯科の定期健診だけでなく、なぜか今
は特別な検査予定が入っているのです。
定期健診の結果に異常がなくても、医師の勧めで検査を実施することが
あります。
そんな時は、少し暗い気分にもなってしまうのです。
画像素材:いらすとや
カレンダーの中に通院の予定が多いのも考え物です…
筆者ももうすぐ64歳。
筆者の家系の男は短命で、60歳を超えて生きているのは今のところ筆
者だけです。
ようするに毎年家系の長寿記録を更新していることになるわけです。
しかしながら、50歳を超えた頃からそこらじゅうが悪くなり始めまし
た。
4年に1回くらいは、1年を通して病院通いが続くような状態も繰り返
しています。
首をひねった…
腰痛が再発した…
胃が痛い…
足に蕁麻疹が出た…
頭の先から足先まで順々に悪くなり、やっと治ったら1年が過ぎていた
なんてこともありました。
冷静に考えると、人間の臓器(パーツ)の寿命は、脳以外は一般的には
50年と言われているので、ある意味不思議ではないのですが…
でも、病院通いが続くと気が滅入りますね(笑)
画像素材:いらすとや
人間の臓器(パーツ)の寿命は脳以外は50年といわれています
50年超えたら臓器も大事にして付き合っていくしかないのです
一病息災
一病息災という言葉があります。
ネットで調べると、
病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を
配り、かえって長生きするということ。
「息災」は健康であること、身にさわりのないこと。
(三省堂 新明解四字熟語辞典より)
筆者のように50歳を過ぎた頃から「バッチリ健康です」なんて人は少
ないと思いますが、持病の一つくらい抱えている方が健康に留意して健
康状態を保つことには頷けるような気がします。
ただ、それが60歳を超えると、抱えている病気が一つではなくなるケ
ースも少なくないのです。
「一病息災」ではなく、「二病息災」状態になってしまうわけです。
人生が長くなればなるほど、四字熟語の一番最初の数字が増えていくこ
とになるかもしれないのです。
そうなってしまうと、お金も含めて将来不安になってしまいますよね…
入院するとつい弱気になったりもしますが、健康について真剣に考える
時間を持つことにもなり、貴重な時間ともなりました
筆者は入院する時にいつも記念撮影をしています
「もうここには来たくない」という意味も込めて…
相談できる医者だと安心
検査結果は、良好ですが…(だったらいいじゃないですか…)
前に手術してもう随分と経ちましたね…(確かにね…)
ここらでキチンとチェックしておきましょう!
ということで、丸一日病院で検査をすることになりました。
それはそれで、結果がよければ安心ということになるので良いことなの
ですが…
ここで大事なことは、お医者さんの言うとおりにせずに、キチンと話し
合うことです。
医者の言う通りにしていれば大丈夫ではなく、自分の意志もキチンと伝
えておくことも大事だと思うのです。
大きな病院になると患者も多くて、どうしても流れ作業になってしまい
がちですが、キチンと相談できる医者を持っておくことも重要なことで
す。
高齢期になれば、「仕方ない」ではなく、納得して治療や検査を受ける
姿勢が大事なのだと感じています。
そんな姿勢を尊重してくれるお医者さんを選びたいものですね。
入院中は「退院したらノンビリ温泉にでも浸かりたい」といつも考え
ていました(笑)
お医者さんからよく聞く言葉に、
「やっぱりか…(やっぱり症状が進行していたのか…)」
という言葉があります。
こんな無責任な言葉は聞きたくもありませんね。
医者にも責任感を持ってもらいたいですし、診てもらう方にも責任があ
ると思うのです。
「先生の意見(方針)に賛成」といえるくらいの信頼関係がないと安心
して任せられないですね。
高齢期になると、様々なお医者さんとお付き合いすることになります。
最近はネットで「評判」を確認できるようにもなりましたが、世間の評
判だけではなく、自分の目と耳でお医者さんを選ぶ時代になったのかも
しれません。
筆者も現在「二病息災」状態です。
幸運なことに2つの病院ともお医者さんとはキチンと話し合って治療の
方針を決めています。
病気に対しては不安もありますが、治療方針は一つでもあり、ある意味
精神的には落ち付いた状態です。
複数の疾患と向き合わなければならない高齢期、お医者さんとの関係も
見直す年齢なのかもしれません。
今回の記事も最期まで読んでくださり、感謝申し上げます。