昭和の日
今年のGWは、最長で10連休というところもあったようです。
筆者もサラリーマン時代には、そんな長いGWを経験したこともありまし
た。
でも、定年後はそんな長いお休みに関心は無くなってしまいました。
今は、とにかく規則正しいい生活を心がけています。
今朝も、ウグイスの美声で目が覚めました。
筆者の寝ている部屋の窓から直線距離で約15メートルのところにある
大きな木が、このウグイスの(縄張りの)活動拠点のようです。
窓を開けて目を凝らしてみても、ウグイスの姿は見当たりません。
ウグイスだけでなく、人の姿も少ない…
そうか、今日は祭日だった…
それもGWの真っただ中…
でも、待てよ、今日はなんの日だったっけ?
確か「みどりの日」だったような…
1階の書斎に降りて、カレンダーを見て、ようやくわかりました。
今日は「昭和の日」でした。
画像素材:Jim Mayes
鳴き声はすれども、その姿を見るのは至難の業です
昭和を古臭いと笑えるのか?
筆者の子供がよく筆者のことを「昭和の古臭い人間」と表現します。
何故かというと…
典型的な仕事人間(家庭を顧みない猛烈仕事人間)…
子供達の成長期には殆ど家にはいなかったので、嫌みもあるのでしょう
贅沢せずに何でも我慢する…
いつも同じ服を着ている(ファッション性が皆無:笑)…
(まだまだあるのですが…)
これくらいにしておきますが、とにかく古臭い人間なのだそうです。
確かに、子度の頃から贅沢なんていうものはしたことがありません。
親を早くに亡くし、4歳年下の弟を抱えて、生きることだけで精一杯で
した。
子供の頃は、野良犬のような自分の姿しか記憶にないほどです。
ただ、貧乏だったのは筆者だけでなく、当時は日本人の多くが貧乏でし
た。
でも、今の時代と明らかに違う点があります。
「明日は今日より良くなる」
という予感というか、実感を多くの人が抱いていたのです。
今は辛いが、頑張れば明日(の生活)は今日よりきっと良くなる…
そんな実感があったのが、「昭和」の時代なのです。
以前の記事でも書いたように「頑張れば報われる」時代だったといえる
のかもしれませんね。
今の令和の時代はどうでしょうか?
頑張っても報われないような時代になってはいないでしょうか…
お金をうまく増やすことができる「錬金術師」のような人間だけが良い
目をして、一生懸命働いても食べていけない時代になってはいないかと
ても心配です。
政治家までもが、「投資して資産を増やしてね」なんて無責任な発言を
しています。
誠実な人が多かった昭和の時代の政治家とは根本的に違うようです。
筆者の住む街の蕎麦屋さんです
昭和の佇まいを残す建物を活用して、とても感じがイイです
もっとクリーンな時代にならないか
筆者の子供の頃に三木武夫さんという総理大臣がいました。
一貫して金のかからない政治を主張してきたことから「クリーン三木」
というニックネームが国民から付けられていました。
漏れ聞こえてくる話しの中には、(政治家なのに)子供の学費も払えない
くらい厳しい生活を送っていたとも…
庶民と同じ目線で、同じ水準の生活をしているからこそ良い政治ができ
るのかもしれませんね。
それに比べると、今の政治家は問題が多過ぎます。
昨日に行われた衆議院補欠選挙では、与党が惨敗しました。
政治とカネの問題で国民の怒りは頂点に達しようとしています。
政治家は、まず誠実でクリーンであることが大前提だと思いますが、国
民目線で政策を考えられる能力も大事だと感じています。
今の政治家は、余りにも国民の目線や視線とかけ離れてしまいました。
国民の本当の苦しみや悲しみが理解できてはいません。
古民家を改造した蕎麦屋さんの中です
昭和の時代の家はこんな雰囲気…高級料亭とは大きく違います
こんな庶民の視点や目線、とても大事だと筆者は思うのですが…
こんな政治のせいなのか、国民には希望の光が見えなくなっているよう
な気がしてなりません。
昭和の時代、
「明日は今日より良くなる」
時代でした。
令和の時代は、
「明日は今日より悪くなる(かも)」
時代にならないか、とても心配です。
少子化(人口減少)の問題、高齢化(年金を始めとする社会保障)の問
題、どれをとっても解決に向けて前に進んでいるとは思えません。
とにかく希望の光が見えないのです。
だから、結婚もしないし、子供もつくらないのかもしれません。
令和の時代をどんな時代にするのか…
次の選挙では、そんな視点で国民に訴える政治家が出てきて欲しいもの
です。
陽が昇る希望の光ではなく、夕陽が沈むような哀しい光が多いような…
希望の光とは
なぜ、昭和の時代には多くの国民の目に希望の光が見えていたのでしょ
うか?
頑張れば、夢が叶う可能性があったからではないでしょうか。
そう、皆さん夢を持っていたのです。
例えば、夢のマイホーム
当時の国民の殆どが、外国人から「ウサギ小屋」と馬鹿にされる狭い住
宅に住んでいました。
子供の為に、家族の為に、庭付き一戸建てを夢見て頑張った昭和のお父
さん方がどれほど多かったことか…
そして、その多くが見事に夢を叶えました。
(ローンに苦しみながらも…)
今の若い世代の多くは、家や車を持つことを諦めているそうです。
確かにタワマンを購入できるような若い方々もいることはいるようです
が、おそらく一握りの人間でしかありません。
そこには、非正規が大きな要因になっている格差の拡大が、暗い影を落
としています。
ようやく少し上がるようになった賃金も、大手企業が中心で、中小企業
までには至ってはいません。
頑張れば報われる
頑張れば夢が叶う
こんな社会を構築することこそ、少子化の問題を解決する大きな処方箋
になると筆者は信じています。
そして、
元気な高齢者が、やり甲斐を持ちながら、納得できる条件で働ける社会
の実現こそが、社会保障費の暴騰を防ぐのだとも考えています。
その為には、まず令和の時代をどのように夢のある時代にしていくのか
描ける政治家が出てこなければならないような気がします。
国民と同じ目線で、同じ視点で、国民の夢をどうすれば実現できるのか
そんな政治家がなぜ出てこないのか…
今度の総選挙で惨敗が確実視されている政党は、是非真剣に考えてみて
はどうかと思うのです。
高度経済成長期、昭和の時代に、こんな言葉がありました。
経済一流、政治三流
今では経済も一流ではありません。
政治は?流なのでしょうか。
せめて、昭和の時代くらいには戻して欲しいものですね。
今回の記事は、「昭和の日」にちなんで筆者の思うところを記事にしてみ
ました。
今回の記事も最期まで読んでくださり、感謝申し上げます。