エゴは何処から生まれるのか?
「またトラ」
米国の新しい大統領にトランプ氏が再選されました。
見事な? 返り咲きなのでしょうか…
期待というよりは、心配事が増えているというのが正直なところです。
早くも他国に高い関税を課すと脅しているからかもしれません。
最近、天候不順が続いていておかしな空模様が多いですね…
世界情勢も同じように天候不順が続いています
世界中が戦々恐々する中で、面白い言葉が独り歩きしています。
「エゴノミー」
エコノミーなら知っているのですが、こんな言葉は聞いたことがありま
せん。
「エゴ」という言葉を使った造語でしょうか?
エゴは、良い意味で捉えるならば「自我」や「自尊心」と訳せるかもし
れませんが、
悪い意味で捉えれば「利己主義」ということになります。
「米国第一主義」を唱えるトランプ氏への世界中からの懸念が早くも爆
発しそうな雰囲気を感じます。
竹のようにエゴが林立すると何か息苦しいですね
一つ一つの竹は美しく素晴らしいのにエゴがあると良さが活きない…
写真は皇居内庭園
エゴは年齢のせいか?
新しい大統領となるトランプ氏は、70代後半の後期高齢者です。
エゴと年齢は関係するのでしょうか?
筆者も来年になれば高齢者になる為、他人ごとではありませんが(笑)
確かに高齢者のエゴは存在するのかもしれません。
電車の中でも、よくそう感じることがあります。
電車の中で足を大きく広げて座る(高齢者が多い)
何もそんなに足を広げて座らなくても…と思います。
優先座席に座る高齢者の前に立つ女性の鞄が少し足に触れただけで怒り
出す。
(席に座れなかった高齢者が)車内で鞄が当たっただけで、学生の首根
っこを押さえつけて脅す…
ほんの一部の高齢者の所業とはいえ、あまり感心できるものではありま
せん。
公園で散歩する高齢者の皆さんを見ていてもいろいろな方がいるのだと
わかります
確かに高齢者の中にも非常に問題のある方々がいることは確かです。
マナーが悪いという次元を超えているのかもしれません。
団塊の世代にこういう高齢者が多いことは、筆者も良く知っていたので
すが、過去の成功体験が影響しているのかもしれません。
(団塊の世代の殆どの方が素晴らしい方々だと思ってはいます)
とある「定年本」には、クレーマの多くが元大企業の部課長だと書いて
あるのを思い出しました。
もう、大企業の役職ではないのですが、今でも偉いと錯覚しているのか
もしれませんね。
本当に偉かった方であれば、社会に役立つことを自覚する筈です。
やはり、何か錯覚をしているのかもしれませんね。
どんな組織も長く権力を持つと、こんな錯覚をして、腐っていく人が多
いのかもしれません。
今、日本一の激震地である兵庫県庁
同じ造りの建物が3棟並ぶ県の象徴の一つです
でも、ここで働く人たちは心穏やかではいられません…
どこまでがパワハラなのか?
腐っていく人が多いのかもしれないと感じることが身近でも起きていま
す。
筆者の地元では、県知事のパワハラ疑惑に伴う選挙が行われました。
当初は、パワハラ疑惑を指摘した県の重職者が自殺をして、県会議員が
全員、加えて県下の市長が大挙して県知事に辞職を迫りました。
でも選挙の結果は、失職した知事の返り咲き…
兵庫県民は、エゴは知事ではなく、県会議員や一部の職員にあるのでは
ないかと判断したのかもしれません。
知事は長いと3期、4期と務める方もいるようですが、普通なら任期は
数年です。
その短い期間に組織改革や財政再建、経済の推進等やることが目白押し
です。
多少は県職員にも厳しく接することもあるのかもしれません。
筆者も大きな会社で500人以上の組織の責任者として働いた経験があ
りますが、社員を甘やかしても組織はうまくは動かないことを身をもっ
て知りました。
正直に言うと、机を叩いて怒ったことは一度や二度ではないのです。
厳しい上司だったかもしれませんが、部下の生活も含めて責任のある人
間である以上、仕方がないとも思っていました。
付箋紙を机に投げつけたことがパワハラなら、筆者が勤めていた大企業
ではパワハラ以上のことが日常茶飯事の状態でした。
付箋紙を机に投げつけた…
これがパワハラ?
とても違和感がありました。(あくまでも筆者の感想です)
筆者の若い頃は、上役から灰皿が飛んできました。
それも軽い金属製ではなく、ガラス製の頑丈な奴です。
当たり所が悪ければ大怪我をするかもしれません。
当然よけて怪我はなかったのですが…(笑)
筆者は怒った部下を、よくその日の夜に(単身赴任の)社宅に呼んで話
し合いをしていました。
それも手料理と美味しいお酒を添えて…
誰も好き好んで、恨まれることを覚悟してまで怒ったりはしないのです。
怒ることにも理由があると思っています。
ましてや知事にもなるほどの立派な方が、自分の感情だけで怒るとも思
えません。
選挙に一票を投じた県民の皆さんも、普段は会社で苦労されているので
しょう。
見たわけではないのでしょうが、推定としてどちらに非があるのか肌で
考え判断したのでしょう…
どちらの側にエゴがあるのか…
イライラしたり怒りたくなるとよく振り返って景色を見ながら深呼吸を
していました(怒らない、怒らないと自分に言い聞かせながら…)
席から振り返るとレインボーブリッジやベイサイドが綺麗に見えました
写真中央は、浜離宮恩賜庭園(銀座の外れです)
エゴは何処から生まれるのでしょうか?
県民の為に何をすべきなのか…
そんな考えに集中している方ならこんなパワハラまがいの些細なことに
は目もくれないはずです。
長く組織のぬるま湯の中に身を置くと、エゴが蠢き始めるのかもしれま
せんね。
とにかく、知事も県会議員も県職員も、
エゴは横に置いておいて、
県民の安全安心な生活のことを考えてほしいものだと願うばかりです。
筆者もエゴを捨てて、超高齢社会の難題に苦しむこの国を少しでも良く
していくべく努力を続けていきたいと思っています。
今回の記事は、エゴが見え隠れするこの地域社会のことを自分なりに考
えてみました。
決して、誰かが悪いと言っているわけではありません。
今、何が一番大事なのかを考えてみることが、とても大事なことだと思
うのです。
エゴは大事なモノを忘れてしまったことによって生まれるような気がす
るからです。
ねぇ…トランプさん…
今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。