高齢化と離婚率の関係性
離婚と聞くと、あまり良いイメージはありませんね。
離婚、イコール、貧困なんていうマイナスなイメージまであります。
田舎は離婚率が高くて、都会は低いという情報もあります。
筆者も北海道の施設で勉強したことがありましたが、職場の周りに大勢
いた女性職員の多くはシングルマザーでした。
女性職員の半数以上は、離婚を経験したシングルマザーだったように記
憶しているのです。
雄大な大自然が広がる北海道、ただ基幹産業はとても少ないのです
最近、この離婚率と高齢化に大きな関係性があることがわかってきたと
いう報道があり、ビックリしました。
どんな関係性かというと…
高齢化が進む地方では、離婚率が低いのだそうです。
先日新聞記事で、高齢化率が高い北陸地方のある県は離婚率が低いとい
う情報が流れていたのです。
地方は離婚率が高い筈なんだけど…
なぜ?
少し疑問を感じて調べてみることにしました。
その北陸3県の2024年度の統計数値を見ると、
<石川県>
高齢化率 30.7%(全国33位) 離婚率 29.7%
<富山県>
高齢化率 33.2%(全国19位) 離婚率 30.72%
<福井県>
高齢化率 31.4%(全国26位) 離婚率 30.2%
離婚率の全国平均は2024年度統計数値で、35.47%
最も離婚率が高い都道府県は、高知県で48.65%でした。
こう見ると、確かに北陸地方では離婚率は低いのですが、高齢化率は全
国平均を大きく上回っているとは言えません。
都会と比較して高齢化率が高い地方では、若い人が少なく、高齢者が多
いことは誰もがわかることです。
若い夫婦よりも高齢の夫婦の方が、離婚率が低いのも頷けます。
そして、旦那様が既に他界している場合は、離婚も簡単には成り立ちま
せん。
高齢化が進んでいる地方で離婚率が低いのは当然ともいえますが、一概
に高齢化と離婚率が関係しているとは言えないかもしれませんね。
そこで、この2つの関係性をランキングで比較してみました。
高齢化率と離婚率の全国ランキングベスト5を示してみました
上図をよく見ると、高知県や青森県については関係性があるように感じ
るのですが、離婚率2位の沖縄県の高齢化率は、24.2%と東京都に
次いで低い(全国46位)ようです。
離婚率3位の宮崎県の高齢化率は、33.9%(全国15位)、離婚率
5位の北海道も高齢化率は、33.3%(全国18位)でした。
ようするに高知県と宮崎県だけをみると、高齢化率も高ければ離婚率も
高いように見えます。
このデータだけ見ていると、離婚率は高齢化率よりも所得との関係性の
方が強いかもしれないと筆者は感じました。
そこで筆者は、今度は離婚率と所得の関係性を調べてみることにしまし
た。
下図に手取り収入を表す「可処分所得」の数値を使った所得の都道府県
ランキングを示してみます。
富山県と福井県は可処分所得で東京都を上回っています
上図を見ると、確かに上位に北陸の2件が入っているのです。
逆に下位には、離婚率が高い宮崎県や青森県がランキングされ、沖縄県
は最下位の47位になっていました。
こう見ると、離婚率は高齢化より所得との関係性の方が強いようです。
所得が低い、イコール、貧困
その結果が、離婚につながる可能性が高そうです。
ですから、高齢化と離婚率の関係性はあまりないといえるのかもしれま
せんね。
北陸3県の離婚率が低いのは、高齢化よりは可処分所得の高さにあるの
かもしれないのです。
地方創成はやっぱり必要
でも、改めてこの離婚率の実態を見ると、やはり問題が大きいと言えま
す。
女性の貧困にもつながる離婚は、少ないに越したことはないですね。
そして、様々な理由で離婚が少なく見えてしまうことも問題です。
特に離婚が少なく見えてしまう真の理由は、
そもそも結婚する人が少なくなっている…
地方では若い女性が(魅力ある仕事がある)都会へ流出している…
当然、結婚が減れば離婚も減るわけです。
そんな地方の課題を解決するのが、以前の記事でもご紹介してきた地方
創成です。
地方の衰退の要因は、人・モノ・金の循環ができていないことです
この循環を回すことが地方創成に繋がります
地方創成を実現させる為には、
地方でも若い人(の転出を防いだ上で)数が増え、
(安定した所得で)結婚する人も増え、
そして収入も安定することにより円満な夫婦が増えることが重要です。
その上で子供の数が増えていけばこの上ないことです。
その結果で、高齢化率も上がらなくなるのです。
高齢化率が上がらなければ、社会保障費の上昇も防ぐことができそうで
す。
こうまとめてみると、地方創成を実現させて、若い方々が円満な家庭を
築くことが、
少子化にも、
高齢化にも、
格差の是正にも、
大きな効果がありそうです。
地方で魅力ある仕事を増やしていくにはどうすればいいのでしょうか…
以前の記事でもご紹介したように、地方で人とモノと金をうまく循環さ
せていけば、この国の大きな課題を解決することができそうです。
今、地方創成大臣を長く経験した総理大臣がいます。
大敗した選挙の責任をとって辞任しないなら、是非地方創成を実現して
ほしいものです。
今回の記事は、高齢化と離婚率の関係性について調べてみました。
些細なことにも疑問を持ち、考えてみることは、高齢期の方々にとって
良いことです。
認知症の予防にもなります(笑)
そういう意味では人生100年時代の生き方について真剣に考えること
は、とても有意義なことかもしれませんね。
今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。





