いくつになったら引退か?
やっと秋がやってきたと感じるようになりました。
夜、寝床につくと窓の外から心地よい虫の音が聞えてきます。
暑くて寝苦しい夜から、ようやく涼しい夜を迎えられるようになりました。
エアコンが必要ないということは、家計にも優しいですね(笑)
今年も秋桜の花が咲き始めました…
今年の秋は「食欲の秋」と言うより「スポーツの秋」と言ってもいいかもしれませんね。
東京では、世界陸上が開催されていました。
日本勢はというと、世界の高い壁に阻まれて、残念ながら大活躍とまではいかなかったようです。
でも世界的なスター選手が、茶の間で見れる絶好の機会になっていました。
そんな中で、日本のプロ野球よりも人気があるMLBも終盤戦に入り、日本人選手の活躍もあって熱戦が続いています。
連日テレビ中継もあって盛り上がっているようです。
画像素材:いらすとや 普段テレビで陸上競技を見ることはありません
でも、棒高跳びでは金メダルの選手が6m30cmの世界新記録
筆者の家の2階の屋根の高さです ビックリです!
ある朝、そのMLBからビックニュースが転がり込んできました。
大谷翔平選手が所属するロスアンゼルス・ドジャースの伝説の大投手であるクレイトン・カーショウ選手が突然引退を表明したのです。
昨年のシーズンは怪我で活躍できなかったのですが、今年はシーズン途中から復帰して、既に2桁勝利を上げています。
200勝、3000奪三振以上の結果を残しただけでなく、サイヤング賞を3回も受賞した大投手です。
37歳とはいえ、まだまだ投げることができている状態で、電撃引退を決意したようです。
カーショウ選手と同じように現役で200勝以上の投手は、まだ他に2人いて、その内の1人はもう40歳を超えています。
(年齢的にも)まだまだできるのでは…
そんな声が聞こえてくる中で、
それもシーズン終盤というこのタイミングで、
今季限りの引退表明…
何があっての決断なのか?
とても興味が湧きました。
18年間、ドジャース一筋で頑張ってきたカーショウ選手、他の大投手のように他チームに移籍することは考えていなかったのかもしれません。
季節の変わり目のように、人にも変化の時はやってきます…
短い記者会見の中で、彼が語っていた言葉が心に残りました。
長い現役生活の中で、
たくさんの思い出と、
チームメイトに対する感謝と、
その次に出てきた言葉が印象的でした。
「チームに迷惑をかけたくない…」
テレビの(翻訳した)字幕では、チームの邪魔をしたくないという表現になっていましたが、チームへの配慮が滲み出た言葉でした。
長年所属していたチームへの想いでしょうか…
大投手といえども、チームの支援なしでは活躍はできません。
そのチームに迷惑はかけれない…
筆者は、この言葉に一流の男の美学(理論)のようなモノを感じました。
試合中に味方の選手のボンミスに対して、彼が激しく怒る場面を何度か見たことがあります。
安打された後に、外野手がお粗末な処理をして進塁された時には、激しく怒っていたことを覚えています。
それだけ真剣に野球に打ち込んでいる証拠なのだと感じました。
逆にファインプレイには、その選手に向かって手を伸ばして絶賛するのです。
チームメイトに配慮して感情を隠す選手もいますが、彼はそれをしません。
いつも「全力投球」、いつも自分に納得のいくことしかしない…
とても難しいことかもしれませんね
(秋桜も全力で咲き誇っています…)
ピッチングの時には、手を大きく振り上げてダイナミックなフォームで球を投げるカーショウ選手にとって身体の衰えは、ハッキリと自覚できていたのでしょう。
チームに迷惑をかけない内に(自分のプレイが納得できている内に)、引退しようと決めたのだと思いました。
18年間も同じチーム(同じ地域)で過ごしたことも大きいのかもしれません。
18年間もチームに必要不可欠な存在でいれたことは凄いことですが、自惚れもなく、感謝の気持ちを忘れていなかったのでしょう。
長く組織の中にいたことで生まれるモノもあるのです。
この国の、一昔前のサラリーマンにも、同じ感覚があったように感じています。
40年近く同じ会社で働き、花束をもらって(感謝されて)、定年で会社を去る。
こんなサラリーマンは、ある意味幸せだったのかもしれませんね。
今、そんな感謝の気持ちを持って会社を去るサラリーマンが激減しています。
画像素材:PIXTA 一昔前は当たり前の光景でしたが…
今はどんな姿になっているのでしょうか…
近年は、キャリアの為に転職は当たり前になりました。
そして、年金制度改革の影響もあって、雇用延長で飼い殺しにされるサラリーマンが増え続けています。
自分の可能性を見出す為の転職も間違いではないのですが、会社の中で能力を活かす方法はないものかと疑問に感じてしまいます。
会社は黒字なのに、組織を活性化する為にと、高齢期の社員を対象に早期退職を促す企業が増え続けています。
組織活性化、
聞えはとてもいいのですが、
(採用しておいて)人を活かすことができない=事業運営の失敗ではないのか…
とも感じてしまいます。
首相の大臣任命責任と同じように、企業にも採用責任のようなモノは存在している筈です。
企業の都合ばかりでいい筈はないのですが…
超高齢化のこの日本、左を見ても、右を見ても、高齢期の人間ばかりです。
企業の平均年齢を見ても、それがハッキリわかります。
少子高齢化で、これからも平均年齢は上がっていきます。
そんな中で、
高齢期の人間の首を切っておいて、人手不足と悩む…
最近、ネットの広告に大手企業の社員採用の広告が頻繁に出回っています。
これって、本末転倒ではないのか…と、
超高齢化の中で、企業は高齢期の社員を含めてどう人を活かしていくのかを真剣に考えなければならない時代を迎えているような気がしてなりません。
簡単に早期退職希望は間違っているような気もするのです。
そして、早期退職(に応募)する人は、本当に会社にとって不必要な人なのでしょうか?
それすら疑問に感じてしまいます。
自分の引退時期は、自分で決める…
企業が半強制的に人の整理をするのではなく、自分の現役引退は自分で決める…
そんな社会になれば、もっと人を活かせる社会になれるのかもしれませんね。
画像素材:Jim Mayes 秋桜もたくさんの色が楽しめる方が綺麗ですね
企業も様々な(年齢の)社員がいるから魅力ある存在でいれるのかも…
人生に引退はない
社会人としての現役引退はあったとしても、人生に引退はありません。
以前の記事でも書いたように、確かに定年は存在しています。
企業に勤める方にも、
夫婦にも、
家族にも、
でも、引退はないのです。
自分が、
社会に、
そして家族に、
役立っていると思う間は現役なのです。
それまでは、本当の引退はないのです。
今回の記事は、MLBのスター選手の引退会見を見て思うところを記事にしてみました。
レジェンドの本拠地での最終登板当日、素晴らしい光景が広がっていました。
その試合終了後には、球団は満員の観客をグランドに招き入れ、レジェンドとのお別れを演出していました。
こんな気の利く配慮ができるのは、本当に素晴らしいことです。
この国の企業は、永年の功労者の最後の日に、こんな気の利いた配慮をしているのでしょうか?
機密漏洩についての誓約書を書かせるだけでは、寂し過ぎるような気がしますね。
企業側と社員の関係をもう一度見直すところから始めるべきかもしれません。
今回の記事も最期までお付き合い頂き、感謝申し上げます。







