定年後のリスク
1.17から一週間経ちました。
多くの追悼イベントが終わり、地元は少し落ち着きを取り戻したように見えます。
電車の中の雰囲気も、いつもと全く変わらぬ状態になりました。
ただ、朝電車に乗ると感じることがあります。
「サラリーマンの平均年齢が上がったね…」
明らかに40~60代と思われる方々が殆どで、若い方が少ないと感じます。
自分も年寄りであることを忘れ(笑)、変に心配してしまう自分がいました。
心配してしまう理由は、この世代が直面している現実です。
最近、黒字経営なのにリストラをする大手企業が増え続けています。
そのリストラの対象が、この年代(40~60代)の方々なのです。
定年までもう少しという時に、定年後の生活に影響することがたくさん出てくる年代でもあります。
50代になると、役職定年になって、収入が激減する方々もいまだ少なくないようです。
そんな高齢期に差し掛かった皆さんを多くのリスクが待ち構えています。
この数週間テレビで流され続けた震災の記憶を見ると、自然災害もそんなリスクの一つなのかもしれませんが…
高齢期のリスクはたくさんありますが、今回の記事はそんなリスクについてまとめてみたいと思います。
神戸市内のホテルのロビーもお正月気分… でもそんな華やかさを吹き飛ばすかのように新春中国地方で大きな地震がありました リスクのトップはやっぱり自然災害かもしれませんね…
自然災害
阪神淡路大震災の発生前に地震保険に入っている世帯の割合は10%に満たなかったようです。
それが、東日本大震災後に一気に上昇し、今は火災保険の地震保険の付帯率は70%に及んでいるそうです。
筆者は、大阪から神戸の人工島に引っ越した時から地震保険に入っていました。
軟弱地盤の恐ろしさを勉強していたからなのですが、結果今の家が被災した時も給付金を頂くことができました。
ある意味、保険というリスク対応策はあるわけですが…
定年後、生活基盤である収入に大きな変化がある時に、住んでいる家に影響を受けることは非常に大きなリスクとなります。
保険に入っているから安心ではないのです。
年齢を重ねるごとに自然災害の影響は大きくなっていくのです。
そして、定年後の生活に潜むリスクは自然災害だけではありません。
自然災害に強い街なんて存在しません だからこそ備えが必要なのです
収入減と支出の増加
65歳以上の就業者数は増加の一途を辿っていて、69歳までなら2人に1人は働ける時代になっているようです。
でも、収入は激減するのが当たり前になっている現状を考えると、リスクは増えていると言ってもいいのかもしれません。
そこに思わぬ支出が増えていく可能性もあるのです。
支出の一つ目が親の介護です。
以前の記事でご紹介したように多額の費用を負担せざるを得ないケースも増えています。
介護施設もピンからキリまでありますが、決して安いものではありません。
介護保険を使っても親の年金だけで対応できるところは、ほぼ無いと思っておいた方がいいのです。
以前の記事でもご説明したとおり、施設利用の費用だけでなく、医療費や各種サービス費用を含めるとトンデモナイお金になってしまうこともあります。
施設で必要な費用を記事でご紹介したのはもう4年以上前のことですので、この物価高の煽りを受けて更に高額になっている可能性もあります。
それならば施設は諦めて、自宅で介護をする時にも問題は発生します。
自宅で介護する場合のリスクも小さくないのです。
リストラに遭わなくても、現役時代に介護離職する場合は、大きな収入減に直面する場合もあるからです。
親の介護は、金額的にみても、時間的な制約面をみても、とても大きなリスクになりえます。
以前の記事でご紹介した介護費用の試算です 詳細は過去の記事をご参照ください
この数値は平成30年度調査データが反映されていますので、今は更に高額になっているかもしれません 定年後、収入が激減する中で支出だけが増えていくことは、生活の大きなリスクになるのです
自分の生活だけでも厳しいのに、親の介護にこれだけのお金を回せる世帯は少ないのではないでしょうか。
大事なことはリスクを予想して、きちんとシミュレーションすることです。
自然災害に対してイマジネーションを働かせることと同じなのです。
シミュレーションとイマジネーションを働かせることができれば、生活設計が可能になるのかもしれませんが、我が身に降り掛かるリスクの数は少なくないのも事実です。
親の介護と同じように発生するリスクの一つに親の家があります。
都会で立地条件が良ければ売却の可能性もありますが、地方の田舎にある物件を売却することは容易なことではなさそうです。
筆者への知人からの年賀メールにもこんな悩み事が書いてありました。
「今、一番の悩みは実家の空き家と先祖の墓をどうするか…」
「更地にするにも400万円もいるし、困ったものだ…」
筆者も建物を解体するのに100~300万円必要だと知ってはいたのですが、家が大きいとそれ以上かかることもあるのかもしれませんね。
以前の記事でもご紹介しましたが、家を取り壊して更地にすると固定資産税が6倍に跳ね上がります。
とても不思議な制度がこの国には存在して、放置される空き家は増えていく一方です。
そして、墓終いにもお金がかかるのです。
収入が激減するのに、支出は増えていく…
せっかく子供が大きくなって独立し、出費が減ったと喜んでいる時に、別の支出が増えていくのです。
年金だけでは食べていけない時代にどのように生きていくのか…
真剣に考える時期に直面する高齢期の皆さんが激増していくことになります。
これらの数値は、あくまでも目安です 大きな家だとトンデモナイ金額になりそうです 悪徳業者に引っかかれば大変なことにもなりかねません
問題は親のことだけではありません。
高齢化とともに自分たちの体にも問題は増えていきます。
自分たちの医療費
今年頂いた年賀状に、こんなことがたくさん書かれていました。
「70を超えると体のそこらじゅうが言うことを聞かないよ…」
「体が痛い…歳だね(笑)」
こんな弱気な言葉が躍っている年賀状が年々増えています。
えぇ~、こんな言葉をこの人から聞くなんて…
ビックリしてしまいます。
そう、自分や伴侶の体の問題も加齢とともに増えていきます。
「歳なんだから仕方がない…」
と、放置してしまうと雪だるま式に医療費が増えてしまうかもしれませんね。
以前の記事で何度もご紹介してきた医療費のグラフです 医療費が大きな問題になるわけです この大きな山を崩す方法は一つしかありません…
筆者も60を前に大病をして、考え方が大きく変わりました。
自分の体を過信することが無くなったのです。
持病があるからこそ、常に自分の体のことを考えるようになりました。
冬は温度管理と服装管理
食事の内容も激変しました。
免疫力を上げるように食べるモノにも気を配っています。
免疫のことを勉強して工夫し始めてから、体の痛みや異常が少なくなったように感じています。
とは言いながら、加齢とともに臓器や体のパーツは老朽化していきます。
どうやって誤魔化しながらこき使っていくのか…
それを考えて(予防活動を)実行することが医療費の低減につながります。
定期健診も大事だと思います。
特に歯の定期検診は健康を維持に欠かせないと思います。
歯と口の中を清潔にしてケアすることは、感染症予防にもつながります。
こんな風に、どうやって高齢期の医療費を低減していくのか…
を考えて実行する必要があるのが高齢期なのです。
この医療費、親の介護と同じくらいインパクトは大きいと言えそうです。
高齢化と寿命が飛躍的に伸びてしまった関係で生まれたこの定年後のリスク、しっかりと見える化して備える必要があります。
その時に使う手法は、またシミュレーションとイマジネーションです。
高齢期を生きる方々にとっては必須のスキルと言えるのかもしれませんね。
今回の記事は、自然災害への対策とともに高齢期に降り掛かってくるリスクへの対策を考えてみました。
今回の記事も最後までお付き合い頂き、感謝申し上げます。






