BLOGブログ

高齢期こそマッチング

2025年02月08日
11

日常生活の必須アイテムになったスマホ。

 

街中や駅の中でもスマホを見ながら歩く若者を多く見かけます。

 

スマホの画面上にはゲームが動いていることが多いのですが、アプリと
呼ばれる様々なサービスが幅を利かせています。

 

その中には何かと問題になるアプリもあるようです。

 

マッチングアプリもその一つです。
(危なくないものもあることは確かなようですが…)

 

出会い系のマッチングの中には様々なトラブルを引き起こすものも少な
くありません。

 

高齢期の皆さんがこんなサービスを使うことはないと思うのですが、逆
に高齢期にとって必要な「マッチング機能」もあるのです。

 

 

阪神淡路大震災の復興シンボルでもある「神戸ルミナリエ」
こんな時もスマホは大活躍です  

 

 

働き方にもマッチング

 

 

将来の不安解消だけでなく、健康寿命延伸にも効果のある労働、

 

ただ高齢期の働き方は問題だらけです。

 

非正規で信じられないくらいの低賃金

 

殆どが嘱託で1年契約

 

仕事の中身と賃金が釣り合わない

 

契約時の説明と異なる仕事内容

 

等々、

 

どうせ年金もらってるんでしょ…

 

だったら(賃金は)少しでいいよね…

 

どうせリタイヤ組なんだから非正規で「こき使えば」いいさ…

 

こんな声が聞こえてきそうです。

 

こんな風に、働く高齢期の皆さんはいろいろな難問に直面しています。

 

そんな高齢期の働き方として、とても大事な考え方があります。

 

その考え方こそが「マッチング」です。

 

マッチング = 個人の能力が(最大限に)活かせる働き方

 

65歳までは雇用延長が義務化されたから…とか、

 

他の人も働いているし、70歳までは働きたいよね…とか、

 

いくつまで働くとかいうことよりも、もっと大事なことがあるのではな
いでしょうか。

 

このマッチングという考え自体は別に高齢期の方々に限ったことではあ
りませんが、長年蓄積してきた知見やノウハウを持っている高齢期の方
々にとっては、とても大事な考え方です。

 

 

 

 

筆者は、いくつになっても個人が持っている能力を活かせる、発揮させ
ることができる働き方がとても大事だと思います。

 

就職の際に提出する職務経歴書も若い人なら少ないのですが、高齢期と
もなると書くことがあり過ぎるくらいあるのが普通です。

 

過去に培ってきた能力を活かせる機会を一番望んでいるのは、高齢期の
皆さんなのかもしれませんね。

 

しかしながら、現実はその真逆です。

 

能力を活かせるような仕事(機会)は殆どありません。

 

にも拘らず、企業も社会も人手不足で悲鳴を上げています。

 

とても不思議な現象が起きているのです。

 

政府も企業に対して、雇用延長を要求するだけではなく、

 

年齢に拘わらず個人が自ら能力を十分に活かせる働き方が柔軟にで
きる就業環境の整備を求めるべきだと思います。

 

筆者は、高齢期の方々をその能力を活かせる職場環境を整えることがで
きる企業が、この先大きく伸びると思います。

 

その理由は簡単です…

 

この国の高齢化率(数字)と年齢ピラミッドを冷静に見ればすぐに理解
ができるはずです。

 

出所:国立社会保障・人口問題研究所のWebサイト
2020年データ:更に子供が減って高齢者が増えているのです
減少していく生産年齢人口(青)をカバーできる方法は只一つです

 

 

「楽しい国」でいいのか

 

 

新しい総理大臣が打ち出した目標(目指す姿)

 

「楽しい日本」

 

ドン引きする国民…

 

そんな言葉が広がる中で、閣僚経験者からも異論が噴出しています。

 

能登半島地震から1年経っても復興作業も進まない状況の中で、

 

下水管の老朽化で大規模な事故も起きて、全国緊急点検が実施される、

 

国民の不安は膨らみ続けています。

 

加えて、驚異的な物価高に喘ぐ国民生活を考えると、ドン引きするのは
理解できることかもしれません。

 

何処を見て、

 

何を考えての発言なのか…

 

総理大臣が変わるたびに、目標も変わっていきますが、掛け声だけで中
身は ”悲しいかな” ありません。

 

「1億総活躍社会」

 

「分配と成長」

 

そして、今度は「楽しい日本」

 

国民が理解に苦しむのはわかるような気がします。

 

そんな時に筆者の目に気になる一人の老人の姿が留まりました。

 

104歳にして広島県の山間部で一人暮らしをしている女性だそうです。

 

筆者の目に留まった理由は、新聞紙面に映るこの女性の笑顔でした。

 

その笑顔からは、「幸せ」を感じることができたのです。

 

この国では久しく笑顔が消えてしまっているように感じています。

 

 

「1億総活躍社会」は何処に消えてしまったのでしょうか?

 

 

度重なる自然災害、高齢化と共に老朽化する社会インフラ、

 

異常ともいえる物価高に対応できない賃金や年金

 

不安や不満が笑顔を消し去っているのかもしれませんね。

 

「1億総活躍」とまではいかなくとも、

 

高齢期の方々がその能力を存分に発揮して、

 

働ける就業環境の整備を、政策を通して実現できれば、

 

笑顔を復活させることができるのではないでしょうか。

 

高齢期の働き方にマッチングの考え方を導入できる政策が出てくること
を願うばかりです。

 

高齢期の方々に、

 

この国の為に、

 

社会の為に、

 

もうひと頑張りして頂くことはこの国にとってプラスになることだけは
確かです。

 

そして「神戸ルミナリエ」のような少子高齢化対策のシンボルがこの国
には必要なのです。

 

 

今回の記事は、高齢期の働き方について考えてみました。

 

 

今回の記事も最後まで読んでくださり、感謝申し上げます。